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チームみらい
日本の政党 ウィキペディアから
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チームみらい(Team Mirai)は、日本の政党。2024年東京都知事選挙でAIエンジニアの安野貴博のもとに集まった「チーム安野」を前身として、2025年5月8日に設立された[5]。安野が党首を務めている[6]。第27回参議院議員通常選挙において政党要件を満たし、国政政党となった[7][8]。公職選挙法における略称は「みらい」[9][10]。
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前史
歴史
- 7月20日 - 第27回参議院議員通常選挙の投開票が行われ、比例代表区で1議席(安野貴博)を獲得。得票率は2.6%となり、政党助成法上の政党要件を満たした[16]。
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理念と政策
デジタル民主主義と共に、オードリー・タンとE・グレン・ワイルが提唱する「Plurality(プルラリティ〈多元性、複数性〉)」を重要な指針としている[21]。
- 政党交付金を使って『永田町ソフトウェアエンジニアチーム』を作る[22][23]。
- 政策決定プロセスのオープンソース化、市民参加型の熟議システム「いどばたシステム」、AIによる意見集約ツール「広聴AI」の導入などを通じて、テクノロジーと民主主義の融合を目指す[27]。
- データとテクノロジーを駆使して、物価高などを受けた支援を必要な時に必要な人に申請しなくても届くような仕組みを作る[28]。
- 物価や賃金の動向に応じて税と社会保障を自動で見直す仕組みを作る[28]。
- AIを活用して一人ひとりの個性にあわせたオーダーメイドの教育カリキュラムを作る[28]。
- 政治活動を行う上で、分断や対立を煽らない、相手を貶さないことを標榜する。一方で、然るべき批判や議論まで抑制することがポリシーではないとしている[29]。
主なプロジェクト
要約
視点
これらは、党の政策や理念を実現するために開発、あるいは活用されている主なツールやプロジェクトである。
「デジタル民主主義2030」由来のプロジェクト
党首の安野らが結党以前に立ち上げたプロジェクト「デジタル民主主義2030」において開発されたオープンソースのツール群。チームみらいは、これらのツールを市民参加型の政策決定を実現するための主要な手段と位置づけている[30]。なお、チームみらいの設立後、安野は政治活動の中立性を保つため、「デジタル民主主義2030」のボードメンバーからは退任している[31]。
- 広聴AI
- AIを用いて、多様な市民の声をインターネット上などから大規模に収集・可視化するためのシステム[32]。アメリカのNPOが開発したオープンソースのAI分析ツール「Talk to the City」を基に、日本の自治体や政治の実務に合わせて改良・開発された[32]。政策決定の質を向上させることを目的としており、2024年の東京都知事選挙などで実際に活用されている[32]。ただし、ネット上の意見には偏りが生じるリスクも指摘されており、多角的な情報源と組み合わせて利用することが望ましいとされている[32]。
- いどばた
- 台湾のデジタル民主主義プラットフォーム「vTaiwan」などを参考に開発された、オンラインでの大規模な熟議を可能にするシステム[33]。AI技術を活用して課題の抽出から解決策の議論、合意形成までを支援し、市民参加による政策立案プロセスの実現を目的としている[33]。将来的には、自治体や政党への提供が想定されている[33]。
- Polimoney
「チームみらい」が開発したプロジェクト
- AIファクトチェッカー
- チームみらいが開発し、2025年5月26日の記者会見で発表・稼働を開始した、AIを用いてSNS上の言説を検証するシステム[35][36]。主に党のサポーターによって開発され、誰もが利用・改変できるよう、オープンソースとしてGitHub上で公開されている[36][37]。
- このシステムは、X(旧Twitter)上にある党や党首に関する投稿を自動で収集し、党のマニフェストや公式発言といった信頼できる情報源と照合して、矛盾する可能性のある投稿を検出する[36]。AIによる検出結果は、必ず人間の目でダブルチェックされた上で、必要に応じて公式のファクトチェック用Xアカウント(@idobata_ai)から反論や正しい情報が発信される仕組みとなっている[38]。
- このツールは公明党も導入しており、党に関するSNS上の偽情報対策として活用している[39][40]。一方で、国民民主党も独自のAIファクトチェックシステムを開発・運用している[40]。
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サポーター
チームみらいを支援するボランティアメンバーはサポーターとよばれる。第27回参議院議員通常選挙を通じてサポーター登録者数2万人を目標に掲げていたが、投票日前日の7月19日、サポーター数が20,430人となり、目標を達成した[3]。ゲーミフィケーションを導入したアクションボード(プラットフォーム)を採用し、選挙ポスターを貼る、演説会に参加するなどの活動をミッションとすることで、ゲーム感覚での政治参加を促す[41]。
エリアごとに貼るべきポスターの数と達成率を確認することができるなど、ポスターを効率よく貼るためのシステムも、チームみらいのエンジニアが開発した[42]。
党則は2025年7月20日時点で公開されておらず、党費負担をして党運営に関与できるようないわゆる党員制度はない。
YouTubeチャンネル
チームみらいの公式YouTubeチャンネルの登録者数は13万人、再生回数は12,354,627回(2025年7月24日時点)。
第27回参議院議員通常選挙に際しては、党首である安野のアバターが24時間視聴者からの質問に答える「AIあんの」によるライブ配信を行った[42]。AIあんのには安野のインタビュー動画などを学習させており、答えられなかった質問には後に安野が手動で回答することでさらなるアップデートを図る。AIあんのについて、安野は「一方的に人に自分たちの考えを伝えるだけではなく、有権者の皆さんが何を考えているのかを逆に教えてもらうという、双方向の情報の流れ方を作り出したい。まさにこの『一方向ではなく双方向』ということが政治のあるべき姿」と話した。
また、西村博之(ひろゆき)など著名人とのコラボ動画や配信も積極的に行い、参院選期間の政党公式YouTubeチャンネルの登録者増加数では2万5000人の増となり、第2位となった[43]。
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世論調査における支持率の推移
7月21日・22日両日、共同通信が実施した世論調査において、チームみらいの政党支持率は4.1%[44]、NNNと読売新聞、毎日新聞、日経新聞・テレビ東京の世論調査においてはいずれも2%となった[45]。また、産経新聞・FNNでは1.5%、朝日新聞では1.0%、ANNでは0.9%だった。
参院選後
2025年の参院選で、チームみらいが全国で最も得票率が高かった都道府県は東京都(6.18%)、東京都の市町村では中央区(11.20%)となった[53]。また、川崎市中原区、流山市、和光市、つくば市などでも得票率が高く、川崎市には武蔵小杉のタワーマンション群があること、流山市はつくばエクスプレス(TX)沿線のベッドタウンとして転入者が増加していること、和光市には本田技術研究所や理化学研究所があること、つくば市は多くの企業や研究機関が集積する研究学園都市であることなどが指摘された[53]。
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他党との関係
7月24日、Live News イット!に生出演した党首の安野は、各党との協力について「是々非々で考えたい」、「私の知見、経験というところを生かせる分野でいろいろ協力していきたい」と述べた[54][55]。また、専門領域とするデジタル大臣について問われると、「もちろん、(どの政権でも)オファーを頂けたら、オープンにしっかりと考えていきたい」と発言した[56]。
役職
党首一覧
党勢・選挙結果
衆議院
参議院
所属議員
国会議員
脚注
関連項目
外部リンク
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