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テレタビーズ
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『テレタビーズ』(Teletubbies)は、イギリスのBBCで1997年3月31日から放送され、120カ国以上の国で視聴されている幼児向けテレビ番組である。番組名の由来は、キャラクターの特徴の1つとなっているお腹のテレビ(television)と、ずんぐりした体型(tubby)のかばん語である。
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概要
4人のキャラクター、ティンキーウィンキー、ディプシー、ラーラ、ポーが、テレタビーランドという楽園の庭で、様々な遊びやダンスなどを繰り広げる物語。それぞれのキャラクターは背の高さや肌の色が異なり、人種の差を表現している。
制作は(英)ラグドール社クリエイティブ・ディレクターのアン・ウッドとアンドリュー・デボンポート。BBC放送局より「今ある子供向け番組よりも、さらに低い年齢層向けの子供番組を」と依頼を受けテレタビーズを制作する。
製作予算は800万ポンド(1ポンド150円換算で約12億円)が組まれ、1995年~2001年にかけて全365話が制作された。撮影地はラグドール本社の所在地であるイギリスミッドランド地方のストラトフォード・アポン・エイヴォン郊外で、農場の一角にテレタビーランドの屋外セットが作られ、屋内シーン、屋外シーン共にそこで撮影が行われた。尚、番組の設定でテレタビーズのキャラクターはテレタビーランドにだけ存在するとされていたため、いかなる公式イベントにも実物のキャラクターが現れることは無く、またこの撮影地の所在も極秘にされた。全365話の撮影が終了すると撮影地は農場に返された。
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番組
テレタビーズは番組を通じて自然に身につく教えや、押しつけがましくない教育を目指して作られている。このため子供たちが自然に番組に引きつけられるよう随所に工夫がされている。例えばナレーションとキャラクターとの会話で、言葉と言葉の間隔を十分にあけることで、ナレーションの問いかけに対して、キャラクターよりも視聴している子供たちに先に答えさせようと仕掛けていることや、キャラクターの話す言葉や発音をたどたどしくすることで、同世代の友達と遊んでいるような感覚を演出し緊張感をなくしている。
テレタビーズはファンタジーな世界の物語だが、見ている子供たちに「テレタビーズは本当にいるんだ」という現実感を持たせるよう、番組中に実世界の子供たちの生活などをテーマにしたショートフィルムを流して、現実とのつながりを表現している。尚、このショートフィルムはテレタビーランドの丘にある魔法の風車が回ると、キャラクターの頭部のアンテナが映像を受信してお腹のテレビ画面で映し出す仕組みだが、この時全く同じ映像が2回繰り返して流されるため、制作の手抜きに思われている節がある。しかし実はこれも番組の工夫の1つで、同じ内容の映像を繰り返すことにより、子供たちに次に起こることの予測がしやすいよう仕掛け、予測力を養っているのである。この他にも、同じ動物が2頭並んでやってきたり、同じ船が3艘並んでやってきたりと、ところどころに数の概念が盛り込まれており、数えることを養う工夫もされている。
このような内容から、番組は乳幼児の視聴者層を狙ったものだったが、平和なテレタビーランドでキャラクターたちが愛嬌を振りまくその姿が癒しの効果を生み、乳幼児のみならず世界の大人たちの心をも捉えることになった。1997年には、「テレタビーズ〜あめあめふれふれ〜」のストーリーで、第24回 日本賞(NHKで1965年より開催されている教育番組国際コンクール)を受賞している。他にも主題歌の『Teletubbies say "Eh-oh!"』(邦題:『"エッオー!"〜テレタビーズとあ・そ・ぼ〜』)のCDは、1997年12月にイギリスの国民的スター、ロビー・ウィリアムズの『Angels』を抑えて全英シングルチャート1位、累計売上130万枚を記録している。日本でもフジテレビの深夜に放送されていた音楽番組『BEAT UK』で1997年最後のシングルチャートNo.1を獲得した。
イギリスではティンキーウィンキーのキャラクター性について、紫色・頭の三角マーク・女性らしい赤いハンドバッグという特徴がドラァグ・クイーンを彷彿とさせ、乳幼児向け番組には相応しくないと騒動があり、逆にこの騒動でアメリカの男性同性愛者にテレタビーズが人気となって、ティンキーウィンキーのグッズ売り上げが伸びた。
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10周年記念
2007年3月に放送開始10周年を迎え世界各地で記念イベントが行われた。この時イギリスで行われたプレス向けのキックオフイベントで、制作者のアン・ウッドとアンドリュー・デボンポートよりテレタビーズの4人にテレタビーランド製のパスポートが発行された。このことでテレタビーズはテレタビーランドの外に出ても良いという設定に変わり、実物のテレタビーズがイベントに参加出来るようになる。
一般向けの10周年記念イベントでは主にニューヨークで大きなものが行われた。この時初めてテレタビーズが一般に姿を見せ、ニュース番組への生出演や、ニューヨークの街を歩くパフォーマンスを行った。期間限定でグッズなどを販売するショップもオープンし、ニューヨーク市長は2007年3月29日を「テレタビーズデー」と制定した。また、イギリスで行われているCbeebies Live!(BBC放送のキャラクターショー)にも10周年を境にテレタビーズが出演するようになる。2009年9月~10月には新しい世代へのアピールと称し、DVDやグッズの発売と共にイギリス各地のショッピングセンターで、テレタビーズの生出演する無料のライブイベントが行われた。
25周年記念
2022年4月26日に、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディングにテレタビーズの4人が訪れ、25周年の記念式典が行われた。
この夜エンパイア・ステート・ビルディングは、テレタビーズにちなみ、紫、緑、黄、赤の4色でライトアップされた。
復活
2014年にテレタビーズの新シリーズが60話制作されることが発表された[3]。復活版は北米・ヨーロッパ・中東・アフリカ・オーストラリアで放送されている。ただし、リブートはアジアの少数の国で放送されている。
その後、Netflixでも2022年11月14日から再リブートを配信することが同年9月に発表され[4]、同年10月19日には公式サイトやYouTubeにて予告映像が公開された[5]。
テレタビーズがイベントで訪れた国と場所
オリジナルシリーズ
リバイバルシリーズ
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キャラクターと設定
要約
視点
テレタビーズ
本作の主人公たち。一人称はそれぞれ自分の名前。全員舌足らずな喋り方で、口癖は「エッオー」「オッオー」(前者は挨拶する時、後者はまずい状況やうっかりやった時に言う)。
- ティンキーウィンキー(Tinky Winky)
- 菫色のテレタビーズ。逆三角型のアンテナ。男の子。1番背が高い。
- 赤いハンドバッグがお気に入りで、先述の通り中性的な印象を受ける。性格は紳士的でおっとり屋。失敗も多いが芯が強く大変優しい。
- ディプシー(Dipsy)
- ライム色のテレタビーズ。真っ直ぐのアンテナ。男の子。2番目に背が高い。
- 白地に黒い斑模様の帽子がお気に入り。ダサい事を嫌うが、怖がりな一面も。運動神経が良く、ダンスの名手。
- ラーラ(Laa-Laa)
- 黄色のテレタビーズ。1回渦を巻いているアンテナ。女の子。3番目に背が高い。
- 明朗快活で好奇心旺盛なおてんば娘で、オレンジ色のボールがお気に入り。
- ポー(Po)
- 赤色のテレタビーズ。丸型のアンテナ。女の子。最も背が低い。
- 普段はおとなしい性格だが、実は気が強く、特技はカンフーと言う猛者。ピンクと青のスクーターがお気に入り。広東語を話すことができる。
その他のキャラクター
テレタビーランドの設備
- バッグ(Bag)
- ティンキーウィンキーのお気に入りの赤いバッグ。何でも入るとても不思議なハンドバッグで、ポーのスクーターでさえ入る。
- 帽子(Hat)
- ディプシーのお気に入りのぼうし。かぶり方に特徴があり、これをかぶるとカッコいいダンスステップがばっちり決まる。
- ボール(Ball)
- ラーラのお気に入りのオレンジ色のボール。とてもよく弾んでどこでも遊べる。
- スクーター(Scooter)
- ポーのお気に入りのスクーター。乗り方がとても上手で、すごいスピードで走ることも出来る。
- タビーテーブル(Tubby Table)
- テレタビーズはこのテーブルでトーストを食べたりカスタードを飲んだりする。
- タビートースター(Tubby Toaster)
- テレタビーズの主食であるタビートーストを製造する機械。本体横の青いボタンを押すことで起動。時々故障して出てこなかったり、出すぎて部屋中をタビートーストで埋め尽くすことがある。
- タビーカスタードマシン(Tubby Custard Machine)
- テレタビーズのおやつであるタビーカスタードを製造する機械。本体上部の緑色のスイッチで起動。タビートースター同様故障することがあり、部屋中にカスタードをまき散らして汚したり、滑らせたりする。
- タビーベッド(Tubby Beds)
- テレタビーズはここでお昼寝する。自分のベッドは決まっているが、たまに間違えることも。
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放送
日本では地上波でテレビ東京にて1999年4月から2000年9月まで月曜・火曜(2000年4月からは水曜日も)朝8時に本放送され、系列局や一部独立局などでも放映された。
※系列局によっては放送時間が異なった。たとえばテレビ大阪では1999年4月〜2000年9月には土曜日8:30 - 9:00に放送。
衛星放送ではBSジャパン(現在のBSテレ東)、キッズステーション(第156話まで 1999年10月7日 - 2015年)が放映した。
なお、キッズステーションでは『テレタビーズとあそぼ!(Teletubbies Everywhere)』も放送したことがある。
放送局
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日本語版の情報
要約
視点
声優
※マウスプロモーション所属の声優の出演が多い。
日本語版スタッフ
- オリジナル版
- 翻訳 - 太田奈美
- 演出 - 村田さち子、本吉伊都子、百瀬浩二
- 日本語版配給 - プリティシュ・テレビジョン⇒BBCワールドワイド・ジャパン
- 日本語版制作 - テレビ東京、グロービジョン
- 2022年復活版
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主題歌
- 「"エッオー!"〜テレタビーズとあ・そ・ぼ〜」
- 原作詞・作曲:アンドリュー・マクローリー=シャンド
- 日本語詞:村田さち子
- 歌:牛山茂
- 「Teletubbies say "Eh-oh!"」の日本語版。
- 2000年6月21日にファースト・スマイルエンタテインメント(販売元:ポニーキャニオン)からシングルCD(規格品番:FSCA-10132)として発売。英語(原語)版も同時収録。
放映リスト
いくつかのエピソードは日本語版吹き替え付きでVHS・DVDに収録されている。
(*)142話は日本語翻訳版が存在するが、テレビ放映[要出典]やDVD等への収録は無かった。
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影響
- アンブレイカブル - 映画内で子供向けの番組を示す言葉として引用されている。
脚注
各国のサイト(外部リンク)
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