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UT-VPN
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UT-VPN(ゆーてぃー・ぶいぴーえぬ、University of Tsukuba Virtual Private Network)とは、学術実験目的のオープンソース L2-VPNソフトウェアである。ソフトイーサの主力製品であるPacketiX VPN 3.0を基本として、2010年6月にオープンソースソフトウェアとして公開された。
2013年3月、筑波大学とソフトイーサは SoftEther VPNプロジェクトを発表し、2013年7月に UT-VPN からのプロジェクト移行と終了が発表された[1]。
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概要
UT-VPNは、TCP/IPネットワーク上にレイヤ2 VPNを構築するためのソフトウェアである。仮想LANカードおよび仮想ハブと呼ばれる手法により、イーサネットを仮想化することで、レイヤ2 VPNを構築できる。また、レイヤ3スイッチを仮想化することにより、レイヤ3 VPNを構築できる。尚、基本となったPacketiX VPN及び前バージョンであるSoftEtherの特徴であるSSLを用いたVPN接続にも対応し、WWW Proxyを経由してセッションを確立できる。
詳細については、このソフトウェアのベースとなったPacketiX VPNの項目を参照のこと。
PacketiX VPNとの関係
UT-VPNは、PacketiX VPNをベースとしたオープンソースのレイヤ2 VPNソフトウェアであり、ソフトイーサ、筑波大学、登大遊によって公式に初版が配布された。なお、ソフトイーサ社はプレスリリースにおいて、UT-VPNが学術実験、またはベータ版としての特性を持ったソフトウェアであり、Redhat Enterprise Linuxに対するFedora、Mac OS XにおけるOpenDarwin、SolarisにおけるOpenSolarisのようなものであると説明している。
互換性
開発のベースとなったPacketiX VPNとは互換性があり、PacketiX VPN Ver 2.0 Build 5280以降と相互接続が可能である。
削除された機能
PacketiX VPNをベースとしてオープンソース化されるにあたり、PacketiX VPNが使用していた一部ソースコードのライセンス等の問題により、実用目的である幾つかの機能が削除された。
- DoS防御機能
- 外部サーバーによるユーザー認証機能(Radius / NTドメイン/ Active Directory)
- 証明書認証(PKI認証)機能
- パケットログ機能
- 接続元IPアドレス制限機能
- syslog転送機能
- 簡易インストーラ機能
- Webインストーラ機能(ActiveX)
- ブランド化ツールキット機能
- VPNAPI(SDK)機能
開発が検討されている機能
これらは、ソフトイーサ社のプレスリリースで開発を予定している機能として発表されたものであり、開発が約束されているわけではない。
- Mac OS Xに対応したVPN Client
- iPhone、iPad、Android等からのVPN接続機能
- Linux、FreeBSD、Solaris、Mac OS X用のサーバー管理マネージャGUI
- IPsec(IKEv1またはIKEv2)との接続互換性
- DirectAccess機能またはSSTP機能の搭載
- マネージドMicrosoft .NET APIライブラリ
- 仮想L3スイッチのIPv6対応
- Web管理インターフェイス
なお、UT-VPNの後継プロジェクトであるSoftEther VPNプロジェクトの成果物により、上記のうち幾つかの機能が実装された。
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動作環境
UT-VPNが動作するオペレーティングシステムは、次の通りである。
UT-VPN Server
UT-VPN Client
- Windows
- Windows 98
- Windows ME
- Windows 2000
- Windows XP
- Windows Server 2003
- Windows Vista
- Windows Server 2008
- Hyper-V Server
- Windows 7
- Windows Server 2008 R2
- ※32ビット環境、64ビット環境の両方で動作する。
- UNIX
- Linux(2.4以降)
CPUアーキテクチャについては、ソースコードのコンパイルが可能な環境であれば動作する。
脚注
関連項目
外部リンク
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