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クロコダイル属

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クロコダイル属
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クロコダイル属(クロコダイルぞく、Crocodylus)は、ワニ目クロコダイル科に属する属。模式種ナイルワニ。別名ワニ属[2]。クロコダイル科の模式属。

概要 クロコダイル属, 分類 ...
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分布

アフリカ大陸オーストラリア大陸北部、北アメリカ大陸南アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸南部、インドネシアキューバジャマイカスリランカドミニカ共和国ハイチパプアニューギニアフィリピンマダガスカル西部[3]

形態

イリエワニオリノコワニナイルワニアメリカワニなどの大型種は最大6m以上にもなり、小型種でも全長2-3mに達する。口吻は細長い傾向があるが、ヌマワニのように口吻が太短い種もいる。

分類

要約
視点

属名は1768年にヨセフス・ニコラウス・ローレンティによって提唱された[4]。13-14の現生種と5つの絶滅種が分類される。絶滅種の中には別属に分類されることが研究で判明しているものもあるが、未だ再分類はされていない[5]。和名は中井(2023)による[2]

化石種

以下の種が知られる[5]

進化

おそらくアフリカで発生し、東南アジアアメリカ大陸へ広がったと考えられているが[8][9]オーストラリアやアジアを起源とする説もある[10]。近縁種である絶滅したマダガスカルヴォアイ英語版から、約2500万年前の漸新世と中新世境界付近で分岐した[9]

系統

2018年の形態学的、分子学的、地層学的データを同時に使用した年代測定研究により、クロコダイル科内の相互関係が確立された[11]。2021年には絶滅したヴォアイからDNAを抽出して解析を行い、クロコダイル亜科とコビトワニ亜科を含むクロコダイル科内の関係がより明確となった[9]

以下の系統図は最新の研究結果を反映している。

クロコダイル科
コビトワニ亜科英語版

ニシアフリカクチナガワニ英語版

エウテコドン英語版

Brochuchus

Rimasuchus

コンゴコビトワニ英語版

ニシアフリカコビトワニ

(クラウングループ)
クロコダイル亜科英語版

ヴォアイ英語版

クロコダイル属

Crocodylus anthropophagus

Crocodylus thorbjarnarsoni

Crocodylus palaeindicus

Crocodylus Tirari Desert†

アジア‑オーストラリア系統

オーストラリアワニ

ニューギニアワニ

フィリピンワニ

イリエワニ

シャムワニ

ヌマワニ

アフリカ‑新大陸系統

Crocodylus checchiai

Crocodylus falconensis

ニシアフリカワニ

ナイルワニ

新大陸系統

グアテマラワニ

キューバワニ

オリノコワニ

アメリカワニ

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生態

河川湿原などの淡水域に生息するが、種によっては汽水域海洋にも生息する[12]。食性は動物食で、魚類爬虫類鳥類哺乳類昆虫甲殻類貝類などを食べる[13]。繁殖形態は卵生。地面に穴を掘ったり、土や枯草、落ち葉などを集めた塚状の巣の中に卵を産む[14]。さらにメスは卵や幼体を保護する[15]

人間との関係

イリエワニやナイルワニなどは人間を襲うこともある[16]。皮は革製品として利用される[17]。開発による生息地の破壊や、皮目的の乱獲などにより生息数が減少している種もいる[18]

出典

参考文献

関連項目

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