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TRAPPIST-1g

太陽系外惑星 ウィキペディアから

TRAPPIST-1g
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TRAPPIST-1gは、地球から見てみずがめ座の方向に39.4光年離れた位置にある赤色矮星TRAPPIST-1を公転している太陽系外惑星である。

概要 星座, 分類 ...
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発見

2016年9月19日から9月20日にかけて、スピッツァー宇宙望遠鏡がTRAPPIST-1を観測した際に発見された[6]。発見時には、すでにTRAPPIST-1系には、TRAPPIST-1bTRAPPIST-1cTRAPPIST-1dの3つの惑星の存在が知られていた[7][8]が、この時のTRAPPIST-1dの公転周期などの軌道要素が確定されていなかった。しかし、今回の観測で、dの確定しなかった軌道要素がTRAPPIST-1d、TRAPPIST-1eTRAPPIST-1f、TRAPPIST-1gの4つの惑星によるものだった事が判明した[2]

特徴

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TRAPPIST-1系(真ん中)、太陽系の内惑星系(下)、木星ガリレオ衛星(上)の軌道を比較した図

TRAPPIST-1gは、半径が地球の1.127倍、質量は2月の発表では地球の1.34倍となっていた[2]が、4月の発表では、0.566倍となった[3]。また、半径と予想される密度から、重力は地球の1.06倍になると推定されている。TRAPPIST-1系の惑星の中では、最も大きい。その大きさから、TRAPPIST-1gは地球のような岩石惑星であると推測されている。主星のTRAPPIST-1からは0.0451au(約674万km)しか離れておらず、これは太陽から水星までの距離(0.387au[9])の約8分の1しかない。しかし、主星のTRAPPIST-1が「超低温矮星」と呼ばれる、恒星の中でも最小級の分類に属されるため、主星から受ける熱やエネルギーはそれほど大きくないであろう。公転周期は約12日で、g:f=4:3という軌道共鳴の関係が見られる[2]

TRAPPIST-1gはTRAPPIST-1のハビタブルゾーン内を公転しているとされ、表面温度は199K(-74℃)である。仮に水が存在するとしても、これは水がに凍ってしまう温度になる。しかし、仮に自転と公転の同期が発生しているとすると、惑星の片面は常に恒星にさらされるため、氷が解けてを形成しているかもしれない。この条件が整っている場合、生命が誕生している可能性も考えられる。しかし、自転と公転が同期していれば、惑星全体で昼側から夜側への強風が吹き、地球とは環境が大きく異っている可能性もある[6]。地球にどれだけ組成が似ているかを示すESIの値は、0.58である[10]

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脚注

関連項目

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