辭

原字の「𤔔」は象形文字、両手で糸を治めるさまを象る^{[字源 1]}。のち音符「𬔖 /*LƏ/」^{[字源 2]}を加えて「辭」の字体となる。
- 『説文解字』では「𤔔」+「辛」と分析されているが、これは誤った分析である。甲骨文字の形を見ればわかるように「辛」とは関係がない。

[字 1]
張世超、孫凌安、金国泰、馬如森『金文形義通解』中文出版社、1996年、966-968頁。
[字 2]
裘錫圭「釈“以”」『古文字論集』中華書局、1992年、106-110頁。
方稚松「甲骨文“𥩮”“𬔖”詞義弁析」『中国国家博物館館刊』2019年第12期 22-32頁。

音	呉音: ジ漢音: シ
訓	訓読み: や-める

-	Unicode: U+8FAD
日	JIS X 0213/0208: 1面77区70点 [第2水準] (`Shift_JIS=0xE786`, `EUC-JP=0xEDE6`, `ISO-2022-JP=0x6D66`) MJ文字図形: MJ025742, MJ025743
中	GB18030: `0xDE6F`
台	Big5: `0xC3E3` CNS 11643: 1面 `0x7930`
韓	KS X 1001: `0x5E76`

漢字