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シャーリー・マクレーン

アメリカの女優 (1934-) ウィキペディアから

シャーリー・マクレーン
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シャーリー・マクレーンShirley MacLaine、本名:Shirley MacLean Beaty1934年4月24日 - )は、アメリカ合衆国出身の女優である。また自身の神秘体験を描いた著作を多数発表し、ニューエイジの旗手の一人としても知られた。バージニア州リッチモンド出身。俳優のウォーレン・ベイティは弟、サチ・パーカーは娘。

概要 シャーリー・マクレーン Shirley MacLaine, 本名 ...
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来歴

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1956年2月8日、映画初主演作の『ハリーの災難』が日本で公開された[1]。マクレーンはこの頃産経国際ホールで開かれた文芸プロダクションにんじんくらぶの謝恩パーティーに参加した。同団体の設立者の久我美子岸惠子有馬稲子とともに。

バージニア州リッチモンド生まれ。父親のアイラ・オーウェンズ・ビーティは心理学の教授で、母親のキャスリン・コリーヌ・ビーティは演劇教師だった。バレエ学校で学び、16歳でブロードウェイにダンサーとしてデビューした。

1954年5月13日初演のブロードウェイ・ミュージカル『パジャマ・ゲーム』でキャロル・ヘイニーのアンダースタディを務めた。開幕まもない5月下旬、ヘイニーが足首の怪我で出演不可能となった時に代役で出演し、注目を集める。アルフレッド・ヒッチコック監督の『ハリーの災難』のヒロイン役に抜擢され、同年9月から撮影に入った。同年、日本と米国を行き来する実業家のスティーブ・パーカーと結婚した[2]。スクリーンデビューとなる『ハリーの災難』は1955年10月に公開された。

1956年9月1日、長女(サチ・パーカー)を出産。同年10月公開の『八十日間世界一周』でもヒロインを務め、作品は第29回アカデミー賞作品賞を受賞した。

1958年のヴィンセント・ミネリ監督作品『走り来る人々』では主演女優賞にノミネートされた。

1960年のビリー・ワイルダー監督作品『アパートの鍵貸します』ではジャック・レモンと共演。作品は第33回アカデミー賞で作品賞を受賞し、自身も再び主演女優賞にノミネートされ、ヴェネツィア国際映画祭では女優賞を受賞した。また、1963年の『あなただけ今晩は』でも3度目となる主演女優賞候補となり、ゴールデングローブ賞では上記の2作で主演女優賞を受賞していたものの、アカデミー賞受賞は逃した。

1983年、『愛と追憶の日々』が公開。同作の演技により、第56回アカデミー賞で5度目となるノミネートにして初のアカデミー主演女優賞を受賞。1950年代から何度もノミネートされていたにもかかわらず受賞に年月が掛かったため、受賞スピーチで「私が貰って当然だ」と言い放ち、会場を沸かせた。

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人物

ニューエイジ[注 1]の旗手としても注目された。近代神智学の影響が濃い心霊治療エドガー・ケイシーの思想や、仏教思想を初めとする東洋文化、霊や宇宙人と交信するというチャネリングなど、ニューエイジを構成する思想に傾倒し広く紹介した。娘のサチ・パーカーの名前は小森和子によって"blessed child"を意味する日本名「幸子」にちなんで名づけられた。1983年に刊行され世界的なベストセラーとなった『アウト・オン・ア・リム』などの自著で、自身の体外離脱神秘体験を語っている。

エドガー・ケイシーが唱えた輪廻転生説を支持し、自身の前生はアトランティス大陸の人間で、3500年前のアトランティスの戦士であったラムサと兄弟であったと述べている[3]。ラムサはニューエイジのチャネラーであるJ. Z. ナイト英語版が交信する霊で、シャーリー・マクレーンは『ダンシング・イン・ザ・ライト』でナイトを高く評価しており、一時期支持していた[注 2][4]

1959年、日本を襲った伊勢湾台風の際には、義援金を基に日本の福祉団体を通して東海地区の小学校にピアノを寄付した逸話が残る[5]。『青い目の蝶々さん』では日本の谷洋子と共演した。

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ギャラリー

主な出演作品

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舞台

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日本語吹き替え

小原乃梨子が多くの作品で務めていた。

近年は沢田敏子谷育子などが吹き替えを務めている。

書籍

  • アウト・オン・ア・リム ― 愛さえも越えて(1986年2月)地湧社、山川紘矢亜希子ISBN 978-4885030390
アウト・オン・ア・リム(1999年4月、文庫版)角川書店 ISBN 978-4042798019
Out on a Limb (1983)
  • ダンシング・イン・ザ・ライト ― 永遠の私をさがして(1987年2月)地湧社、山川紘矢・亜希子 訳 ISBN 978-4885030505
ダンシング・イン・ザ・ライト(1999年6月、文庫版)角川書店 ISBN 978-4042798026
Dancing in the Light (1986)
  • オール・イン・ザ・プレイング ― 私への目覚め(1988年2月)地湧社、山川紘矢・亜希子 訳 ISBN 978-4885030628
オール・イン・ザ・プレイング(1999年7月、文庫版)角川書店 ISBN 978-4042798033
It's All in the Playing (1987)
  • 風を追いかけて(1989年2月)地湧社、山川紘矢・亜希子 訳 ISBN 978-4885030703
Don't Fall Off the Mountain (1970)
  • ゴーイング・ウイズィン ― チャクラと瞑想(1990年1月)地湧社、山川紘矢・亜希子 訳 ISBN 978-4885030802
ゴーイング・ウィズイン(1999年8月、文庫版)角川書店 ISBN 978-4042798040
Going Within: A Guide to Inner Transformation (1990)
  • ダンス・ホワイル・ユー・キャン ― いまを輝かせて(1992年4月)地湧社、山川紘矢・亜希子 訳 ISBN 978-4885030949
ダンス・ホワイル・ユー・キャン(1999年9月、文庫版)角川書店 ISBN 978-4042798057
Dance While You Can (1991)
  • マイ・ラッキー・スターズ ― わがハリウッド人生の共演者たち(1997年8月)早川書房、岩瀬 孝雄 訳 ISBN 978-4152080486
My Lucky Stars: A Hollywood Memoir (1995)
  • カミーノ ― 魂の旅路(2001年6月)飛鳥新社、山川紘矢・亜希子 訳 ISBN 978-4870314634
The Camino: A Journey of the Spirit (2000)
  • 愛犬テリーに教わったこと ― シャーリーと小さな先生の物語(2004年11月)飛鳥新社、山川紘矢・亜希子 訳 ISBN 978-4870316430
Out on a Leash: Exploring the Nature of Reality and Love (2003)

邦訳未刊行

  • McGovern: The Man and His Beliefs (1972)
  • You Can Get There from Here (1975)
  • Sage-ing While Age-ing (2007)
  • I'm Over All That: And Other Confessions (2011)
  • What If...: A lifetime of questions, speculations, reasonable guesses, and a few things I know for sure (2013)
  • Above the Line: My 'Wild Oats' Adventure (2016)
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受賞歴

アカデミー賞

受賞
1984年 アカデミー主演女優賞:『愛と追憶の日々
ノミネート
1959年 アカデミー主演女優賞:『走り来る人々
1961年 アカデミー主演女優賞:『アパートの鍵貸します
1964年 アカデミー主演女優賞:『あなただけ今晩は
1976年 アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞:『The Other Half of the Sky: A China Memoir
1978年 アカデミー主演女優賞:『愛と喝采の日々

ゴールデングローブ賞

受賞
1955年 有望若手女優賞
1959年 最も活動的な女優賞
1961年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『アパートの鍵貸します』
1964年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『あなただけ今晩は』
1984年 主演女優賞 (ドラマ部門):『愛と追憶の日々』
1989年 主演女優賞 (ドラマ部門)『マダム・スザーツカ
1998年 セシル・B・デミル賞
ノミネート
1959年 主演女優賞 (ドラマ部門):『走り来る人々
1960年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『恋の売込み作戦
1962年 主演女優賞 (ドラマ部門):『噂の二人
1967年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『泥棒貴族
1968年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『女と女と女たち
1970年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『スイート・チャリティ
1980年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『チャンス
1988年 女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門):『Out on a Limb
1991年 助演女優賞:『ハリウッドにくちづけ
1993年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『迷子の大人たち
1995年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『不機嫌な赤いバラ
2003年 女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門):『Hell on Heels: The Battle of Mary Kay
2006年 助演女優賞:『イン・ハー・シューズ
2009年 女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門):『ココ・シャネル

ニューヨーク映画批評家協会賞

受賞
1984年 主演女優賞:『愛と追憶の日々』

ヴェネツィア国際映画祭

受賞
1960年 女優賞:『アパートの鍵貸します』
1988年 女優賞:『マダム・スザーツカ』
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脚注

関連項目

外部リンク

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