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平和などを示す手のしぐさ ウィキペディアから
ピースサインは、ボディーランゲージの一種。日本では、微笑みながら顔の近くでV字を外に向かって作り、楽しさや親愛の情を意味する。本来は、勝利のアピールを行うサインである。この場合、真摯な態度で、腕を上方または前方に伸ばし、V字を外に向かって作るため、同時に微笑む場合は、勝利の喜びを意味する。イギリスなどの英語圏では、「V」の形を作るためと「Victory(勝利)」を意味するために、「Vサイン」と言われることが多い。じゃんけんのチョキでよく使われるものと同じ。
意思表示を送る相手に人差し指と中指をまっすぐに離して突き出し、他の指は曲げて手のひらは外に向ける。欧米の国々を中心に、勝利・反戦・平和という意味を持ち、また、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどでは手のひらを内側に向けると侮蔑や卑猥の意味に変わる。
日本では、「ピース」サインと呼ばれ、撮影時のポーズとして、楽しさ、喜びを伴う親愛の情や可愛さを表す意味になる。日本の近隣でも日本と同じような意味で使われ始めている。両手で出す場合を特にダブルピースという。
ギリシャでは侮蔑の意味になっている。かつてギリシャでは犯罪者に向けて2本指で物を投げつける習慣があったからである。[1]。
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一説によるとVサインは、百年戦争においてイングランド軍の弓兵が、敵であるフランス軍を挑発するサインとして使用したのが発祥であると言われている[2]。イングランドの弓兵隊は飛距離や貫通力に優れたロングボウと呼ばれる長弓を用いて、フランス軍に対して多大な戦果を上げたため、捕虜にされれば二度と弓を引けないよう、指を切り落とされることがあった[2]。その指を敢えて見せ付けて、「切り落とせるものなら切り落としてみろ」という意味合いがそのサインにはあった[2]。[要検証]
1960年代に、ベトナム戦争に対する反戦運動がアメリカやイギリスなどをはじめとする西側諸国で高まり、盛んに反戦デモが行われるようになると、参加者が報道陣のカメラへ向けたアピールと、「平和への願い」を表す意思表示の手段として広く用いられるようになった。同時代に盛んだったヒッピー文化の中でも「平和を願う印」として「ピースマーク」とともに広く行われ、ウッドストックフェスティバルの記録映像などにもその様子が残っている。 たとえば出演者の一人であるジミ・ヘンドリックスは、スター・スパングルド・バナー(アメリカ国歌)をギターで演奏しながらピースサインを観客にアピールしている。
厳しい決心の表現として、真剣な表情で腕を上もしくは前面に伸ばしてサインポーズを行う場合もあった(サインはVなど)が、現代の用法に極めて近いのは、1972年に井上順が、コニカ(現・コニカミノルタ)のカメラのCMでアドリブでピースサインをし、その後、井上がテレビ番組でのコントでボケ役としての決め台詞で、苦笑しながら「ピース」と頻繁に使用していた[3][4]。(強く突っ込むなよ、平和にいこう)の暗喩。[要出典]少なくとも1970年代から見られ始めた。しかし、ベトナム戦争終結により井上はこの決め台詞を使用しなくなり、日本での流行は一旦廃れた。[要出典]
その後、1980年頃から井上がテレビ出演時に、昔のギャグのアイロニカルなリバイバルとして、おどけた態度で笑いながら手を伸ばさず画面に向かい、顔の近くでピースサインを行うようになる[要出典]と、流行が広まるにつれて井上はバリエーションとして、ピースサインを画面に向かって前後したり、「ダブルピース」と発声して頬の近くに両手でV字型をつくってテレビで頻繁に披露し、これも流行となった。[要出典]おどけた態度の表現は、その後、世代を経て「楽しさや喜びや親愛の情をインフォーマルに表現する行為」として定着しているが、「ピース」と発することは減り、単に「Vサイン」または「V」と呼称されることも多い。[要出典]
変わったところでは、オートバイの長距離ツーリングを行なう者同士がすれ違う際に、「道中御無事で!」の意味で交わされるピースサインがある[8]。追い越しの際にはサムズアップで挨拶をする。[要出典]
1970年代に、道路の整備とオートバイの大型化が進み、ツーリングの長距離化と共に全国に普及し[要出典]、1990年代頃までは頻繁に用いられた[8]。1980年代には、サインを出しづらいレーサーレプリカやオフロードバイクが流行したため(アメリカンのライダーは上体を起こした姿勢なので楽に出来る)[要出典]、その後廃れかけたが[8]、長距離ツーリングで用いられることが多い北海道の道路や全国の主要国道などでは現在も続けられており[要出典]、またインターネット上で復権を呼びかける運動もあって再び知名度も上がっている[8]。また、アメリカのハワイ州ではバイカーがすれ違う際に、必ず同合図を行っている。ライダーが示す時には右手はアクセルグリップを握っているので、必ず左手で行われる。[要出典]
ピースサインを表す記号は以下の通り。
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
✌ | U+270C | - | ✌ ✌ | VICTORY HAND (iモード絵文字・EZweb絵文字・SoftBank絵文字) |
記号 | Unicode | sequence | 名称 |
---|---|---|---|
✌🏻 | U+270C;U+1F3FB; | ✌ 🏻 | victory hand: light skin tone |
✌🏼 | U+270C;U+1F3FC; | ✌ 🏼 | victory hand: medium-light skin tone |
✌🏽 | U+270C;U+1F3FD; | ✌ 🏽 | victory hand: medium skin tone |
✌🏾 | U+270C;U+1F3FE; | ✌ 🏾 | victory hand: medium-dark skin tone |
✌🏿 | U+270C;U+1F3FF; | ✌ 🏿 | victory hand: dark skin tone |
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