小路 幸也(しょうじ ゆきや、1961年[1] - )は、日本の小説家。北海道旭川市出身。2002年、「空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction」により第29回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。北海道江別市在住[1]。
概要 小路 幸也(しょうじ ゆきや), 誕生 ...
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北海道旭川市生まれ[1]。デビュー作「空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction」の舞台でもある旭川市パルプ町で少年期を過ごす。
旭川工業高等専門学校化学科三年次中退[2][3]。学生時代は仲間とバンドを組み、ミュージシャンの夢を追いかけるが、24歳の時にひとつの区切りとして、札幌の広告制作会社へ就職する。ライター、エディター、プランナーとして勤務する傍ら、「自分だけのものを創りたい」という思いから小説を書き始め、30歳の誕生日に「職業として」の作家を志す。
38歳の時にゲームシナリオの執筆に参加したことをきっかけに14年勤務した広告制作会社を退社。その後は、村上龍原作の同名小説をゲーム化した「五分後の世界」をはじめとするゲームシナリオの執筆や専門学校のゲームシナリオ科講師を務めながら小説の執筆を続け、2002年11月「空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction」で第29回メフィスト賞を受賞し、作家としてデビューする。
子どもや若者の無垢で繊細な心や、友だち・仲間・家族といった人との繋がりの中から心の傷を癒したり、希望を見出そうとする人々を小路氏特有の包み込むような優しい感性で描き、青春小説・家族小説からミステリー・SFまで多彩なエンターテインメント作品を次々と発表している。
現時点の代表作には、デビュー作『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』や『HEARTBEAT』などがあり、『東京バンドワゴン』(集英社)は「2006年度本の雑誌上半期ベスト4」に選出され、その後シリーズ化されて続いている。また、『東京公園』については三浦春馬主演で映画化され、2011年に全国で公開された。
本、音楽、映画、スポーツをこよなく愛している。その様子は自ら管理人を務める小路幸也公式サイトの日記に詳しいが、スポーツは特にサッカー好きで、地元のコンサドーレ札幌を応援している。また、70年代のTVドラマやバラエティー番組に強い郷愁を抱いており、作品にもその影響を見ることができる[独自研究?]。
Adobe Illustratorチュートリアル専門クリエイターのイラレ職人コロは息子[4]。
共著・アンソロジー
「」内が収録作品
- 旅立ち。卒業、十の話(2008年2月 ダ・ヴィンチブックス文庫)「あなたの生まれた季節」
- 短編ベストコレクション 現代の小説2008(2008年6月 徳間文庫)「唇に愛を」
- 青春音楽小説アンソロジー Heart Beat(2008年10月 ジャイブ)
- 【改題】音楽小説コレクション ポリリズム(2010年11月 ポプラ文庫ピュアフル)「peacemaker」
- utage 宴 北の作家アンソロジーvol.1(2008年10月 柏艪社)「Fising with My Brother」
- 七つの死者の囁き(2008年12月 新潮文庫)「最後から二番目の恋」
- Over the Wind(2009年4月 ジャイブ)「peacemaker」
- 眠れなくなる夢十夜(2009年6月 新潮文庫 / 2017年1月 新潮文庫)「輝子の恋」
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2009(2009年6月 徳間文庫)「明日を笑え」
- ぼくの歌が君に届きますように(2009年9月 ポプラ社)「peacemaker 1974年の赤星祭」
- NOVA 2 書き下ろし日本SFコレクション(2010年7月 河出書房新社)「レンズマンの子供」
- utage 宴 北の作家アンソロジーvol.2(2010年12月 柏艪舎)「My Wife and a Sketchbook」
- Happy Box(2012年3月 PHP研究所 / 2015年11月 PHP文芸文庫)「幸せな死神」
- とっさの方言(2012年8月 ポプラ文庫)「投げる」 ※方言エッセイアンソロジー
- つむじダブル(2012年9月 ポプラ社 / 2015年2月 ポプラ文庫) - 宮下奈都との共著
- エール! 1(2012年10月 実業之日本社文庫)「イッツ・ア・スモール・ワールド」
- いつも一緒に 犬と作家のものがたり(2013年1月 新潮文庫)「犬がいる」
- 東京ホタル(2013年5月 ポプラ社 / 2015年5月 ポプラ文庫)「蛍の光り」
- 学校では教えてくれない 人生を変える音楽(2013年5月 河出書房新社)「沢田研二を観ろ。」※エッセイアンソロジー
- 本をめぐる物語 一冊の扉(2014年2月 KADOKAWA / 角川文庫)「ラバーズブック」
- 5分で読める! 怖いはなし(2014年6月 宝島社文庫)「ぬらずみ様」
- みんなの少年探偵団(2014年11月 ポプラ社 / 2016年12月 ポプラ文庫)「東京の探偵たち」
- 3時のおやつ ふたたび(2016年2月 ポプラ社)「〈一斗缶〉と〈雪印〉のアイスクリーム」
- I Love Father(2017年6月 宝島社)「美女とお父さんと私」
- おしゃべりな銀座(2017年7月 扶桑社)「街を走っていた」
- 2030年の旅(2017年10月 中公文庫)「里帰りはUFOで」
- 泣ける! ミステリー 父と子の物語(2019年6月 宝島社文庫)「美女とお父さんと私」
- 相剋 警察小説傑作選(2022年1月 PHP文芸文庫)「日曜日の釣りは、身元不明」
単行本未収録(雑誌連載、掲載)作品
- 2005年「リバティ」(「集英社小説すばる」9月号より連載開始)
- 2005年「ゆめのなか」(集英社「小説すばる」10月号)
- 2006年「林檎ジャム」(集英社「小説すばる」5月号)
- 2006年「トーストや」(集英社「小説すばる」10月号、連載終了)
- 2007年「HERO shed tears」(集英社「小説すばる」1月号)
- 2007年「HERO tear away」(集英社「小説すばる」4月号)
- 2007年「HERO teary letter」(集英社「小説すばる」1月号)
- 2008年「HERO throygh tears」(集英社「小説すばる」4月号)
- 2008年「HERO single tears」(「集英社小説すばる」7月号)
- 2008年「HERO part in tears」(集英社「小説すばる」10月号に掲載)
- 2008年「HERO over the tears」(集英社「小説すばる」1月号掲載、連載終了)
- 2009年「六条辻亭へどうぞ」(マガジンハウス「ウフ.」2月号より連載開始)
- 2009年「六条辻亭へどうぞ」(マガジンハウス「ウフ.」5月号連載終了)※ウフ.休刊の為。
- 2009年「コレッタの夏休み」(光村図書出版)飛ぶ教室」summer掲載)
- 2010年「コレッタの冬休み」(光村図書出版「飛ぶ教室」winter掲載)
- 2011年「石田荘物語」(寿郎社季刊メタポゾン第3号より連載開始)
- 2011年「peacemaker 2nd album」(ポプラ社webマガジン ポプラビーチ11月配信分より連載開始)※ピースメーカーシリーズ
- 2012年「キケン・アンシン・セーカクカメラ」(NHKネットコミュニケーション小説 2012年12月20日より連載開始)
- 2014年「猫と少年」(講談社「小説現代」2014年2月号)
- 2014年「板倉さんのこと」(PHP研究所 文蔵 2014年4月号)
- 2014年「嘘のわかる僕 黒木クリーニング店」(実業之日本社 ジェイ・ノベル7月号)
- 2014年「花咲二丁目の花乃子さん」(ポプラ社 asta8月号)
- 2015年「うたうたい列車」(光村図書出版 飛ぶ教室 第40号2015年冬【特集】もっと童話をたのしもう!)
“Profile”. sakka-run:booklover's longdiary. SHOJI YUKIYA OFFICIAL SITE. 2017年11月12日閲覧。