蔑

象形。目を強調した人物が戈で害されるさまを象る。「ほろぼす」を意味する漢語｛蔑 /*meet/｝を表す字。^{[字源 1]}
- 楷書の形にもとづいて上部の「艹」を「艸」（草の象形）と解釈する説があるが、これは誤った分析である。甲骨文字の形^{[字源 2]}や金文の形^{[字源 3]}を見ればわかるように、「艹」は睫毛を描いた筆画に由来し、「艸」とは全く関係がない。

さらに見る 甲骨文字, 金文 ...

[字 1]
季旭昇撰『説文新証』芸文印書館、2014年、296-298頁。
[字 2]
李宗焜編著『甲骨文字編』中華書局、2012年、897-898頁。
劉釗主編『新甲骨文編（増訂本）』福建人民出版社、2014年、242-243頁。
夏大兆編著『商代文字字形表』上海古籍出版社、2017年、155頁。
[字 3]
江学旺編著『西周文字字形表』上海古籍出版社、2017年、157頁。
張俊成編著『西周金文字編』上海古籍出版社、2018年、188-189頁。

音	呉音: メチ漢音: ベツ表内
訓	訓読み: さげす-む表内、なみ-する、ないがし-ろ、くら-い

-	Unicode: U+8511
日	JIS X 0213/0208: 1面42区46点 [第1水準] (`Shift_JIS=0x95CC`, `EUC-JP=0xCACE`, `ISO-2022-JP=0x4A4E`) MJ文字図形: MJ022667, MJ022668, MJ022669, MJ022670, MJ058507
中	GB18030: `0xC3EF`
台	Big5: `0xBDB0` CNS 11643: 1面 `0x6E59`
韓	KS X 1001: `0x5921`

漢字