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おのちゅうこう
日本の児童文学作家、詩人 ウィキペディアから
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おの ちゅうこう(1908年〈明治41年〉2月2日[1][2] - 1990年〈平成2年〉6月25日[2])は、日本の児童文学作家、詩人。

生涯
群馬県利根郡白沢村(現・沼田市)出身[3][1][4][5]。本名・小野 忠孝(おの ただよし)[4][5][2]。
旧制沼田中学校(現・群馬県立沼田高等学校)から群馬師範学校(現・群馬大学教育学部)に進み卒業[3][5]。5ヶ月間高崎連隊へ入営[5]。
はじめは『少年倶楽部』などへ作文や詩を投書していた[5]。小学校教員として勤務するも辞職して文筆の道へ身を投じた。草野心平とは友人として交流を持った[5]。河井酔茗に師事[要出典]。
日本児童文芸家協会顧問、日本ペンクラブ会員、日本文芸家協会員、日本詩人クラブ会員[1]。100冊を超える著作を残した[3]。酒を愛したことから酒にまつわるエピソードも多い[5]。
年譜
- 1908年2月2日 - 群馬県利根郡白沢村に生まれる。
- 1927年 - 川場尋常小学校に教員として赴任[5]。
- 1932年 - 第1詩集『牧歌的風景』(女性時代社)を発表[3][5]。伊勢崎の小学校へ転任[5]。
- 1933年 - 勢多郡東村沢入へ転任[5]。「桐生小唄」を作詞[5]。
- 1934年 - 上京[4][5]。大田区大森の小学校に勤務[5]。
- 1940年 - 教職を退く[3][4][5]。
- 1941年 - 詩集『日本の教室は明るい』(東陽閣)。高村光太郎の推奨を受ける。
- 1942年 - 講談社から童話『氏神さま』を出版、文部省推薦図書となる[3][1][4][5]。
- 1965年 - 『風は思い出をささやいた』(講談社)で野間児童文芸推奨作品賞受賞[3][1][4][5][2]。
- 1966年 - 故郷白沢村(現・沼田市白沢町)の椎坂峠に自作自筆の詩章『望郷』を刻んだ文学碑が建立される(題字は講談社社長の野間省一)[5]。
- 1970年 - 文化団体「タラの木文学会」を結成[5]。雑誌『タラの木』を創刊し、詩と児童文学運動を推進する[5]。
- 郷土の小中学生を対象とした「おの文学賞」を創設し、以後30年にわたり郷土文化の振興に尽力する[5]。
- 1972年 - 定本『おの・ちゅうこう詩集』(美術四季社)を出版[5]。『野ばらの歌』全線詩人賞受賞[1]。
- 1979年 - 児童文化功労者表彰を受ける[3][1][5][2]。
- 1981年 - 『風にゆれる雑草』(講談社)で日本児童文芸家協会賞受賞[3][1][4][5][2]。
- 1989年 - 郷里白沢村にて名誉村民条例が制定され、名誉村民第一号として顕彰される[5]。
- 日本詩人クラブより第二回永年会員として顕彰される。
- 1990年 6月25日 - 肺線維症による呼吸不全により[要出典]生涯を閉じる(享年82)。
- 2001年 - 埼玉県本庄市滝瀬の天台宗立岩寺境内に「おの・ちゅうこう文学資料館」が完成[5]。
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主要作品(単行本)
詩集
- 『牧歌的風景』(小野忠孝、女性時代社) 1932
- 『日本の教室は明るい』(小野忠孝 東陽閣) 1941
- 『明るい教室』(小野忠孝、大紘書院) 1942
- 『野ばらの歌』(文憲堂七星社) 1969
- 『定本おの・ちゅうこう詩集』(美術四季社) 1972
- 『おの・ちゅうこう詩集』(宝文館出版、昭和詩大系) 1977
- 詩画集『望郷』(単独舎) 1986
童話・児童文学
- 『子供はなぜ泣くか』(小野忠孝、東江社) 1941
- 『氏神さま』(小野忠孝、講談社) 1942
- 『子供ぶたい』(小野忠孝、興亜文化協会) 1943
- 『コウシ シナノセイジン』(ヲノタダヨシ、大日本雄辯會講談社) 1944
- 『工場祭』(小野忠孝、紀元社) 1944
- 『ふるさと物語』(小野忠孝、講談社) 1945
- 『かいこ』(小野忠孝、学習社) 1947
- 『笛の太吉』(小野忠孝、宝雲社) 1947
- 『心の銀河』(小野忠孝、講談社) 1948
- 『ゆかいな中学生』(小野忠孝、英研社) 1948
- 『涙の白鳥』(小野忠孝、講談社) 1949
- 『あゝ君よぶ山脈』(小野忠孝、渡辺郁子絵、妙義出版社) 1949
- 『光に叛く』(小野忠孝、三ツ和書房) 1949
- 『君死なばわれも』(小野忠孝、妙義出版社) 1950
- 『高原の合唱』(東都書坊) 1957
- 『上州の民話』(小野忠孝編、未来社) 1959
- 『ふるさとの四季』(あかね書房) 1959
- 『風は思い出をささやいた』(滝平二郎絵、講談社) 1965
- 『いい子ってなあに』(文憲堂七星社) 1967
- 『山のみやげ話』(文憲堂七星社) 1968
- 『ひまわり団地』(東都書房) 1971
- 『ちょうになったさくらこ』(小学館) 1977
- 『日本昔話絵本シリーズ 神話編』全12冊(小学館) 1977 - 1978
- 『風にゆれる雑草』(講談社) 1980
- 『風とたたかう雑草』(講談社) 1982
- 『風にもえる雑草』(講談社) 1983
- 『おの・ちゅうこう昔ばなし - 流山・野田の巻』(崙書房) 1983
- 『ベニスの商人』(ウィリアム・シェイクスピア原作、木川秀雄絵、鶴書房)発行年不明[6][7]
小説
- 『若き日』(小野忠孝、興亜文化協会) 1941
随筆・評論、その他
- 『鑑賞藤村の詩』(小野忠孝、東江堂) 1938
- 『郷愁と情熱の啄木』(小野忠孝、東江堂) 1939
- 『奥利根の詩と民話』(崙書房) 1969
- 『奥利根の歴史と旅』(崙書房、 郁文社 (発売)) 1971
- 『利根の歴史と悲話』(崙書房) 1977
- 『わが群馬の文学者たち』(上毛新聞社) 1979
- 『青春放浪記』(創隆社) 1980
脚注
関連項目
外部リンク
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