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アガサ・クリスティー ミス・マープル

イギリスのテレビドラマ番組シリーズ ウィキペディアから

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アガサ・クリスティー ミス・マープル』(Agatha Christie's Marple)は、推理作家アガサ・クリスティの作品を原作に、イギリスITVアメリカWGBH-TVが共同で制作・放送したテレビドラマのシリーズ。主演のミス・マープルは、シーズン1からシーズン3までをジェラルディン・マクイーワン英語版 (発音はマキューアン)、シーズン4からシーズン6までをジュリア・マッケンジー英語版が務めた。

概要 アガサ・クリスティー ミス・マープル, ジャンル ...

シーズン1からシーズン5までは4エピソード、シーズン6のみ3エピソードで構成されている。ミス・マープルシリーズを原作としているのは最初の6話(シーズン1からシーズン2第2話)のみで、他はマープルシリーズと他作品を混合した作品である。原題"Agatha Christie's Marple""Miss" がないのは、"Agatha Christie's Poirot" (『名探偵ポワロ』として放送)に倣ったためである[1]

シーズン6終了後、BBCはITVに続編(シーズン7)制作の意思がないことをほのめかしつつ、クリスティの作品の映像化の権利を得たことを発表した[2][3]

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主なあらすじ

セント・メアリ・ミード村に静かに暮らす老婦人ミス・ジェーン・マープルの活躍が描かれる。他の村の友人や親戚を訪ねたマープルが、度々不可解な殺人に遭遇し、事件を解決していく。警察は往々にしてマープルの介入を好まないが、マープルの名声や比類なき観察力は時に彼らを圧倒する。

事件の捜査中に、クリスティの別作品の主人公トミーとタペンスに出会う場面もある。

登場人物

全エピソードに登場するのはミス・マープルのみで、前半3シリーズをジェラルディン・マクイーワン英語版が、後半3シリーズをジュリア・マッケンジー英語版が演じている。

複数エピソードに登場する人物も何人かいるが、同じ俳優が演じているわけではない。例外は『書斎の死体』と『鏡は横にひび割れて』でミセス・バントリーを演じたジョアナ・ラムリーと、4エピソードで検死官役を演じたスティーヴン・チャーチェット英語版である。

ヘイドック医師は3エピソードに登場するが、全て異なる俳優が演じており、『書斎の死体』ではロビン・ソーンズ英語版が、『牧師館の殺人』ではロバート・パウエル英語版が、『鏡は横にひび割れて』ではニール・ステューク英語版が演じた。マープルの古くからの友人ジェイソン・ラフィエルは、『復讐の女神』では、『牧師館の殺人』にデュフォス教授役で出演したハーバート・ロムが声を当て、『カリブ海の秘密』ではアントニー・シャー英語版が演じた。

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エピソードリスト

シーズン1(2004年 - 2005年)

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シーズン2(2006年)

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シーズン3(2007年 - 2009年)

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シーズン4(2009年 - 2011年)

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シーズン5(2010年 - 2011年)

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シーズン6(2013年)

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非映像化作品

ミス・マープルシリーズの長編全12作は全て本作で映像化されている。

しかし、短編で映像化されていない作品がまだ残っており、それらが映像化されるか否かは不明である。「青いゼラニウム」は長編として制作され、「グリーンショウ氏の阿房宮」は「聖ペテロの指のあと」と繋ぎ合わせる形で制作された。「毒草」は『チムニーズ館の秘密』の一部として制作された。

ノミネート

2005年、ジェラルディン・マクイーワンが第10回サテライト賞主演女優賞(ミニシリーズ部門)にノミネートされた[4]。また、同年シーズン1はプライムタイム・エミー賞 作品賞 (ミニシリーズ/テレビ映画部門)にノミネートされた。

世界への配給

アメリカでは、PBS(公共放送サービス)のミステリードラマ枠"Mystery!" にて"Agatha Christie's Miss Marple"のタイトルで放送された。カナダ全域でカナダ放送協会で(レディオ・カナダではフランス語版)放送された。オーストラリアでは、原題のままオーストラリア放送協会で放送された。

香港ではATVワールドで、韓国ではMegaTVで、中国ではCCTV-8で放送された。なお、中国では『書斎の死体』と『殺人は容易だ』はレズビアン近親相姦がストーリーに関わってくるため放送されなかった。また、『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』は中国の終戦のエピソードが出てくるため大幅に編集されて放送された。

ノルウェーではNRK1"Miss Marple" として、スウェーデンではTV4"Marple" として、ポーランドではAle Kino+で、チェコではチェコ語でミス・マープルを意味する"Slečna Marplová" として放送された。

ブラジルでは、ブラジルHBOで放送された。

日本

日本ではNHKBSプレミアムほかで放送された[注 1]

主な出演者の声の吹き替えはシーズン1でジェラルディン・マクイーワン(岸田今日子)、イアン・リチャードソン(内田稔)、タラ・フィッツジェラルド(藤生聖子)、レイチェル・スターリング(山崎美貴)、ジェーン・アッシャー(一城みゆ希)が務めた。なお岸田の亡くなった後に放送されたシーズン2ではマープル役は草笛光子に、シーズン4以降ジュリア・マッケンジーがマープルを演じるのに合わせて、藤田弓子が起用された[6]

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原作からの変更点

映像化に当たって、いくつかの変更があり、視聴者に議論を巻き起こした。第1話『書斎の死体』では、犯人の1人を変え、プロットに同性愛のエピソードを盛り込んだ。第2話ではマープルの若い頃のエピソードを挿入し、第3話では犯行の動機が変更され、第4話では登場人物が減らされ、原作で控えめに表現されているレズビアンのエピソードが強調された。

シーズン2でも変更点がいくつか見られる。トミーとタペンスシリーズの『親指のうずき』や、シリーズ外の『シタフォードの秘密』などがミス・マープルものとして、犯人を変更して制作された。

シーズン3の『無実はさいなむ』と『ゼロ時間へ』もシリーズ外の作品である。シリーズ外の作品を取り入れる傾向は続き、シーズン4では『殺人は容易だ』や『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』が、シーズン5では『チムニーズ館の秘密』と『蒼ざめた馬』が、シーズン6では『終わりなき夜に生まれつく』がそれに相当する。

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DVD

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ブルーレイディスク

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撮影

撮影は、ロンドンを含む、バークシャーエングルフィールド村、ケントチラム村、バッキンガムシャーターヴィルオックスフォードシャー・ブルーバリーなどで行われた。ウィンザーウィンザー・ギルドホールは『牧師館の殺人』で使用された。ネブワースカントリー・ハウスネブワース・ハウスは『パディントン発4時50分』や『グリーンショウ氏の阿房宮』で、ハットフィールド・ハウスは『チムニーズ館の秘密』でチムニーズ館として使用された。ハンブルドン村はセント・メアリ・ミード村や『書斎の死体』に登場するマナー・ハウス、バントリー氏の居館ゴッシントン・ホールとして、『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』に登場するサヴェージ城はギルフォードにあるマナー・ハウス、ラズリー・パークが使用された。『カリブ海の秘密』の撮影は南アフリカ共和国ケープタウンで、ビーチのシーンはボルダーズ・ビーチで行われた[17]。最終話『終わりなき夜に生まれつく』はドーセット州ドーチェスターで撮影された[18]

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視聴者数

データはイギリスのNPO BARBの視聴率調査による[19]

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脚注

外部リンク

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