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エースコンバットシリーズ

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エースコンバットシリーズは、バンダイナムコエンターテインメント(旧ナムコ→旧バンダイナムコゲームス)から発売されたフライトシューティングゲームのシリーズ作品である。

概要

プレーヤーは3人称もしくは1人称視点で航空機を操作し、様々なミッションをこなしつつストーリーを進めていく。一部を除き、基本的には1人プレイのキャンペーンモードが主体となる(タイトルによってマルチプレイ、アーケード、画面分割等のモードが存在する)。

複数タイトルで共有されている独自の世界観(「ストレンジリアル」として後述)が特徴。ただしシリーズ全てに共通している訳ではなく、現実世界が舞台の作品や、現実にストレンジリアルの設定が織り込まれた作品もシリーズに含まれる。

プレイヤーの操作する機体は基本的にはジェットエンジン戦闘機攻撃機マルチロール機だが、作品によってはレシプロ戦闘機・爆撃機の他、旅客機宇宙船なども操作することができる。味方の機だけでなく敵機も操作できる場合もある。オリジナルの“架空兵器”が登場することも恒例となっており、架空の機体を操作できる作品も多い。

ほとんどのタイトルでは、初心者でも馴染みやすい簡易的な操作方法と、実際の航空機の挙動に近づけた現実的な操作方法の二種類が用意されている(1作目『エースコンバット』の「システム」を参照)。また難易度も複数設けられており、それによって自機や敵機のHP、兵装の弾数、敵AIの性能などが変化する。

もともと3D酔いはしにくいとされているが、『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』で実装されたVRモードではさらに3D酔いが起こりにくいよう調整が施されている[1]

開発チーム名は『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』以降「PROJECT ACES(プロジェクト・エイセス)」となっており、ACESの文字をダイヤ型に並べた独特のロゴがシンボルマークである。のちの『スカイ・クロラ イノセン・テイセス(Taces)』ではタイトル名として冠してもいる。1作目と2作目ではロゴグラムの背景の鳥のエンブレムが共通となっている(色は異なる)。

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シリーズ作品一覧

発売の年表
1995エースコンバット
1996
1997エースコンバット2
1998
1999エースコンバット3 エレクトロスフィア
2000
2001エースコンバット04 シャッタードスカイ
2002
2003
2004エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー
2005ACE COMBAT Advance
2006エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー
エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション
2007エースコンバット6 解放への戦火
2008
2009エースコンバットXi スカイズ・オブ・インカージョン
2010エースコンバットX2 ジョイントアサルト
2011エースコンバット アサルト・ホライゾン
ACE COMBAT NORTHERN WINGS
2012エースコンバット3D クロスランブル
2013
2014エースコンバット インフィニティ
2015エースコンバット3D クロスランブル+
2016
2017
2018
2019エースコンバット7 スカイズ・アンノウン
さらに見る タイトル, 発売年月日 ...
  • 発売日は日本国内でのもの(『ACE COMBAT Advance』、『ACE COMBAT NORTHERN WINGS』は北米での発売日を表記)。
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沿革

業務用大型筐体ゲームとして開発されたナムコ(現:バンダイナムコアミューズメント)の『エアーコンバット』シリーズの移植版として制作されたが、日本国内ではシステムソフト社の『エアーコンバット』という同じ名称の作品が既にあったため、(商標の法的問題が生じてしまうのを回避するため)ナムコ側が当ソフトを『エースコンバット』と改名した(なお、海外では第1作は『エアーコンバット』のままであった)。

当初の対応ハードはPlayStationであったがシリーズ第4弾の『エースコンバット04 シャッタードスカイ』からはPlayStation 2に変更され、PSPでも『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション』が発売された。2007年11月1日にはXbox 360へプラットフォームを移した『エースコンバット6 解放への戦火』が発売され2009年12月4日からはモバイルゲームとして『エースコンバットXi スカイズ・オブ・インカージョン』が販売開始、2012年1月12日にはニンテンドー3DS用に『エースコンバット3D クロスランブル』が発売された。

従来のシリーズでは架空の世界が舞台となっていたが、2010年8月26日にはシリーズ初の現実世界を舞台とした携帯機版第2作『エースコンバットX2 ジョイントアサルト』が発売された。次いで2011年10月13日には初のPS3作品・Xbox 360第2作『エースコンバット アサルト・ホライゾン(以下『AH』)』 が発売、2013年1月25日にはWindows版も発売された(日本では未発売)。2014年5月20日には、シリーズ初のF2P作品『エースコンバット インフィニティ』が日本・アジア地区でサービスを開始した。

2015年12月5日、サンフランシスコで開催された「PlayStation Experience 2015」において、シリーズ最新作にして『6』から8年ぶりとなるナンバリングタイトル『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン[6][7]』が発表され、2017年1月26日に前述のサブタイトルが正式発表された。

2021年8月20日に、シリーズ公式YouTubeチャンネルの25周年振り返り番組の中でILCAと共に次回作を製作中であることが明らかになった[8]

2022年7月1日に、前述のILCAと共に当シリーズをはじめとする開発の合弁会社「バンダイナムコエイセス」を設立した[9]。当シリーズのプロデューサーである河野が同社の副社長となる。

作品世界

ストレンジリアル

シリーズのうち、多くの作品は「ストレンジリアル」と呼ばれる独自の世界観を舞台にしている。明確にストレンジリアル世界を舞台とした作品としているのは『エースコンバット3』、『エースコンバット04』、『エースコンバット5』、『エースコンバットZERO』、『エースコンバットX』、『エースコンバット6』、『エースコンバット7』である[10]。『エースコンバットXi』および、『エースコンバット3D』はストレンジリアルの世界観との繋がりが描かれているが、公式からストレンジリアルの世界観に含むかは明言されてはいない作品であり、立ち位置が不明瞭となっている。海外限定で販売された『ACE COMBAT Advance』および『ACE COMBAT NORTHERN WINGS』も同様である[11]。ストレンジリアル世界内において『エースコンバット3』が時系列的に最後となるが、本作はUGSFシリーズにおける時系列で起点となる作品である。

独立した世界観の作品

『The PlayStation BOOKS エースコンバット パーフェクトガイド』によれば、『エースコンバット』の僚機パイロットには実在する国籍が設定され、ラテン系という用語も設定に登場している[12]。『エースコンバット』の僚機パイロットは『エースコンバット3 エレクトロスフィア ミッション&ワールドビュウ』でも言及されており、パイロットの1人に日本人という設定があるとしている[13]

一方で、エースコンバット7公式サイトで見られるストレンジリアル世界内で発刊された雑誌という体裁のコラムでは、本作独自の派手なカラーリングをしたF-22が雑誌表紙のエレファントウォークに並んでいる[14]。 『エースコンバットX2』は現実世界を元にした世界が舞台となる。

エースコンバット アサルト・ホライゾン』も現実世界を元にした世界を舞台にしている。ただし同じ現実世界を舞台とした『エースコンバットX2』とは世界観が異なる。本作のプロデューサーを担当する河野一聡は、過去作の架空の世界を描いたものをストレンジリアルと呼び、現実世界を舞台にした本作を「ビリーバビリティ」と呼んでいる[15]

エースコンバット インフィニティ』は現実世界を舞台にしているものの、「ユリシーズの厄災」や「ストーンヘンジ」、「空中艦隊」などストレンジリアルを中心とした過去作の要素が大半を占める。

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世界市場向け作品(日本国内未発売)

ACE COMBAT NORTHERN WINGS

ACE COMBAT Advance

概要 ジャンル, 対応機種 ...

シリーズ中初めてPSシリーズ(PSPS2PSP)以外のハード専用として発売されたソフトで、3Dクロスランブルが発売されるまでは唯一の任天堂製ハード専用のソフトであった。エースコンバットシリーズ海外第6作。

北米市場でのみ発売ではあるが、リージョンコードの制限がないため、日本版のGBANDSでもプレイすることができる。

GBAであるため従来のフライトシューティングではなくメタルホークのような高度の概念があるトップビューシューティングであることが特徴。ミッション数は全部で12。プレイヤーはU.A.D.のパイロットとして、ゼネラルリソースの行動を阻止することが目的である。ミッションは、基本的に敵部隊を全滅されることが目的であるが、一部のミッションは特殊な条件が課せられる。

敵組織の名前であるゼネラルリソースの初出は『3』であり、本シリーズ他作ほかUGSF等と共通設定にある企業名である。

あらすじ

2032年、各国のグローバル化が進み、国ごとの境界線も曖昧になりつつある世界。その結果として多国籍企業体がひしめく経済超大国へと成長していった一つの大陸。多国籍企業の一つであるゼネラルリソースは、他の企業の脅威に備えてAir Strike Force(A.S.F.)を配備しつつあった。

その中で、新国際連合は「United Air Defense」(U.A.D.)を設立。ゼネラルリソースの行動に牽制を仕掛けることになる。

登場機体

  • F-A Stealth Fighter
  • F-C Talon
  • F-E Talon II
  • F-G Hawk
  • F-H Hunter II
  • FZ-23 Stinger
  • MIS-30A
  • Si-40
  • UG-16 Hawk
  • Y-25C JSF
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登場航空機一覧

要約
視点

( ) 表記のものは作品中で使用される略称や名称(< > のものはACE COMBAT 3 electrosphereにてコフィンシステム搭載機として登場したもの。*表記のものはACE COMBAT ASSAULT HORIZONにおいてDLC配信などキャンペーン内では入手不可能な機体)。また、愛称が作品中に表記されるのは(一部の機体説明などを除き)ACE COMBAT ZERO以降である。

単一の作品でプレイヤーが使用可能な航空機

複数の作品でプレイヤーが使用可能な航空機

カッコ内は登場作品
  • F-1 (ZERO、X、Xi、X2)
  • F-2A (JF-2) (2、04、5、ZERO、X、6、Xi、X2、AH、3D、∞、7)

作品中で自身が操作できない航空機

作品中に登場する架空機

ACE COMBAT 3 electrosphereに登場する航空機は厳密に定義すると全て架空機だが、実在機を元にコフィンシステム化改造を施したのみの機体についてはこの一覧に含まれていない(上記< >の機体を参照)。カッコ内は登場作品。

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販売推進・広報

  • エースコンバットシリーズの公式サイトがバンダイナムコ社により設置されている。
なお2020年12月末のAdobe Flash Playerのサポート終了に伴い、一部エースコンバット作品の公式サイトが同年12月25日をもって閉鎖された。該当する作品は『5』『ZERO』『X』『6』『X2』で、これらの公式サイトは(下で説明する)公式YouTubeチャンネルのACE COMBAT Channel上に動画という形でアーカイブされた[29]
  • 2020年4月27日、COVID-19の流行に伴い自宅待機が要請される世情を反映して、公式YouTubeチャンネルとして「ACE COMBAT Channel」が開設された[30]

関連商品(ゲームソフト以外への展開)

サウンドトラック

  • 『(初代)エースコンバット』は、ゲームのCDをCDプレーヤーに挿入すればゲーム内の曲がほとんど聴ける(CD-DA形式で収録されている)ため、発売されていない。
  • 『エースコンバット2』は、ネット配信版がiTunes Storeからダウンロードできるが、CDに関してはデジキューブの予約特典と、『ACE COMBAT X2 JOINT ASSAULT ファミ通DXパック』特典として制作された物のみである。
  • 『エースコンバット3』以降の作品は『X』『X2』を除き、全ての作品で販売されている(2011年3月現在)。
  • 『3』のみサウンドトラックCDの他に、『3』本編でナイトレーベンが使用できるようになる追加PSソフト(アペンドディスク)が同梱されている。
  • 『エビテン』にて『エースコンバットインフィニティ』のベストサウンドトラック『エースコンバットインフィニティ&シリーズミュージックベスト』が2014年9月30日に発売。価格は2,900円。『インフィニティ』内で使える数量限定特典付。なお、収録曲は発表当初の予定から一部変更されている。

架空機の立体化

企業ベースでの販売や書籍掲載のために製作されたもの
  • 1999年の夏頃に模型メーカーのハセガワから、『3』に登場するR-101デルフィナス#1およびR-103デルフィナス#3が1/144スケールのレジンキットが発売されたが、製品の性質上から短期間で市場から姿を消した。
  • バンダイから、2006年3月末に、ゲームに登場する架空の機体ADF-01FファルケンのプラモデルEXモデルシリーズとして発売された。スケールは同シリーズのOAV版『戦闘妖精雪風』『宇宙戦艦ヤマト』の航空(宙)機と同じ1/100。
  • 『6』でダウンロードコンテンツとして販売されている、『アイドルマスター』のキャラクターを描いた機体がハセガワから2009年9月のF-2(双海亜美)を皮切りに限定品として順次発売。また、SP塗装として登場する桜ペイントのF-14Dがハセガワから“F-14D トムキャット“エースコンバット さくら””として発売された。また、同社からは2012年7月に『AH』に登場する架空機ASF-X 震電IIが発売された。2022年1月には、『7』仕様のASF-X 震電IIが発売されている。
  • ホビージャパンの紙上でライターの製作による、『04』に登場した架空機のX-02のフルスクラッチモデルと市販されている1/48スケールのF-14のプラモデルを素材に制作された『5』に登場するF-14A(モデックス016のプレーヤー使用機)、『エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー(以下『ZERO』)』の発売後にパッケージイラストに登場したプレーヤーのF-15およびロト隊仕様のタイフーンの1/72の模型が公開された。
  • 2018年10月には、コトブキヤから『インフィニティ』仕様のXFA-27(塗装済みおよび未塗装の「For Modelers Edition」の2タイプ)が発売され[31]、2019年11月には第二弾の『7』に登場する「X-02S」[32][33](塗装済みおよび未塗装の「For Modelers Edition」の2タイプ)が発売された。第三弾として「ADF-11F」及び「ADFX-10F」[34][35]、2021年3月には「ADFX-01」(塗装済みおよび未塗装の「For Modelers Edition」の2タイプ)、2021年10月には「X-49 ナイトレーベン」、2022年7月には「CFA-44」(塗装済みおよび未塗装の「For Modelers Edition」の2タイプ)も発売されている。
立体物版権イベントでの販売や個人運営のHPに掲載のために製作された例
  • 複数のスケールモデル関連ディーラーから、架空機のレジンキットやゲームに登場する航空機のデカールが販売されているなどエリア88と共に航空機関連ディーラーの貴重な客寄せアイテム化が進んでいるがバンダイナムコゲームスの方針により東京都内での立体物版権イベントでしか販売ができない。
  • 複数の個人運営webサイトや動画サイトでゲーム内で登場する航空機のプラモデルなどの作例が発表されている。

その他

  • 2011年末、アスキーメディアワークスの『電撃ホビーマガジン』(2011年12月号)において、ASF-X震電IIとCFA-44の戦いを描いた“エースコンバット・ショート・ストーリー Scene 00 『エンカウンター・バトル』”が発表された。その後2012年3月28日に同社から『エースコンバット イカロス・イン・ザ・スカイ』が発売された。これが最初の公式小説となる[36][37]。コミック化はされていない。
  • 『3』の世界観を紹介したビデオ『エースコンバット3 エレクトロスフィア ミッションゼロ』がメディアファクトリーから発売されている。
  • フリーソフトのPC用フライトシミュレーターYSFS用私家版Modでゲーム内に登場する航空機の塗装を再現した物が配布されている。
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関連項目

据置・携帯機の同ジャンルゲーム

『エースコンバット』開発チームが製作に関与したゲーム

『エースコンバット』シリーズの設定を取り込んだゲーム

その他ゲーム

関連するTemplate

脚注

外部リンク

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