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『THE 有頂天ホテル』(ザ うちょうてんホテル、The Wow-Choten Hotel)は、2006年1月14日に全国で公開された日本映画。三谷幸喜脚本・監督作品第3作。主演は役所広司。観客動員数470万人、興行収入60.8億円を記録し、2006年の邦画第3位の好成績を収めた大ヒット作品[1]。
キャッチコピーは「最悪の大晦日に起こった、最高の奇跡。」
ホテルの威信がかかったカウントダウンパーティーまであと2時間の大晦日の夜に、『ホテル・アバンティ』で起こる人間模様を描いた、グランド・ホテル形式のコメディ作品である。
作品タイトルは、グレタ・ガルボの『グランド・ホテル』と、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの『有頂天時代』に由来。
「THE」は、その後に続く「有頂天」の語頭が「ウ」という日本語表記では母音/u/なので、監督も英文法の通則通り、当初は「ジ」と発音していたが、作品名の英文表記が「The Wow-Choten Hotel」であるため、「ザ」と発音する。
公開から8日間で100万人を動員した。
オリジナルサウンドトラック(本間勇輔作曲・CD及びiTunes Store)では、YOUがクライマックスで歌った「Sweet Charity」(ミュージカル・映画)のナンバー「If My Friends Could See Me Now!」と、映画では演奏しか流れなかった讃美歌風の「Farewell to the old year」に、三谷幸喜が作詞して客室係役の堀内敬子が歌った「大晦日に想う」を含む27曲が収録されている。ミュージカル女優として活躍していた堀内が透明感溢れる美しいソプラノを披露しており、三谷は堀内を「とてつもなく歌がうまい」と絶賛している。
『ホテル・アバンティ』は慌ただしい大晦日を迎えていた。カウントダウン・パーティーの出演者は、相方の生きたアヒルが逃げ出したと騒ぎだす。さらに、醜聞でホテルに隠れた政治家を追って、正面玄関にはマスコミが殺到していた。
様々な宿泊客のトラブルに誠実に対応する副支配人の新堂は、実は「舞台演出家」を目指した過去があった。ホテル内で演出家当時に別れた元妻と出合い、転職を知られたくない一心で客を装う新堂。他の従業員たちも、様々な客のトラブルに巻き込まれ、翻弄されて行く。
ホテルでは、功績のあった人物を表彰する『マン・オブ・ザ・イヤー』の授賞式が開かれようとしていた。元妻の手前、その授賞者だと嘘をつき、一方で副支配人としてトラブルに対処して行く新堂。シンガーソングライター志望のベルボーイ只野は、全てを諦めて田舎に帰るはずが、もう一夜だけと頼まれて仕事復帰。歌うことへのこだわりも、まだ捨て切れない。
客室係のハナは、実は潜伏中の政治家・武藤田の昔の愛人だった。武藤田からは身を隠したが、不倫カップルの別れ話に巻き込まれて行くハナ。コールガールのヨーコは、ホテルから出禁を食らいながら性懲りもなく入り込み、武藤田と知り合った。見栄えばかり気にする武藤田が、醜聞から逃れるために自殺する気だと察するヨーコ。
知らぬ間に歌で武藤田を勇気づけ、自殺を止めるベルボーイ只野。不倫カップルを円満にまとめた客室係のハナは、武藤田と対面し、生きて政治家を続けたい彼の本音を指摘した。新堂たちの協力でマスコミから逃れる武藤田。数々のトラブルが解決したホテルでは、賑やかにカウントダウン・パーティーが始まった。
発売元はフジテレビジョン、発売・販売元は東宝。
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