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鉄道施設において活動する警察 ウィキペディアから
鉄道警察隊(てつどうけいさつたい、英語: Railway Police Unit)は、都道府県警察本部において、鉄道利用者の安全を守り、鉄道施設における各種犯罪の予防及び検挙に当たることを任務としている組織を指す。
鉄道警察隊は都道府県警察本部に設置された「執行隊」で、各都道府県警察によって異なるが、主に地域警察活動を統括する生活安全部もしくは地域部に属している。
1987年(昭和62年)4月1日、日本国有鉄道が分割・民営化されたことに伴い、旧国鉄の「鉄道公安」組織を都道府県警察に移管して発足した。このことに加え、県内の鉄道路線が小規模であるため、沖縄県警察には鉄道警察隊が設置されていない。
主な任務は、鉄道施設における個人の生命、身体及び財産の保護、犯罪の予防及び検挙、事故の防止、鉄道にかかわる公共の安全と秩序の維持に当たることで、痴漢やスリ・置引・暴力などの犯罪の予防や捜査、踏切事故などの鉄道事故の防止や事故捜査・救助活動などが代表的な仕事である。
平時、鉄道警察隊では独自に活動をしているが、大規模な事件や事故が発生した時は、発生地を管轄する警察署と連携して捜査活動を行う。
鉄道警察隊とは別に駅前や駅構内に「〇〇駅前交番」「〇〇駅交番」などの名称で所轄警察署の交番が設置されている場合がある。駅前交番の勤務員は、その駅に鉄道警察隊の拠点が無い場合などに鉄道関係の犯罪に対応する場合もあるものの、あくまでも所轄警察署の地域課の一部であり、鉄道警察隊とは別組織である。ただし、稀な例として、交番所長以下の勤務員が鉄道警察隊の小隊を兼任し、鉄道警察としての活動を実施する場合がある。
鉄道警察隊に所属する警察官は、「鉄道警察隊」のネーム入り腕章をはめている他、襟には日章に「R」「P」の文字に挟まれたレール断面マークが入った記章を着けている。
以下は警視庁鉄道警察隊におけるもの。
2019年現在は通常の警察無線(「県内系」「方面系」など)の他、専用の通信系を持つ。後者は分駐所等に設置された固定機と各隊員が携行する携帯機の相互間で通信を行う、警察無線の署外活動系とほぼ同等のシステムである。
トラベルミステリー(推理フィクション)の舞台として向いているために、隊員を主人公もしくは捜査機関側の代表的人物としたドラマや小説が数多く存在する。登場する隊員の多くは特務係を拡大解釈した刑事として設定されている。
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