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アヴェスタ文字 (Unicodeのブロック)
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アヴェスタ文字(アヴェスタもじ、英語: Avestan)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
5世紀から6世紀ごろ[1]に現在のイランにあたる古代ペルシアで発祥した、ゾロアスター教における聖典『アヴェスター』に用いられる聖典言語である、インド・ヨーロッパ語族インド・イラン語派イラン語群に属するアヴェスター語及び、パフラヴィー語[1](中期ペルシア語)を表記するためのアヴェスタ文字を収録している。
アヴェスタ文字は書籍パフラヴィー文字から派生した文字体系であり、音素文字のうち子音と母音とに独立した文字が割り当てられているアルファベットに分類される。アラビア文字やヘブライ文字などと同様に右から左への横書き(右横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。
アラビア文字や、親の文字体系である書籍パフラヴィー文字とは異なり、単語内の位置によって字形が変化することはない[1]。
古代において順序付けの証拠がないため、符号位置の順序はおおむね現在最も一般的なイラン語学におけるアヴェスタ文字の順序に従っている[1]。
Unicodeのバージョン5.2において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
「ラテン文字転写」の欄はHoffmann & Forssman(1996)に従う[1]。
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小分類
このブロックの小分類は「母音字」(Vowels)、「子音字」(Consonants)、「約物」(Punctuation)の3つとなっている[2]。
母音字(Vowels)
この小分類にはアヴェスタ文字のうち、基本的な母音字が収録されている。
子音字(Consonants)
この小分類にはアヴェスタ文字のうち、基本的な子音字が収録されている。
約物(Punctuation)
必須の合字
以下の字母同士が連続すると、必ず特殊な合字を形成する。合字を形成しないようにする場合はゼロ幅非接合子(ZWNJ; U+200C)を用いる[1]。
符号シーケンス | 分離表現 | 合字 | ラテン翻字 |
U+10B31 U+10B00 | 𐬱+𐬀 | 𐬱𐬀 | ša |
U+10B31 U+10B17 | 𐬱+𐬗 | 𐬱𐬗 | šc |
U+10B31 U+10B19 | 𐬱+𐬙 | 𐬱𐬙 | št |
U+10B00 U+10B35 | 𐬀+𐬵 | 𐬀𐬵 | ah |
文字コード
アヴェスタ文字(Avestan)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+10B0x | 𐬀 | 𐬁 | 𐬂 | 𐬃 | 𐬄 | 𐬅 | 𐬆 | 𐬇 | 𐬈 | 𐬉 | 𐬊 | 𐬋 | 𐬌 | 𐬍 | 𐬎 | 𐬏 |
U+10B1x | 𐬐 | 𐬑 | 𐬒 | 𐬓 | 𐬔 | 𐬕 | 𐬖 | 𐬗 | 𐬘 | 𐬙 | 𐬚 | 𐬛 | 𐬜 | 𐬝 | 𐬞 | 𐬟 |
U+10B2x | 𐬠 | 𐬡 | 𐬢 | 𐬣 | 𐬤 | 𐬥 | 𐬦 | 𐬧 | 𐬨 | 𐬩 | 𐬪 | 𐬫 | 𐬬 | 𐬭 | 𐬮 | 𐬯 |
U+10B3x | 𐬰 | 𐬱 | 𐬲 | 𐬳 | 𐬴 | 𐬵 | 𐬹 | 𐬺 | 𐬻 | 𐬼 | 𐬽 | 𐬾 | 𐬿 | |||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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