苦

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にがい。
1. にがな。多年生のキク科植物。苦菜。
2. にがみ。にがい味。
3. にがにがしい。不快な。例：日本語の、苦笑、苦情。
くるしい。
1. くるしみ。くるしいこと。くるしむこと。
2. くるしむ。くるしめる。
〔仏教用語〕サンスクリット duḥkha、パーリ語 dukkha の意訳。一般的には 2.1の意とする。例：三苦。苦空（仏教のこと。詩語）。
- 原語の意味は「思いどおりにならない」。「苦痛」、「苦悩」に類する意味は、本来はない。
きびしい。はげしい。ひどい。はなはだ。例：苦寒。苦熱。
あらい（粗）。
月光がさえる。

シナ・チベット祖語 *√ka （にがい）
- チベット語 ཁ་བ་、ビルマ語 ခါး 、彝語 ꈌ、西夏語 𗎖 khie¹、スゴー語 ခၣ်、ジンポー語 hká 等、多くの姉妹言語に「苦い」を意味する同根語が存在する。^{[語源 1]}
意義3の語源：サンスクリット दुःख (duḥkha ドウクハ), パーリ語 dukkha (ドゥッカ)。

[語 1]
James Matisoff, Handbook of Proto-Tibeto-Burman University of California Press, 2003, p. 20, 24, 162, 164, 167, 170, 172, 176, 451。
Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 337。
Jacques, Guillaume. Esquisse de phonologie et de morphologie historique du Tangoute, Brill, 2014, p. 107。

音	呉音: ク表内漢音: コ
訓	訓読み: くる-しい表内、くる-しむ表内、くる-しめる表内、にが-い表内、にが-る表内

-	Unicode: U+82E6
日	JIS X 0213/0208: 1面22区76点 [第1水準] (`Shift_JIS=0x8BEA`, `EUC-JP=0xB6EC`, `ISO-2022-JP=0x366C`) MJ文字図形: MJ021681, MJ021682
中	GB18030: `0xBFE0`
台	Big5: `0xAD57` CNS 11643: 1面 `0x533A`
韓	KS X 1001: `0x4D48`

漢字

小篆	流伝の古文字

《説文》（漢）	《六書通》（明）