タナー・ハウク

タナー・リー・ハウク（Tanner Lee Houck, 1996年6月29日 - ）は、 アメリカ合衆国イリノイ州マディソン郡コリンズビル（英語版）出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。MLBのボストン・レッドソックス所属。

タナー・ハウク
Tanner Houck

ボストン・レッドソックス #89
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	イリノイ州マディソン郡コリンズビル（英語版）
生年月日	(1996-06-29) 1996年6月29日（29歳）
身長 体重	6' 5" ＝約195.6 cm 230 lb ＝約104.3 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	2017年 MLBドラフト1巡目（全体24位）
初出場	2020年9月15日
年俸	$740,000（2023年）[1]
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
コリンズビル高等学校（英語版） ミズーリ大学 ボストン・レッドソックス (2020 - )
国際大会
代表チーム	アメリカ合衆国
プレミア12	2019年
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メディアによっては「ホウク」「ホーク」と表記されることもある。

経歴

プロ入り前

2014年のMLBドラフト12巡目（全体354位）でトロント・ブルージェイズから指名されたが、契約せずにミズーリ大学へ進学した。

大学時代の2016年には第40回日米大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として参加した^[2]。

プロ入りとレッドソックス時代

2017年のMLBドラフト1巡目（全体24位）でボストン・レッドソックスから指名され^[3]、プロ入り。契約後、傘下のA-級ローウェル・スピナーズ（英語版）でプロデビュー。10試合に先発登板して0勝3敗、防御率3.63、25奪三振を記録した。

2018年はA+級セイラム・レッドソックスでプレーし、26試合に先発登板して7勝11敗、防御率4.24、111奪三振を記録した。

2019年はAA級ポートランド・シードッグスとAAA級ポータケット・レッドソックスでプレーし、2球団合計で33試合（先発17試合）に登板して8勝6敗1セーブ、防御率4.01、107奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ピオリア・ハベリーナズ（英語版）に所属した。さらに11月に開催の第2回WBSCプレミア12アメリカ合衆国代表に選出された^[4]。

2020年9月15日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし^[5]、メジャーデビューとなった同日のマイアミ・マーリンズ戦では先発して5回無失点の投球で勝利投手となった^[6]。この年メジャーでは3試合に先発登板して3勝0敗、防御率0.53、21奪三振を記録した^[7]。

2021年は、18試合(13先発)に登板し、防御率3.52などを記録した^[7]。自身初のポストシーズンで、2021年のアメリカンリーグディビジョンシリーズ、2021年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズなど5試合に登板した^[7]。

2022年、COVID-19ワクチン未接種のためカナダへ入国することが許されず、ビジターのトロント・ブルージェイズ戦へは帯同できなかった^[8]。この年は32試合（うち先発4試合）に登板し、防御率3.15などを記録した^[7]。

2023年シーズンは先発に再転向したものの、21試合の先発で6勝10敗と負け越した^[7]。

2024年は30試合に先発登板してメジャー初完封を含む9勝10敗と2年連続の負け越しとなったが、防御率は3.12と改善して奪った三振はキャリアハイとなる154個を数えた^[7]。また、同年に行われたMLBオールスターではアメリカンリーグ選抜の先発を託された^[9]。この試合ではこの年からロサンゼルス・ドジャースに移籍し、ナショナルリーグ選抜として出場した大谷翔平に先制3点本塁打を打たれた。（この試合のMVPはレッドソックスでも同僚で、この試合では勝ち越しとなる2点本塁打を放ったジャレン・デュラン）。

2025年は開幕から9試合に先発登板して勝星なしの3敗、防御率8.04と振るわなかった^[7]。5月14日に15日間の故障者リストに入り^[10]、7月4日にA-級ポートランドに配属されたが同月9日にはリハビリのためにAAA級ウースター・レッドソックスに配属されたが同月31日にそれを中断して60日間のリストに移行した後、8月2日にトミー・ジョン手術を受けることが発表されてシーズン終了となった^[11][12]。

投球スタイル

「ブーメラン」と例えられるほどの曲がり幅が大きなスライダーを持つ^[13]。 ブレーブスのクリス・セールと投げ方がそっくりなことから「右のセール」とも呼ばれる。

詳細情報

年度別投手成績

年 度	球 団	登 板	先 発	完 投	完 封	無 四 球	勝 利	敗 戦	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝 率	打 者	投 球 回	被 安 打	被 本 塁 打	与 四 球	敬 遠	与 死 球	奪 三 振	暴 投	ボ 丨 ク	失 点	自 責 点	防 御 率	W H I P
2020	BOS	3	3	0	0	0	3	0	0	0	1.000	63	17.0	6	1	9	0	1	21	1	0	2	1	0.53	0.88
2021		18	13	0	0	0	1	5	1	1	.167	285	69.0	57	4	21	1	6	87	3	0	32	27	3.52	1.13
2022		32	4	0	0	0	5	4	8	1	.556	247	60.0	49	3	22	3	6	56	3	0	22	21	3.15	1.18
2023		21	21	0	0	0	6	10	0	0	.375	463	106.0	104	14	41	0	6	99	1	0	61	59	5.01	1.37
2024		30	30	1	1	1	9	10	0	0	.474	743	178.2	156	11	48	1	16	154	2	0	75	62	3.12	1.14
2025		9	9	0	0	0	0	3	0	0	.000	203	43.2	57	10	17	0	5	32	2	0	41	39	8.04	1.69
MLB：6年		113	80	0	0	0	24	32	9	2	.429	2004	474.1	429	43	158	5	40	449	12	0	233	209	3.97	1.24

• 2025年度シーズン終了時
• 各年度の太字はリーグ最高

ポストシーズン投手成績

年 度	球 団	シ リ ｜ ズ	登 板	先 発	勝 利	敗 戦	セ ｜ ブ	打 者	投 球 回	被 安 打	被 本 塁 打	与 四 球	敬 遠	与 死 球	奪 三 振	暴 投	ボ ｜ ク	失 点	自 責 点	防 御 率
2021	BOS	ALWC	1	0	0	0	0	3	1.0	0	0	0	0	0	2	0	0	0	0	0.00
		ALDS	2	0	1	0	0	21	6.0	3	2	0	0	0	6	0	0	2	2	3.00
		ALCS	2	0	0	0	0	14	3.1	4	1	0	0	1	2	0	0	4	4	10.80
出場：1回			5	0	1	0	0	38	10.1	7	3	0	0	1	10	0	0	6	6	5.23

• 2025年度シーズン終了時

年度別守備成績

年 度	球 団	投手（P）
		試 合	刺 殺	補 殺	失 策	併 殺	守 備 率
2020	BOS	3	0	2	0	0	1.000
2021		18	1	7	0	0	1.000
2022		32	5	10	1	0	.938
2023		21	12	13	0	1	1.000
2024		30	32	19	0	2	1.000
2025		9	4	3	1	0	.875
MLB		113	54	54	2	3	.982

• 2025年度シーズン終了時

背番号

• 89（2020年 - ）

代表歴

• 第40回日米大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表（2016年）
• 2019 WBSCプレミア12 アメリカ合衆国代表