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クリスタルオーシャン (Crystal Ocean[1]) はイギリスの競走馬である。主な勝ち鞍は2019年のプリンスオブウェールズステークス(GI)。
2014年2月8日に誕生。マイケル・スタウト厩舎から2016年9月にデビュー。2歳時はデビュー戦2着の1戦のみで終える[2]。
2017年4月に初勝利を挙げる。G3での3着2回を挟み、8月のゴードンステークスで重賞初制覇。次戦はセントレジャーステークスに出走し、同年の愛ダービー馬カプリから半馬身差の2着に入った[2]。
2018年は初戦のゴードンリチャーズステークスを皮切りに重賞3連勝と快調な滑り出しを見せる。その勢いのままキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで初G1制覇を狙ったが、ポエッツワードとの競り合いにクビ差敗れ、2着となった。秋はセプテンバーステークスで前年のカルティエ賞年度代表馬エネイブルに3馬身半差の2着となり、凱旋門賞には向かわず英チャンピオンステークスへ参戦。しかし、ここが引退レースとなるクラックスマンに6馬身差をつけられて3戦連続の2着となった[2]。
2019年はゴードンリチャーズステークス、アルライヤンステークスを連覇した後、ランフランコ・デットーリとの初コンビでプリンスオブウェールズステークスに出走し、2着マジカルに1馬身1/4差をつけて待望のG1勝ちを果たした。管理するスタウト師はロイヤルアスコット開催通算80勝目となった[3]。前年2着の雪辱を期したキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスには前走エクリプスステークスを完勝したエネイブルも出走し、残り2ハロン地点から両馬の一騎打ちとなった。レース後にBBCからも歴史的な名勝負と評された激しい競り合いの末、クビ差及ばず2年連続の2着となった[4]。続くインターナショナルステークスでは最後の直線で先頭に立ちながらも、追い上げてきた3歳馬ジャパンに僅かに交わされ、アタマ差の2着となった[5]。 その後、凱旋門賞へ向けて調整されていたが、調教中に脚を故障したため、現役を引退することになった[6]。
現役引退後はクールモアスタッドによって購入され、アイルランドのザビーチズスタッド(The Beeches Stud)にて障害競走用種牡馬となる[7]。
以下の内容は、Racing Post[2]の情報に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016. 9.17 | ニューベリー | 未勝利 | 芝7f | 2着 | R.ムーア | クビ | Warrior's Spirit | |
2017. 4.22 | ノッティンガム | 未勝利 | 芝10f | 1着 | T.ダーカン | 2馬身 | Okool | |
5.18 | ヨーク | ダンテステークス | G2 | 芝10.5f | 3着 | A.アッゼニ | 1馬身1/4 | (Permian) |
6.23 | アスコット | キングエドワード7世ステークス | G2 | 芝12f | 3着 | A.アッゼニ | 1馬身3/4 | (Permian) |
8. 5 | グッドウッド | ゴードンステークス | G3 | 芝12f | 1着 | R.ムーア | 3馬身1/2 | (Khalidi) |
9.16 | ドンカスター | セントレジャーステークス | G1 | 芝14.5f | 2着 | J.クロウリー | 1/2馬身 | Capri |
2018. 4.27 | サンダウン | ゴードンリチャーズステークス | G3 | 芝10f | 1着 | R.ムーア | 短頭 | (Fabricate) |
5.19 | ニューベリー | アルライヤンステークス | G3 | 芝12f | 1着 | R.ムーア | 6馬身 | (Second Step) |
6.23 | アスコット | ハードウィックステークス | G2 | 芝12f | 1着 | R.ムーア | 2馬身1/2 | (Red Verdon) |
7.28 | アスコット | キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス | G1 | 芝12f | 2着 | W.ビュイック | クビ | Poet's Word |
9. 8 | ケンプトン | セプテンバーステークス | G3 | AW12f | 2着 | D.プロバート | 3馬身1/2 | Enable |
10.20 | アスコット | 英チャンピオンステークス | G1 | 芝10f | 2着 | W.ビュイック | 6馬身 | Cracksman |
2019. 4.26 | サンダウン | ゴードンリチャーズステークス | G3 | 芝10f | 1着 | R.ムーア | 2馬身1/4 | (Knight To Behold) |
5.18 | ニューベリー | アルライヤンステークス | G3 | 芝12f | 1着 | R.ムーア | 2馬身 | (Laraaib) |
6.19 | アスコット | プリンスオブウェールズステークス | G1 | 芝10f | 1着 | L.デットーリ | 1馬身1/4 | (Magical) |
7.27 | アスコット | キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス | G1 | 芝12f | 2着 | J.ドイル | クビ | Enable |
8.21 | ヨーク | インターナショナルステークス | G1 | 芝10.5f | 2着 | J.ドイル | アタマ | Japan |
クリスタルオーシャンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 |
[§ 2] | ||
父 Sea The Stars 2006 鹿毛 |
父の父 Cape Cross1994 鹿毛 |
Green Desert | Danzig | |
Foreign Courier | ||||
Park Appeal | Ahonoora | |||
Balidaress | ||||
父の母 Urban Sea1989 栗毛 |
Miswaki | Mr. Prospector | ||
Hopespringseternal | ||||
Allegretta | Lombard | |||
Anatevka | ||||
母 Crystal Star 2000 栗毛 |
Mark of Esteem 1993 鹿毛 |
Darshaan | Shirley Heights | |
Delsy | ||||
Homage | Ajdal | |||
Home Love | ||||
母の母 Crystal Cavern1992 栗毛 |
Be My Guest | Northern Dancer | ||
What a Treat | ||||
Krisalya | Kris | |||
Sassalya | ||||
母系(F-No.) | 7号族(FN:7-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer5×5×4=12.50% | [§ 4] | ||
出典 |
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