トップQs
タイムライン
チャット
視点
プリンスオブウェールズステークス (イギリス)
ウィキペディアから
Remove ads
プリンスオブウェールズステークス(Prince of Wales's Stakes)は、イギリス王室がロイヤルアスコット開催でイングランド・アスコット競馬場の芝9ハロン212ヤード(約2004メートル)で施行する競馬の競走である。格付けは国際G1(2000年 - )。出走条件は4歳以上。
Remove ads
概要
イギリス王室が主催するロイヤルアスコット開催2日目のメイン競走で、同開催の中距離最強古馬決定戦にあたる。賞金、繁殖価値がともに高く、ロイヤルアスコットの中核的地位にある。
傾向
ヨーロッパの競馬の競走体系においては、古馬中長距離路線のシーズン開幕後の最大目標にあたる[10]。そのために、ドバイシーマクラシック、フランスのガネー賞およびイスパーン賞、アイルランドのタタソールズゴールドカップ、イギリスのコロネーションカップを使った競走馬などが集まる[11]。本競走を走った競走馬は、夏シーズンのエクリプスステークスやキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなどに続戦することで、古馬として3歳馬と対決することになる[12]。
前哨戦
歴史
元々は1789年から行われていたヒート競走「プリンスオブウェールズプレート」が前身であり[17]、1862年、イギリス王室が主催するロイヤルアスコット開催における3歳馬限定の1マイル5ハロン(約2600メートル)戦として創設された[18][19][20]。プリンスオブウェールズ(イギリス皇太子)のアルバート・エドワードにちなみ、「プリンスオブウェールズステークス」という競走名が与えられた[1]。創設から20世紀初頭までの間の主要な優勝馬には、ホーイルオブフォーチュン、イロコイ、ガルティーモア、ジッダ、アードパトリックなどがいる[1]。
第二次世界大戦の影響によって1940年から中断され、戦後もプリンスオブウェールズの不在のためにしばらく施行されなかった[18][19]。1968年、チャールズ3世がプリンスオブウェールズに就任したことを記念して再開[18]、この際に出走条件が古馬に対しても開放され、また競走距離が「1マイル2ハロン」の現行コースに変更された[21][22]。1971年にはグループ制導入に伴い、G2の格付けが与えられた[5]。
2000年にはG1に昇格し、同時に出走条件を現行の「4歳以上」に変更[21]。同年ドバイミレニアムが8馬身差でこれを制し、G1としての本競走における初代優勝馬となった[21]。
現在、ロイヤルアスコット開催2日目のメイン競走として施行されており、同開催ではクイーンエリザベスII世ジュビリーステークスと並んで総賞金100万ポンドを擁する最高賞金競走である[23]。中距離競走として繁殖価値の点からも需要が高い[10][18]。クイーンエリザベスII世ジュビリーステークス、伝統の長距離競走ゴールドカップなどとともに同開催を代表する中核的な地位にある[13][21]。
Remove ads
年表
- 1862年 - 創設[1]。
- 1902年 - 1位入線馬カップベアラーが失格し、アードパトリックが繰り上がり優勝[1]。
- 1915年 - 中断[22]。
- 1919年 - 再開[22]。
- 1940年 - 中断[19]。
- 1968年 - 再開[19]。
- 1970年 - コーノートが史上初の連覇[24]。
- 1971年 - G2に格付け[5]。競走距離を1マイル2ハロンに変更[21][22]。
- 1988年 - ムトトが史上2頭目の連覇[24]。
- 1995年 - ムータラムが史上3頭目の連覇[24]。
- 2000年 - G1に格付け[21]。出走条件を4歳以上に変更[21]。
- 2005年 - アスコット競馬場改修のためヨーク競馬場で施行(この年のみ、距離は10ハロン88ヤード)。
- 2007年 - 優勝馬マンデュロに与えられたレーティングが同年のワールドベストレースホースランキングで世界1位に[25]。
- 2011年 - ブリティッシュ・チャンピオンズシリーズの対象競走に指定され[26][27]、中距離路線の第3競走に位置づけられる[3]。
- 2014年 - ザフューグが現行のコースレコード2分01秒90を記録[13]。
- 2016年 - 総賞金を75万ポンドに増額[28]。
- 2017年 - コース再計測によって、競走距離を芝9ハロン212ヤードに変更[29]。
- 2020年 - コロナウイルスの影響によって、総賞金を25万ポンドに減額[30]。
- 2022年 - 総賞金を100万ポンドに増額、ロイヤルアスコット開催初の100万ポンドの競走となった[31]。
Remove ads
歴代優勝馬
![]() | Wikipediaは競馬速報ではありません。レースの結果を書き込むときは、同時に各回競走結果の出典に信頼できる出典の記載をお願いします。 |
Remove ads
日本調教馬の成績
→詳細は「日本調教馬の日本国外への遠征 § プリンスオブウェールズステークス」を参照
脚注・出典
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads