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オタフクソース
広島市の食品会社 ウィキペディアから
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オタフ クソース株式会社(英:Otafuku Sauce Co., Ltd.)は、広島県広島市西区に本社を置く調味料メーカー。「お好みソース」は、お好み焼き用濃厚ソース類として国内外で知られる。
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歴史
要約
視点
現在のオタフクソース株式会社は、2009年に旧オタフクソース株式会社がお多福グループ株式会社[3]へ移転時に、新たに設立された法人である。
「お好みソース」は濃厚な風味と高い粘度を特長とする「お好み焼き」用途に特化したソースで、1952年に業務用として発売したのち、おもに西日本地域で市販したが、現在は国内で広く知られるほかにアジアや欧米でも好評である。
元々これらのソースには原材料として砂糖が使われていたが、砂糖の価格高騰に伴い、1975年よりデーツ(干したナツメヤシの実)が代替品として使われ始めた[4]。砂糖の価格がデーツより安くなった後も、ソースに深みをもたらす隠し味として使われている[4]。しばらくの間、使用量の9割はイラク産のデーツを使っていたが、湾岸戦争の経済封鎖によって使用できなくなった際、デーツの商社は輸入元をイラン、パキスタン、オマーン、エジプトなどに切り替えて対応した[5]。 その後も、ソースを安定して供給できるようにするため、中東以外の地域を含めた複数の産地からデーツを調達している[6]。 加えて、健康志向の広がりからデーツ自体の人気を見込み、2019年にはデーツ部と呼ばれる専門部署を設立した[4]。 そして、2020年3月にはソース用品種よりも高級なマジョール種を用いたドライフルーツ「デーツなつめやしの実」を販売した[4][7][8]。20年9月期決算において、この商品の売り上げは目標である1億円を突破した[9]。
沿革

- 1922年 - 11月、酒および醤油などの卸小売業「佐々木商店」として創業する。
- 1938年 - 醸造酢「お多福酢」の製造と販売を開始する。
- 1950年 - ソースの製造と販売を開始する。
- 1952年 - 10月、お多福造酢株式会社を設立する。
- 1975年 - 「オタフクソース株式会社」(初代)に社名を変更する。
- 1999年 - 10月、酢事業をお多福醸造株式会社として分社する。
- 2005年 - 7月、関東地方を基盤とする調味料メーカー「ユニオンソース」の株を51パーセントを取得する。
- 2008年 - 6月6日、広島市西区にお好み焼きの文化や歴史を紹介する施設WoodEgg お好み焼館を設ける。
- 2009年 - 10月、オタフクソース株式会社(初代)を持株会社のお多福グループ株式会社へ移行し、事業会社のオタフクソース株式会社(2代)を新たに設立する。
- 2014年 - お多福グループ株式会社が「オタフクホールディングス株式会社」に社名を変更する。
- 2017年 - 4月28日、“野菜”と“健康”をテーマにしたコンセプトショップ「Vege Love it !(ベジラビット)」をLECT(広島市西区)に開店。
- 2018年 - 4月2日、海外の初支店となる台北支店を開設。10月4日、お好み焼き体験スタジオ「OKOSTA(オコスタ)」を広島駅北口1F ekie DINING TERRACEに開店[10]。
- 2021年 - 4月1日、ユニオンソース株式会社を吸収合併[11]、旧本社・工場をオタフクソース日光工場と改称。
- 2021年 - 10月、大阪市の天かすメーカー「ナカガワ」の株式を100%取得しグループ化する。
- 2023年 - 5月20日、G7広島サミットに参加していた英国首相のスナク氏が、お好み焼体験スタジオ「OKOSTA(オコスタ)」にて、お好み焼き作りを体験し、広島の食文化を体感した。[12]
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主な商品
- オタフクお好みソース
- オタフク焼そばソース
- オタフクとんかつソース
- オタフクウスターソース
- オタフクたこ焼ソース
- オタフクかつめしのたれ
- お多福酢(穀物酢、米酢など)
- お多福らっきょう酢
- お多福すし酢
- デーツ(ドライフルーツ)
ほか
- お好みソース(市販品)
- お好みソース
雑記
- 『お好み焼・たこ焼研修センター』 - 東京、名古屋、大阪、岡山、高松、広島、福岡に設け、お好み焼き店やたこ焼き店の営業支援を図る。
- お好み焼士 - 2006年(平成18年)1月から、初級インストラクター、中級コーディネーター、上級マイスターの三段階からなる「お好み焼士」マイスター制度を社内資格として導入し、入社2年以上の全社員から年一回の筆記試験と実技試験で選考する。
- 入社研修時にお好み焼きの作り方を学び、社員全員が毎月一度お好み焼きを食す。
- オタフクソース事件 - 1995年(平成7年)9月30日に新入社員が過労自殺。2000年(平成12年)5月18日に広島地方裁判所にて1億1111万円の支払いを命じられた[13]。
事業所
→詳細は「オタフクソース事業所案内ページ」を参照
関連会社
- オタフクホールディングス株式会社(お多福グループの持株会社・事業統括会社)
- お多福醸造株式会社(『お多福酢』の製造会社)
- お好みフーズ株式会社(主に関西風お好み焼きの粉やアオノリ、天かすなど)
- 株式会社ナカガワ(天かすの製造販売)
- OPP株式会社(包装・梱包・発送等、パッケージング全般)
- Otafuku Foods, Inc.(米国の現地法人)
- 大多福食品(青島)有限公司(中国の現地法人)
- OTAFUKU SAUCE MALAYSIA SDN. BHD.(マレーシアの現地法人、ハラール対応商品の製造・販売・輸出)
- 佐々木商店株式会社(1990年に新規設立された、グループの資産・経営管理会社。お多福グループとは別資本になっている。)
テレビ番組
- 日経スペシャル カンブリア宮殿 たかがソース、されどソース・・・ ソースに命をかけて60年 広島発「食卓の脇役」が天下統一へ!(2013年9月12日、テレビ東京)- オタフクソース 社長 佐々木茂喜出演[14]。
提供番組
- テレビ
- ラジオ
- お好み焼のある風景(RCCラジオ)
CM出演者
- 柏村武昭 - 上記の「お好み焼のある風景」のパーソナリティー
協力番組
脚注
関連項目
外部リンク
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