動詞
難じる (なんじる)
- (他動詞) けなす。非難する。とがめる。
- 1927年、牧野信一「雪景色」[1]
- 「それで?」と彼女は思はず呟いたらしかつた。そして、「何だか、雪景色みたいだわね。真夏だといふのに――」と難じた。
- 1947年、原民喜「夏の花」[2]
- それで、起き出した時もパンツ一つであった。妹はこの姿をみると、朝寝したことをぶつぶつ難じていたが、私は黙って便所へ這入った。
- 1947-1950年、宮本百合子「道標」[3]
- 「その彼が唯一のたのしみとしている温室のことを、あなたはどういう権利があって、難じるのですか。人間として、母として、私は抑えることの出来ない憤りを感じます。[……]」
活用
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各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 |
難じない |
未然形 + ない |
意志・勧誘 |
難じよう |
未然形 + よう |
丁寧 |
難じます |
連用形 + ます |
過去・完了・状態 |
難じた |
連用形 + た |
言い切り |
難じる |
終止形のみ |
名詞化 |
難じること |
連体形 + こと |
仮定条件 |
難じれば |
仮定形 + ば |
命令 |
難じよ 難じろ |
命令形のみ |
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