サム・ロウズ

サミュエル・ディーン・ロウズ (Samuel Deane "Sam" Lowes^[1], 1990年9月14日 - ) は、イギリス出身のオートバイレーサー。Moto2の2021年シーズンはマーク・VDS・レーシング・チームから参戦する。スーパーバイク世界選手権に参戦するアレックス・ロウズは双子の兄弟である。

サム・ロウズ
2010年
国籍	イギリス
生年月日	(1990-09-14) 1990年9月14日（34歳） リンカン, イギリス
現在のチーム	ELF・マーク・VDS・レーシング・チーム
ゼッケン	22
レースでの経歴 ロードレース世界選手権 MotoGPクラス 活動期間 2017年 マニファクチャラー アププリア 2017年 順位 25位 (5 pts) 出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント 18 0 0 0 0 5 ロードレース世界選手権 Moto2クラス 活動期間 2014年-2016年、2018年 マニファクチャラー スピードアップ、カレックス、KTM 2022年 順位 19位 (55 pts) 出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント 153 10 26 20 11 1077

ニュルブルクリンク、2013年

経歴

ロウズは2010年にホンダ・CBR600RRを駆りブリティッシュ・スーパースポーツ選手権のタイトルを獲得した。この年彼はブランズ・ハッチ、ノックヒル、キャドウェル・パーク、クロフト、シルバーストンでの5勝を挙げ、3戦連続勝利と3回のポールポジションを獲得している。この他に表彰台には5回上っている。翌2011年にはパーカルガー・ホンダチームに移籍、スーパースポール世界選手年にフル参戦する^[2]。この年は表彰台に6度上り、129ポイントでランキング6位となる。2012年はボグダンカPTRホンダに移籍^[3]、同チームはパーカルガー・ホンダの姉妹チームであり、この年はドニントン・パークとアラゴンで優勝した。2013年はヤクニッチ・モータースポーツに移籍^[4]、ヤマハのセミワークスマシンに乗る。この年は第12戦のフランスで2位に入り、1戦を残してタイトルを獲得した^[5]。

翌2014年もヤクニッチチームからスーパーバイク世界選手権に参戦する予定であったが、チームはヤマハと別れて選手権に臨むことを決定したため、ロウズはスピードアップに移籍しMoto2に参戦することを決めた^[6]。彼はチームと2年の契約を結んだ。

ロウズは2016年からアプリリアと3年契約を結んだ。2016年シーズンはグレシーニ・レーシングからカレックスのマシンでMoto2に参戦する。同様にアプリリアのMotoGPマシンのテストライダーも務め、2017年シーズンのみにMotoGPクラスへ参戦した^[7][8][9]。

2020年シーズンからアレックス・マルケスと代わってマルクVDSレーシングチームに移籍して以降は、Moto2クラスを中心に同チームから参戦している。

2024年はMoto2から離れ、スーパーバイク世界選手権に同チームからドゥカティ・パニガーレV4 Rを駆使して参戦している^[10]。

レース戦績

スーパースポーツ世界選手権

年	チーム	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	順位	ポイント
2009年	ホンダ	AUS	QAT	SPA	NED	ITA	RSA	USA	SMR	GBR	CZE 18	GER 16	ITA Ret	FRA Ret	POR Ret	NC	0
2010年	ホンダ	AUS	POR	SPA	NED	ITA	RSA	USA	SMR	CZE	GBR 10	GER	ITA	FRA		25位	6
2011年	ホンダ	AUS 3	EUR Ret	NED Ret	ITA 5	SMR 3	SPA 2	CZE 6	GBR Ret	GER 3	ITA 2	FRA 2	POR Ret			6位	129
2012年	ホンダ	AUS 5	ITA 2	NED Ret	ITA 2	EUR 1	SMR 18	SPA 1	CZE 4	GBR 2	RUS 12	GER 13	POR 5	FRA 2		3位	172
2013年	ヤマハ	AUS 2	SPA Ret	NED 1	ITA 1	GBR 1	POR 1	ITA 2	RUS C	GBR 2	GER 1	TUR 2	FRA 2	SPA 1		1位	250

ロードレース世界選手権

シーズン	クラス	車両	出走数	勝利数	表彰台数	PP	FL	ポイント	ランキング
2014年	Moto2	スピードアップ	18	0	0	0	0	69	13位
2015年	Moto2	スピードアップ	18	1	5	3	1	186	4位
2016年	Moto2	フェデラルオイル・グレシーニ Moto2	18	2	6	5	2	175	5位
2017年	MotoGP	アププリア・レーシング・チーム・グレシーニ	18	0	0	0	0	5	25位
2018年	Moto2	Swiss Innovative Investors	18	0	0	0	0	49	16位
2019年	Moto2	フェデラルオイル・グレシーニ Moto2	19	0	0	0	0	66	16位
2020年	Moto2	EG 0,0 Marc VDS	14	3	7	3	3	196	3位
2021年	Moto2	Elf Marc VDS Racing Team	18	3	5	6	3	196	4位
2022年	Moto2		12	0	2	1	1	55	19位
2023年	Moto2		20	1	1	2	2	104	12位
合計			173	10	26	20	12	1095

• * 現在進行中。

• 凡例
• ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。

年	クラス	車両	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	18	19	20	順位	ポイント
2014年	Moto2	スピードアップ	QAT 6	AME 16	ARG 8	SPA Ret	FRA 9	ITA 8	CAT Ret	NED Ret	GER 20	IND 24	CZE Ret	GBR 7	RSM 18	ARA 9	JPN Ret	AUS 5	MAL Ret	VAL 7		13位	69
2015年	Moto2	スピードアップ	QAT Ret	AME 1	ARG 3	SPA 20	FRA 4	ITA 4	CAT 4	NED 3	GER 5	IND Ret	CZE 5	GBR 6	RSM Ret	ARA 3	JPN 8	AUS 2	MAL 13	VAL 5		4位	186
2016年	Moto2	カレックス	QAT 9	ARG 2	AME 2	SPA 1	FRA 6	ITA 3	CAT 6	NED 4	GER Ret	AUT Ret	CZE 3	GBR 21	RSM Ret	ARA 1	JPN Ret	AUS Ret	MAL Ret	VAL 4		5位	175
2017年	MotoGP	アプリリア	QAT 18	ARG Ret	AME Ret	SPA 16	FRA 14	ITA 19	CAT 19	NED Ret	GER Ret	CZE 18	AUT 20	GBR Ret	RSM Ret	ARA 22	JPN 13	AUS 19	MAL Ret	VAL Ret		25位	5
2018年	Moto2	KTM	QAT Ret	ARG 13	AME 24	SPA 8	FRA 13	ITA Ret	CAT 9	NED 9	GER 5	CZE 9	AUT Ret	GBR C	RSM Ret	ARA 20	THA Ret	JPN 17	AUS 14	MAL 15	VAL Ret	16位	49
2019年	Moto2	カレックス	QAT 6	ARG Ret	AME 7	SPA Ret	FRA Ret	ITA 9	CAT 9	NED Ret	GER 11	CZE Ret	AUT 24	GBR Ret	RSM 5	ARA 5	THA Ret	JPN Ret	AUS 20	MAL Ret	VAL 10	16位	66
2020年	Moto2		QAT DNS	SPA 4	ANC 4	CZE 2	AUT 4	STY DSQ	RSM 8	EMI 3	CAT 2	FRA 1	ARA 1	TER 1	EUR Ret	VAL 14	POR 3					3位	196
2021年	Moto2		QAT 1	DOH 1	POR Ret	SPA 3	FRA Ret	SPA Ret	CAT 7	GER 5	NED 4	STY 14	AUT 4	GBR 4	ARA Ret	RSM 4	AME Ret	EMI 1	ALG 3	VAL 7		4位	190
2022年	Moto2		QAT 3	INA 4	ARG 10	AME Ret	POR Ret	SPA Ret	FRA DNS	ITA Ret	CAT Ret	GER 3	NED Ret	GBR DNS	AUT	RSM	ARA	JPN DNS	THA 19	AUS 12	MAL DNS	VAL	19位	55
2023年	Moto2		POR 7	ARG 10	AME 13	SPA 1	FRA 15	ITA Ret	GER 7	NED 11	GBR 7	AUT Ret	CAT 9	RSM Ret	IND 19	JPN Ret	INA 10	AUS Ret	THA 14	MAL 7	QAT 12	VAL 7	12位	104

• * 現在進行中。