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インデックス・ヘルバリオールム

世界中の植物標本室をラテン文字数文字のコードを用いて一覧化する枠組み ウィキペディアから

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インデックス・ヘルバリオールム[1]Index Herbariorum; ラテン語で〈植物標本室の索引〉の意)は、植物菌類などの標本を所蔵している機関の一覧を提供する枠組みである。最初は書籍の形で刊行されていたが、後にオンラインデータベースへと形態が変化した。

概要

たとえば1991年にムクロジ科植物 Cupaniopsis rhytidocarpa Adema(Wikispecies) が当時オランダ国立植物標本館に所属していたフレデリクス・アルノルドゥス・コンスタンティン・バジル・アデマスペイン語版により新種記載されたが、その原記載文献には次のような記述が見られる[2]

Typus: Hoogland & Womersley 3232, Papua New Guinea, [中略][注 1] (L!, holo, iso in A!, BM!, BRI!, K!, LAE!).

これは Cupaniopsis rhytidocarpa という新種の基準となるタイプ標本が Hooglandウォマーズレイという2人の人物によりパプアニューギニアにおいて採取された標本番号3232番のものであり、ホロタイプ(正基準標本)がナチュラリス生物多様性センター(旧オランダ国立植物標本館)に、アイソタイプ(副基準標本)がハーバード大学アーノルド樹木園植物標本室ロンドン自然史博物館クイーンズランド植物標本館英語版キュー王立植物園、パプアニューギニア森林研究所パプアニューギニア国立植物標本室に存在し、それらをアデマ自身が確認したという意味である[注 2]。このような植物標本の所蔵先を記号により表す枠組みとして用いられているのがインデックス・ヘルバリオールムである[3]

インデックス・ヘルバリオールムの原型は1935年に遡り、それは機関に1-8文字のコードを割り当てるという慣行であった[4]。インデックス・ヘルバリオールムの最初の6版分は国際植物分類学連合英語版により1952年から1974年までの間にオランダで刊行された[4]。このうち第6版の共著者の一人が当時ニューヨーク植物園に所属していたパトリシア・ホルムグレン英語版博士であり、彼女は後に編集主任となり、ハードコピーの7巻・8巻の監修を行った[4]。さらに彼女の同僚で夫のノエル・ホルムグレンスペイン語版博士の監督の下でインデックス・ヘルバリオールムのデータベースの開発が進められ、これは1997年にオンラインで公開された[4]。2008年9月にはニューヨーク植物園植物標本室の理事バーバラ・M・ティアーズ博士がインデックス・ヘルバリオールムの編集者となった[4]。そして米国国立科学財団による援助の結果、所蔵されている標本の大まかな分類やその総数、標本のデジタル化の進行状況、データポータルの案内といった情報も掲載することが可能となった[4]

後には世界中の植物標本室の責任者が自らの所属先に関する情報の新規登録や更新を行うことが可能となり、更新内容は編集者による審査を経た後に正式に公開される仕組みとなっている[4]

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植物標本室の例

要約
視点

以下ではこの枠組みで登録されている植物標本室の例を挙げていくが、2023年3月1日の時点で登録されている機関の数が3100にまで上るため、ここでは現在機能している日本の機関や、現在機能していて収蔵されている押し葉標本の産地が全世界と明記されているもしくは Brummitt (2001) に照らし合わせて3大陸以上にわたる機関のみに絞って取り上げることとする。また名義は植物標本室(: herbarium)ではあるものの、機関によっては菌類の標本の収蔵も行っているところがあるという点に留意されたい。

A

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B

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C

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D

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E

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F

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G

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H

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I

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J

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K

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L

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M

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N

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O

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P

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R

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S

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T

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U

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V

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W

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Y

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Z

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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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