ジョン・リスゴー

ジョン・リスゴー（John Lithgow, 本名: John Arthur Lithgow, 1945年10月19日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスター出身の映画・舞台俳優。

ジョン・リスゴー John Lithgow
2008年
本名	John Arthur Lithgow
生年月日	(1945-10-19) 1945年10月19日（79歳）
出生地	アメリカ合衆国 ニューヨーク州ロチェスター
職業	俳優
ジャンル	映画、舞台、テレビドラマ
活動期間	1972年 -
配偶者	Phoebe Jean Taynton（1966年 - 1980年） メアリー・イェイガー（1981年 - ）
主な作品
映画 『ミッドナイトクロス』 『ガープの世界』 『愛と追憶の日々』 『フットルース』 『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』 『サンタクロース』 『ハリーとヘンダスン一家』 『クリフハンガー』 『シュレック』 『ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方』 『ドリームガールズ』 『猿の惑星: 創世記』 『40歳からの家族ケーカク』 『インターステラー』 『人生は小説よりも奇なり』 『女神の見えざる手』 『ペット・セメタリー』 『スキャンダル』 『教皇選挙』 テレビドラマ 『3rd Rock from the Sun』 『デクスター 警察官は殺人鬼』 『ザ・クラウン』
受賞 ニューヨーク映画批評家協会賞 助演男優賞 1982年『ガープの世界』 ロサンゼルス映画批評家協会賞 助演男優賞 1982年『ガープの世界』 放送映画批評家協会賞 アンサンブル演技賞 2024年『教皇選挙』 ドラマシリーズ部門助演男優賞 2016年『ザ・クラウン』 エミー賞 主演男優賞（コメディシリーズ部門） 1996年『3rd Rock from the Sun』 1997年『3rd Rock from the Sun』 1999年『3rd Rock from the Sun』 助演男優賞（ドラマシリーズ部門） 2016年『ザ・クラウン』 助演男優賞（リミテッドシリーズ・テレビ映画部門） 2010年『デクスター 警察官は殺人鬼』 ゲスト男優賞（ドラマシリーズ部門） 1986年『世にも不思議なアメージング・ストーリー』 ゴールデングローブ賞 主演男優賞（コメディシリーズ部門） 1997年『サード・ロック・フロム・ザ・サン』 助演男優賞（シリーズ・ミニシリーズ・テレビ映画部門） 2010年『デクスター 警察官は殺人鬼』 全米映画俳優組合賞 キャスト賞 2024年『教皇選挙』 男優賞（ドラマシリーズ） 2017年『ザ・クラウン』 男優賞（コメディシリーズ） 1996年『3rd Rock from the Sun』 1997年『3rd Rock from the Sun』 トニー賞 ミュージカル主演男優賞 2002年『成功の甘き香り』 演劇助演男優賞 2010年『チェンジングルーム』 ローレンス・オリヴィエ賞 主演男優賞 2025年『Giant』 その他の賞

来歴

1945年10月、ニューヨーク州ロチェスター生まれ。父親は演劇プロデューサー・演出家、母親は女優という家庭に生まれる^[1][2]。奨学金を得てハーバード大学で学ぶ。

1973年に『The Changing Room』でブロードウェイ・デビューし、同年のトニー賞において助演男優賞(演劇部門)を受賞。70年代初期から徐々に映画やテレビなどに露出し始め、ボブ・フォッシーの半自伝的映画『オール・ザット・ジャズ』などに出演する。1982年に公開された『ガープの世界』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされ、翌年の『愛と追憶の日々』においても同賞にノミネートされた。

その後、数多くの映画に出演し、『ミッドナイトクロス』、『レイジング・ケイン』などで性格派俳優として注目される。『クリフハンガー』などで悪役も演じている。アニメ映画の『シュレック』では声優も務めた。人気シットコムの『3rd Rock from the Sun』でも知られており、同作品では、ゴールデングローブ賞とエミー賞にノミネートされ、三度のエミー賞に輝いた。スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた1986年公開のオムニバスドラマ『世にも不思議なアメージング・ストーリー』の1エピソードでも主演を務め、エミー賞を受賞している。

舞台俳優としても定評があり、2002年に出演したミュージカル版『成功の甘き香り』では第56回トニー賞の主演男優賞（ミュージカル部門）を受賞した。2004年上演の『ペテン師と詐欺師』の舞台版でもトニー賞にノミネートされている。オフ・ブロードウェイでも活躍し、2005年には舞台俳優に対する栄誉でもある「American Theatre Hall of Fame」が送られた。2024年にロンドンのロイヤルコート劇場（英語版）で初演された『Giant』では作家のロアルド・ダール役を演じ、ローレンス・オリヴィエ賞の主演男優賞を受賞した^[3]。

児童書も著している。

フィルモグラフィ

日本語吹替は池田勝、堀勝之祐、福田信昭などが担当している。

映画

年	題名	役名	備考
1976	愛のメモリー Obsession	ロバート
1979	オール・ザット・ジャズ All That Jazz	ルーカス
1981	ミッドナイトクロス Blow Out	バーク
1982	ガープの世界 The World According to Garp	ロバート	アカデミー助演男優賞 ノミネート
1983	ザ・デイ・アフター The Day After	ジョー・ハクスリー	テレビ映画
	愛と追憶の日々 Terms of Endearment	サム・バーンズ	アカデミー助演男優賞 ノミネート
	トワイライトゾーン/超次元の体験 The Twilight Zone:The Movie	ジョン	第4話「NIGHTMARE AT 20,000 FEET 」
1984	フットルース Footloose	ショー・ムーア
	バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー The Adventures of Buckaroo Banzai Across the 8th Dimension	Dr. Emilio Lizardo / Lord John Whorfin	日本劇場未公開
	グリッタードーム The Glitter Dome	マーティ・ウェルボーン	テレビ映画
	2010年 2010: The Year We Make Contact	ウォルター・カーノウ
1985	サンタクロース Santa Claus: The Movie	B.Z.
1986	マンハッタン・プロジェクト The Manhattan Project	ジョン	日本劇場未公開
	ヴィクトリア Mesmerized	オリバー
1987	ハリーとヘンダスン一家 Harry and the Hendersons	ジョージ・ヘンダスン
1988	ディスタント・サンダー Distant Thunder	マーク・ランベルト
1989	アウト・コールド out cold	デイヴ
	ダイナマイト・セールスマン Traveling Man	ベン	テレビ映画
1990	アイボリー・ハンター Ivory Hunters	ロバート・カーター
	メンフィス・ベル Memphis Belle	ブルース・デリンジャー
1991	運命に燃えて The Boys	アーティ	テレビ映画
	リコシェ Ricochet	アール・タルボット・ブレイク
	At Play in the Fields of the Lord	レスリー
1992	レイジング・ケイン Raising Cain	カーター / ケイン / ニックス博士 / ジョシュ / マーゴ
1993	クリフハンガー Cliffhanger	エリック・クエイルン
	愛の拘束 The Wrong Man	フィリップ・ミルズ	テレビ映画
	完全犯罪 Love, Cheat & Steal	ポール・ハリントン
	ペリカン文書 The Pelican Brief	スミス・キーン
1994	グッドマン・イン・アフリカ A Good Man in Africa	アーサー・ファンショー
	プリンセス・カラブー Princess Caraboo	ウィルキンソン教授	日本劇場未公開
	精神分析医J Silent Fall	ハリンガー
1996	バッドマックス Hollow Point	トーマス・リビングストン
1998	ワイルド・スモーカーズ Homegrown	マルコム / ロバート・ストックマン
	モンタージュ 証拠死体 Johnny Skidmarks	ラリー・スコヴィック
	シビル・アクション A Civil Action	ウォルター・J・スキナー
2001	ドン・キホーテ 〜ラ・マンチャの男〜 Don Quixote	ドン・キホーテ	テレビ映画
	シュレック Shrek	ファークアード卿	声の出演
2002	オレンジカウンティ Orange County	バド	日本劇場未公開
2004	ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方 The Life and Death of Peter Sellers	ブレイク・エドワーズ
	愛についてのキンゼイ・レポート Kinsey	アルフレッド・シークイン・キンゼイ
2006	ドリームガールズ Dreamgirls	ジェリー・ハリス
2009	お買いもの中毒な私! Confessions of a Shopaholic	エドガー・ウエスト
2010	リープ・イヤー うるう年のプロポーズ Leap Year	ジャック
2011	猿の惑星: 創世記 Rise of the Planet of the Apes	チャールズ・ロッドマン
	ニューイヤーズ・イブ New Year's Eve	イングリッドの上司	ノンクレジット
2012	俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員! The Campaign	グレン・モッチ	日本劇場未公開
	40歳からの家族ケーカク This Is 40	オリヴァー
2014	人生は小説よりも奇なり Love Is Strange	ベン・ハル
	ミッション・ワイルド The Homesman	アルフレッド・ダウド	日本劇場未公開
	インターステラー Interstellar	ドナルド
2016	ザ・コンサルタント The Accountant	ラマー・ブラックバーン
	女神の見えざる手 Miss Sloane	ロナルド・スパーリング
2017	パパVS新しいパパ2 Daddy's Home 2	ドン	日本劇場未公開
	ピッチ・パーフェクト ラストステージ Pitch Perfect 3	ファーガス
2019	レイトナイト 私の素敵なボス Late Night	ウォルター・ニューブリー	日本劇場未公開
	明日の恋の見つけかた The Tomorrow Man	エド・ヘムスラー
	ペット・セメタリー Pet Sematary	ジャド・クランドール
	スキャンダル Bombshell	ロジャー・エイルズ（英語版）	[4]
2022	ザ・バブル The Bubble	Tom	カメオ出演[5]
2023	Sharper:騙す人 Sharper	リチャード・ホブス	日本劇場未公開
	キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン Killers of the Flower Moon	リーワード検察官
2024	教皇選挙 Conclave	トランブレ枢機卿
	The Rule of Jenny Pen	Dave Crealy
	エリアンと魔法の絆 Spellbound	ボリナー	声の出演
2025	Jimpa	Jimpa

テレビシリーズ

年	題名	役名	備考
1986	世にも不思議なアメージング・ストーリー Amazing Stories	ジョン・ウォルターズ	シーズン1第22話「愛しのドール」 エミー賞受賞
1996-2001	3rd Rock from the Sun	ディック・ソロモン	計139話出演 エミー賞ドラマシリーズ 男優賞受賞
2006-2008	Twenty Good Years	ジョン・メイソン	計13話出演
2009	30 ROCK/サーティー・ロック 30 Rock	本人役	シーズン3第13話「レモンとジャックとヘンダスン一家」
	デクスター 警察官は殺人鬼 Dexter	アーサー・ミッチェル	計12話出演 エミー賞ドラマシリーズ ゲスト男優賞受賞 ゴールデングローブ賞ドラマシリーズ 助演男優賞受賞
2011	ママと恋に落ちるまで How I Met Your Mother	ジェリー・ウィテカー	計2話出演
2013-2014	Once Upon a Time in Wonderland	白ウサギ[6]	『ワンス・アポン・ア・タイム』のスピンオフ、声の出演
2016-2019	ザ・クラウン The Crown	ウィンストン・チャーチル	プライムタイム・エミー賞助演男優賞ドラマ部門受賞
2020	ペリー・メイスン Perry Mason	EB・ジョナサン	計5話出演[7]
2021	デクスター:ニュー・ブラッド Dexter: New Blood	アーサー・ミッチェル	カメオ出演[8]
2022-2024	ザ・オールド・マン〜元CIAの葛藤 The Old Man	Harold Harper	計15話出演[9]
TBA	Harry Potter	アルバス・ダンブルドア

舞台

年	題名	役名	備考
1973	チェンジングルーム The Changing Room	不明	トニー賞助演男優賞(演劇部門)受賞 ドラマ・デスク・アワード助演男優賞受賞
1976	二つの月曜日の思い出 A Memory of Two Mondays
1988	エム・バタフライ M. Butterfly
2002	成功の甘き香り Sweet Smell of Success		トニー賞主演男優賞（ミュージカル部門）を受賞
2005	ペテン師と詐欺師 Dirty Rotten Scoundrels
2007	十二夜 Twelfth Night		ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー
2008-2009	みんな我が子 All My Sons	ジョー・ケラー
2024	Giant	ロアルド・ダール	ローレンス・オリヴィエ賞主演男優賞を受賞