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ハプログループO2 (Y染色体)
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ハプログループO-M122 (Y染色体)(ハプログループO-M122 (Yせんしょくたい)、系統名称ハプログループO2とは、分子人類学で用いられる、人類のY染色体ハプログループの分類のうち、ハプログループOのサブクレード(細分岐)の一つで、「M122」の子孫の系統である。2015年11月にISOGG系統樹が改訂[1]される前はハプログループO3と呼ばれていた。
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分布
要約
視点


ハプログループO2-M122はシナ・チベット語族と関連し、一部下位枝はミャオ・ヤオ語族、オーストロネシア語族とも関連する。漢民族(最大65.7%[2])やビルマ系民族(最大86.7%[3])、朝鮮人(最大50.9%[4])に高頻度であり、東南アジア人でも中頻度で見られる。日本でも約20%の男性に観察される[5]。モン・ミエン語族に関連するO-M7は大渓文化の遺骨から高頻度に観察されている[6]。
中国
上海市出身の漢族男性を対象とした研究では、1219人中576人(47.25%)がハプログループO2-M122に属すという結果が得られた。1219人中689人が浦東出身の漢族男性で、残りの1219人中530人が崇明島出身の漢族男性である[7]。その内訳は下記の通りである:
- O2-M122 576/1219 (47.25%)
- O2a1-KL1 225/1219 (18.46%)
- O2a2-P201 332/1219 (27.24%)
- O2a2*(O2a2a xP164) 57/1219 ( 4.68%)
- O2a2a1a2-M7 38/1219 ( 3.12%)
- O2a2a*(xM7, P164) 19/1219 ( 1.56%)
- O2a2b-P164 275/1219 (22.56%)
- O2a2b1a1-M117 125/1219 (10.25%)
- O2a2b*(xM117) 150/1219 (12.31%)
- O2a2*(O2a2a xP164) 57/1219 ( 4.68%)
- O2*(xKL1, P201) 19/1219 ( 1.56%)
河北省邯鄲市出身の漢族男性を対象とした研究では、730人中435人(59.59%)がハプログループO2-M122に属すという結果が得られ、特にO-F46 (157/730 = 21.51%)とO-F8 (131/730 = 17.95%)が多く観察された。[8]
ハプログループO2に重大に関係ある中国人の調査方法では、漢民族と55の少数民族・国土が広大であるためより詳細に調査する必要性があり各民族・各地域に細かく集計した上でハプログループO2のサブグループを以下の通りに分けて各民族及び各地域によって詳細に調査される。
- O2a1*(L127.1,KL1/L465+,IMS-JST002611-)
- O2a1b(IMS-JST002611+)、O2a2a*(M188+,M7-)(漢民族に関係ある)
- O2a2a1a2(M7+)(ミャオ・ヤオ語族に関係ある)
- O2a2b*(P164+,M134-)(オーストロネシア語族関係ある)
- O2a2b1*(M134+,M117-)(シナ語派に関係ある)
- O2a2b1a1(M117+)(チベット・ビルマ語派に関係ある)
- O2b(F742+)(長江文明に関係ある)
漢民族のO2系統の詳細0.1%以上は以下の通りであった。
- O2a1a(F1876) 2.6%
- O2a1b(IMS-JST002611) 15.0%
- O2a2a(M188) 4.8%
- O2a2b1a1(M117) 16.7%
- O2a2b1a2(F114) 12.1%
- O2a2b2(F3223) 3.1%
- O2b(F742) 1.3%
日本
日本国内の分布はハプログループC2と同様、地域間の差異が結構大きく、少ない所では15%未満(3/31 = 9.7% 福岡県[10]、11/102 = 10.8% 福岡市成人男性[11]、5/37 = 13.5% 大分県[10]、7/50 = 14.0% 茨城県[4]、20/142 = 14.1% 宮崎県延岡市[10]、20/137 = 14.6% 関東地方[12])、多い所では25%以上(33/129 = 25.6% 佐賀県立致遠館高等学校[13]、15/57 = 26.3% 徳島県[4]、22/79 = 27.8% 青森県立八戸北高等学校及び青森県立三本木高等学校[13]、13/44 = 29.5% 山口県[4])の男性に観察されている。
崎谷満はO2-M122系統の一部は縄文時代に日本にミレット農耕をもたらしたが、その大部分は弥生時代以降の中国大陸及び朝鮮半島からの流入であろうとしている[14]。
日本国内でのサブクレード別の割合は以下の通りである[12][15]。
- O2(M122) (44/263) 16.7%
- O2a1b(IMS-JST002611) (10/263) 3.8%
- O2a2(P201,IMS-JST021354) (31/263) 11.8%
- O2a2*(xM159, M7, M134) (11/263) 4.2%[16]
- O2a2b1(M134) (20/263) 7.6%
- O2a2b1a1(M117) (11/263) 4.2%
- O2a2b1*(xM117) (9/263) 3.4%
- O2*(xO2a1b, O2a2, M121, M164) (3/263) 1.1%
O2a2*-P201(xO2a2a1a1a-M159, O2a2a1a2-M7, O2a2b1-M134)はオーストロネシア語族に関連する可能性がある。11人のうち、系統樹上の位置が詳細に解明されている1人の日本人男性(山口県出身のYGU234)のサブクレードは、O2a2b2a1b1-IMS-JST008425p6で、最も近い共通祖先は約11,120年前、主に中国東北部即ち旧満州、華北及び山東地区に分布し、中国全国の男性人口の約0.36%を占める[17]。民族別では満州族に比較的多い(21/2938 = 0.71%[18])。
佐藤ら(2014)ではO-P201(xM134)が日本人の3.8%(2390人中90人、最多札幌市成人男性206人中12人=5.8%、最少福岡市成人男性102人中2人=2.0%)に見られる[11]。現代日本人にはオーストロネシア語族と関連が指摘されているO2a2b2-F3237に属す者はほとんどおらず、O-P201(xM134)に属す日本人の大半がO2a2a1a1b-MF18110/FGC50590/FGC50625に属している。そのサブクレードには日本及び韓国で比較的多く観察されるO-MF114497/O-SK1702と、中国(の主に東部及び北部)及び韓国、タイ、カザフスタン(ドンガン人)で稀に観察されるO-MF14256があるが、両者の間には大きな隔たりがあり、その最も近い共通祖先は今より約12,750年前[19]或いは12,173(99% CI 16,073 ↔ 8,996)年前[20]に遡る。O2a2a1a1b-MF18110/FGC50625は、O-M159が最も近縁で、これは現代の中国南部で割と頻繁に観察され、中国全国男性人口の約0.80%を占める。両者の親グループであるO-CTS201の最も近い共通祖先は約16,070年前、更に、O-CTS201とO-M7の親グループであるO-CTS445の最も近い共通祖先は約16,090年前である[19]。
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日本国内における頻度
要約
視点
現代日本では平均して約20%の男性に観察される。[5][11]
Tajima et al. (2004)及びHammer et al. (2006)(両者は一部同じサンプルを使用している)のデータによれば、西日本で頻度が高い。
- 沖縄: 7/45 = 15.6%[21][5]
- 九州: 25/104 = 24.0%[21]
- 徳島: 15/70 = 21.4%[5]
- 静岡: 12/61 = 19.7%[5]
- 青森: 4/26 = 15.4%[5]
しかし、より大きな数のサンプルを集計したSato et al. (2014)によれば、地域による統計的有意性のある頻度の差が無く、一番頻度の高い長崎の学生と一番頻度の低い福岡の成人男性は両方とも九州の集団である。
- 長崎 (学生): 71/300 = 23.7%
- 大阪 (成人男性): 54/241 = 22.4%
- 金沢 (成人男性): 51/232 = 22.0%
- 札幌 (学生): 61/302 = 20.2%
- 札幌 (成人男性): 41/206 = 19.9%
- 全国合計: 470/2390 = 19.7%
- 金沢 (学生): 55/298 = 18.5%
- 徳島 (学生): 69/388 = 17.8%
- 川崎 (学生): 57/321 = 17.8%
- 福岡 (成人男性): 11/102 = 10.8%
逆に、Nonaka et al. (2007)のデータによれば、日本全国に於ける頻度は44/263 = 16.7%とやや低いが、Tajima et al. (2004)、Hammer et al. (2006)のデータと同様に、西日本でやや濃い分布を示している。
- 関東 (東京 n=51, 千葉 n=45, 神奈川 n=14, 埼玉 n=13, 茨城 n=5, 栃木 n=5, 群馬 n=4): 20/137 = 14.6%
- 沖縄: 18/87 = 20.7%(Y-STRにより推定)
- 名古屋: 45/207 = 21.7%(Y-STRにより推定)
- 西日本 (東海 n=24, 中国 n=16, 近畿 n=15, 九州 n=13, 長野 n=11, 四国 n=9, 北陸 n=7, 山梨 n=2): 23/97 = 23.7%
現代宮崎県出身男性1702名を対象にした研究では、9.52%(162/1702)がO-M122(xM134)に、9.05%(154/1702)がO-M134に、合計18.57%(316/1702)がO2-M122に属すという、全国平均と大差の無い結果が得られたが、父親または父方の祖父の代まで宮崎県出身だという者に対象を絞り、更に出身市町村に基づいて県北地域(延岡市・日向市・門川町・諸塚村・椎葉村・美郷町・高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町)、県央地域 (宮崎市・西都市・国富町・綾町・高鍋町・新富町・西米良村・木城町・川南町・都農町)、県西地域(都城市・小林市・えびの市・三股町・高原町)、県南地域(日南市・串間市)に分けてみると、O2-M122が県北地域で13.8%(48/349)、県西地域で17.2%(50/291)、県央地域で21.3%(104/488)、県南地域で22.0%(31/141)という結果になり、数世代前の宮崎県に於いては、南東や海へ行くに連れてO2-M122の分布が濃くなり、北西や山へ行くに連れてO2-M122の分布が薄くなる傾向があった事を示唆している。[10]
Katoh et al. (2005)が関東地方にて採集したサンプルについては、16.2% (19/117)がO-M122に属している。[22] 1000人ゲノムプロジェクトによって東京都で採集されたサンプルJPT("Japanese in Tokyo, Japan")については、17.9% (10/56)がO-M122に属しているとPoznik et al. (2016)が述べている。[23]
遺跡出土の古代DNA(日本)
石川県金沢市観法寺町にある岩出横穴墓から出土した古墳人一体の遺骨に見られたハプログループは O2a2b1a1a1a4a1-CTS5308 であった。このハプログループは東アジア全域で見られるO2a2b1a1(O-M117)のサブグループであり、O-CTS5308は特にチベット民族に多く見られるサブクレードである。 (Cooke et al., 2021)
千葉県木更津市の 諏訪谷横穴墓群(古墳時代後期〜終末期)の6号墓1号人骨(6-1)のY染色体はハプログループO2a1b(IMS-JST002611) である。[24]
有名人のハプログループ(日本)
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サブグループ
要約
視点
ハプログループO系統の分岐については2020年4月16日改訂のISOGGの系統樹(ver.15.58)による[28]。
- O2(旧O3)(M122)[TMRCA 29100年前]:中国北部に特に多い。シナ・チベット語族、モン・ミエン語族との関連が想定される。
- O2a(M324)[TMRCA 23800年前]
- O2a1(L127.1/L465)[TMRCA 17200年前]
- O2a1a(F1876/Page127)[TMRCA 12700年前]
- O2a1b(IMS-JST002611)[TMRCA 12900年前]
- O2a2(IMS-JS021352/P201)[TMRCA 23000年前]
- O2a2a(M188)[TMRCA 18600年前]
- O2a2b(P164)[TMRCA 19100年前]
- O2a2b1(M134)[TMRCA 17400年前]
- O2a2b1a1(M117,Page23)[TMRCA 12400年前]
- O2a2b1a2(F122,Y20)[TMRCA 14400年前]
- O2a2b2(AM08122/F3223/F3237)[TMRCA 14300年前]
- O2a2b1(M134)[TMRCA 17400年前]
- O2a1(L127.1/L465)[TMRCA 17200年前]
- O2b(F742)[TMRCA 24900年前]
- O2a(M324)[TMRCA 23800年前]
O-F1876
O-IMS-JST002611
O-F18
- O2a1b1 (F18)
- O2a1b1a (FGC12511)
- O2a1b1 (F18)
O-F117
- O2a1b1a1 (F117) - 中国[19][31]
- O-MF1237 (MF1237/FTA68235, MF87972) - 中国[30][31](約0.18%[40])、韓国[31]、トルコ[30][31]
- O2a1b1a1a (CTS4598, F108)
- O-MF7120 - 中国[19]
- O2a1b1a1a1 (CTS4263, F2, F13) - ブータン[32]
- O2a1b1a1a1a (F11, F60)
- O-MF6982 - 中国[19]
- O2a1b1a1a1a1 (F325) - 中国[31][30](約10.84%[41])、韓国[31]、日本[31][30]
- O2a1b1a1a1a1a (F632) - 中国[30][31][32](約3.96%[42])、マルキーズ諸島[32]
- O2a1b1a1a1a1a1 (F110/M11115, F133) - 中国[30][31](約3.52%[43])
- O2a1b1a1a1a1a1a (CTS3663) - 中国[19]
- O-MF7441 - 中国(約0.03%[44])
- O2a1b1a1a1a1a1a1 (F17) - 中国[19][31](約2.29%[45])、タイ[32][31]、シンガポール[31]
- O2a1b1a1a1a1a1a1a (F377) - 中国[19][31](約0.87%[46])
- O2a1b1a1a1a1a1a1b (F793) - 中国[32](約1.20%、特に湖南省約2.83%、江西省約2.22%、広東省約1.96%[51])、タイ[32]、ベトナム[32]、ソシエテ諸島[32]、台湾[31](約1.92%[51])、シンガポール[31]、韓国[31]
- O-Z43879
- O2a1b1a1a1a1a1c (Z17434, FT75796, MF6739, MF6747) - 中国[30][31][32](約0.37%[54])、タイ[31][32]
- O2a1b1a1a1a1a1a (CTS3663) - 中国[19]
- O2a1b1a1a1a1a1 (F110/M11115, F133) - 中国[30][31](約3.52%[43])
- O-BY36917 (BY36917)
- O2a1b1a1a1a1c (F12) - 中国[32][31][30](約0.79%[58])、韓国[32][30]
- O2a1b1a1a1a1d (F930) - 中国[30][31](約0.48%[59])、ベトナム[30]、タイ[31][32]、韓国[30]、ロシア[32]、アルメニア[30][32]、ブルガリア[32]
- O2a1b1a1a1a1e (F1365/M5420/PF1558, F2180, F4062) - 中国(全体として約2.43%[61]、蒙古族約5.79%[62]、満州族約3.10%[18])、韓国(約3%[32]~4%[31])
- O2a1b1a1a1a1e1 (Y15976, F26105) - 中国[31](全国男性人口の約1.95%[63]を占め、 特に蒙古族[5.46%[62]]に多い)、ベトナム[32]、Burkhan Tolgoi 2(匈奴・アルハンガイ 150 BCE-120 CE[32])
- O2a1b1a1a1a1e2 (FGC54486) - 中国(約0.46%[67])、韓国[30]
- O2a1b1a1a1a1f (CTS12877)
- O-CTS2884 - 中国[31](約0.06%[68])、韓国[30][31]
- O2a1b1a1a1a1f1 (F2527) - 中国[19][31](約0.77%[69])、台湾[31]
- O2a1b1a1a1a1f1a (CTS5409) - 中国[31](中国全国としては約0.43%、主に中国南方地区に集中,特に湖南省では,当地人口の2%以上を占める[70])
- O-MF3859 - 韓国[32]
- O-Z38937/O-MF1087/O-FT245189 - 中国[32](漢族、イ族、ラフ族[31][30])、ベトナム[32][30](京族、ロロ族、儂族[31])、タイ[32](苗族[31])
- O2a1b1a1a1a1f1a1 (CTS9711) TMRCA約5410年前[19]、約5080年前[31]、約4,676(95% CI 6,395 - 3,355)年前[32]、約4200(95% CI 5800 ↔ 2700)年前[30]
- O2a1b1a1a1a1f1b (F2941) - 中国[32][30][31](約0.22%、特に黒竜江省0.63%、浙江省0.61%、上海市0.60%、江蘇省0.47%[74])、韓国[31]
- O2a1b1a1a1a1f1a (CTS5409) - 中国[31](中国全国としては約0.43%、主に中国南方地区に集中,特に湖南省では,当地人口の2%以上を占める[70])
- O2a1b1a1a1a1g (F723) - 中国[31][32](約0.32%、特に海南省1.04%、江西省1.02%、湖北省0.74%、重慶市0.69%[75])、台湾[31](約0.69%[75])、シンガポール[31]、タイ[31][32]、日本(青木氏[32])
- O2a1b1a1a1a1h (CTS2154)
- O2a1b1a1a1a1i (SK1691) - 中国[32](約0.31%[78])、台湾[31]、シンガポール[30][31]、パキスタン[32](ハザーラ人[30])、韓国[31]
- O2a1b1a1a1a1a (F632) - 中国[30][31][32](約3.96%[42])、マルキーズ諸島[32]
- O2a1b1a1a1b (PH203) - 中国(約0.19%[79])、韓国[31]、ブータン[31]
- O2a1b1a1a1a (F11, F60)
- O2a1b1a1 (F117) - 中国[19][31]
O-F449
O-CTS498
O-FGC3750
O-P201
- O2a2 (IMS-JST021354/P201)
O-M188
- O2a2a (M188)
- O2a2a1 (F2588)
- O2a2a1a (CTS445)
- O2a2a1a1 (CTS201)
- O2a2a1a (CTS445)
- O2a2a1 (F2588)
- O2a2a (M188)
O-M159
- O2a2a1a1a (M159/Page96)
O-FGC50590
- O2a2a1a1b (FGC50590, FGC50625) - 韓国(全羅南道麗水市安島紀元前6300-3000年新石器時代初期櫛目文土器時代のAndo 1[32];TheYtreeによれば同古人骨は下位系統であるO-FGC50710に分類されている)
- O-MF345141 - 中国(山東省威海市文登区[19]、河南省洛陽市孟津県[19]、浙江省杭州市江干区[19]、浙江省紹興市越城区[19]、甘粛省蘭州市城関区[19]、浙江省慈溪市[19])
- O2a2a1a1b1 (Y52580.2, MF109844)
- O2a2a1a1b2 (FGC50661, FGC50672)
- O-MF56709
- O2a2a1a1b2b (FGC50710) - 韓国(全羅南道麗水市安島6300-3000 BC櫛目文土器時代[31]; FTDNAによれば同古人骨はO-FGC50590(xMF109844, FGC50672)に分類されている)
- O2a2a1a1b (FGC50590, FGC50625) - 韓国(全羅南道麗水市安島紀元前6300-3000年新石器時代初期櫛目文土器時代のAndo 1[32];TheYtreeによれば同古人骨は下位系統であるO-FGC50710に分類されている)
O-M7
O-MF39662
O-F682
O-P164
- O2a2b (P164)
O-M134
- O2a2b1 (M134) - シナ・チベット語族と関連
- O2a2b1a (F450/M1667)
- O2a2b1 (M134) - シナ・チベット語族と関連
O-M117
- O2a2b1a1 (M117/Page23) - チベット・ビルマ語派と関連
- O2a2b1a1a (M133)
- O2a2b1a1a1 (F438) [TMRCA約7040年前] - 中国(現在、中国の男性人口の約4.84%を占めている[97])
- O2a2b1a1a2 (FGC23469) - 中国[32](山西省[30]、河南省[30]、広東省[30])、シンガポール[30]、日本[32]
- O2a2b1a1a3 (CTS7634) [TMRCA約7240年前] - 中国(現在、主に中国南東部と河北省、河南省など北部の地域に集中しており、中国の男性人口の約1.51%を占めている[105])
- O2a2b1a1a4 (Z25853)
- O2a2b1a1a5 (CTS10738/M1707)
- O2a2b1a1a6 (CTS4658)
- O2a2b1a1a6a (CTS5308) [TMRCA 5,452(95% CI 6,677 - 4,439)年前[32]] - チベット人に高頻度(現在、このタイプは中国の男性人口の約0.50%を占めており、そのうち、西蔵自治区在住のチベット人の人口に占める割合は20%にも達する[111])
- O-FTB24404 - タイ[32]
- O-Y27883
- O-F20067
- O-MF1012 - ブータン[32]、中国[32]
- O-Y208235/O-MF10032/O-F15419 - 中国(チベット[30]ラサ市[19]、ニンティ市[31]、四川省甘孜藏族自治州丹巴県チベット人[19])
- O-MF1001/O-MF1003/O-Y69349 - 中国(全国男性人口の約0.16%を占め、河北省や山東省など中国東部に高い頻度で分布しており、チベット・ビルマ語を話す人々の東進に関連していると推測されている。同時に、この型は新疆の古代ホータン王国、ネパール、モンゴルのセレンゲ県スフバートル、日本の古墳時代の岩出横穴墓などの遺跡で発見された古人骨からも検出されている。[112])
- O-Y34065
- O2a2b1a1a6b (Z25928) - チベット人以外のチベット・ビルマ語族に高頻度
- O2a2b1a1a6a (CTS5308) [TMRCA 5,452(95% CI 6,677 - 4,439)年前[32]] - チベット人に高頻度(現在、このタイプは中国の男性人口の約0.50%を占めており、そのうち、西蔵自治区在住のチベット人の人口に占める割合は20%にも達する[111])
- O2a2b1a1b (CTS4960) - サウジアラビア[32]、中国[19]
- O2a2b1a1a (M133)
- O2a2b1a1 (M117/Page23) - チベット・ビルマ語派と関連
O-F114
- O2a2b1a2 (F114) - シナ語派と関連
- O2a2b1a2a (F79)
- O-MF1478 (CTS10739) - 中国[32](最初は黄河の中下流域で発生したと推測されており、現在では中国の男性人口の約0.27%を占める[114])
- O2a2b1a2a1 (F46, CTS11192) - 中国(現在、全国男性人口の約10.05%を占める[115])
- O-MF1201 (F1326) - 中国[32](現在、主に中国の南東部及び北部に分布しており、全国の男性の約0.33%を占めている[116];紀元前2861年~紀元前2458年・新石器時代後期龍山文化河南省瓦店遺跡出土のWaDian 16含む[32])、香港[32]、カザフスタン[32]
- O-FGC85750
- O-SK1756 - 中国[32](この類型は現在、中国の男性人口の約0.19%を占めており、主に中国南部、とりわけ福建省に分布している[117])、タイ[32]、マルキーズ諸島[32]
- O-Y29828 - 中国(現在、中国人男性の約0.92%を占めており、主に中国北部に分布している[118])
- O2a2b1a2a1a (FGC16847/Z26091)
- O-CTS9862
- O-CTS3776
- O-F2887 - 中国(現在、主に新疆、山西、陝西、河南、河北など中国北部の省や都市に分布しており、全国男性人口の約4.08%を占めている;新石器時代後期から青銅器時代にかけての青海省宗日遺跡及び青海省閔和県拉家遺跡、及び青銅器時代の河南省焦作聂村遺跡で発見された古人骨からも検出されている[120][32])
- O-CTS3776
- O-F14214 (Z26092)
- O2a2b1a2a1a1 (F48, F163) - 中国(現在では中国男性人口の約1.36%を占め、主に中国北部に分布している[123])
- O2a2b1a2a1a2 (F242) - 中国(現在、中国の男性人口の約3.21%を占めており、主に東部及び北部に分布している[125])
- O-CTS9862
- O2a2b1a2b (F743)
- O2a2b1a2b1 (CTS8481)
- O-FGC61200
- O-FGC61169 - 中国(現在は主に中国北部に分布しており、中国の男性人口の約0.17%を占めている[133])
- O2a2b1a2b1a (CTS4325) [TMRCA約9400年前[19]] - 中国(現在は主に中国東部に分布しており、全国の男性人口の約0.19%を占めている[134])
- O-FGC61200
- O2a2b1a2b2 (F748) - 中国[32](中国東部で発生した可能性があり、現在では中国の男性人口の約0.53%を占めている[141])、カザフスタン[32]、ベトナム[32]
- O2a2b1a2b1 (CTS8481)
- O2a2b1a2a (F79)
- O2a2b1a2 (F114) - シナ語派と関連
O-F3223
- O2a2b2 (F3223) - オーストロネシア語族と関連
- O2a2b2a (F871)
- O2a2b2a1 (N7) 中国(約1.16%を占め、北方地域に比較的集中している[142])、ベトナム、韓国、日本
- O-Y127019/O-MF36 中国
- O2a2b2a1a (F4110) 中国(全国男性人口の約0.48%を占め、主に中国東部及び北方地域に分布している[143])、土家族(湖南省)
- O-Z25755
- O2a2b2a2 (F706/AM01845)
- O2a2b2a1 (N7) 中国(約1.16%を占め、北方地域に比較的集中している[142])、ベトナム、韓国、日本
- O2a2b2b (A16433) 中国(現在、主に中国北部に分布しており、中国男性人口の約0.83%を占める[158]; とりわけ満洲族[約1.29%[18]]と蒙古族[約1.18%[62]]と土家族[約1.18%[159]]に多い)
- O2a2b2b1 (Y125645, A16438)
- O2a2b2b1a (PF5573, A16440) 中国(比較的典型的な北部の系統であり、現在中国の男性人口の約0.27%を占め、主に陝西省、山西省、山東省等北部の省に分布している[160])
- O2a2b2b1b (Y149134, SK1775) 中国(河南省[30]、安徽省[30]; 中原北部の比較的典型的な系統であり、現在中国の男性人口の約0.33%を占め、主に河北省、河南省、山東省北部等に分布している[162])
- O-MF57589
- O2a2b2b1 (Y125645, A16438)
- O2a2b2a (F871)
- O2a2b2 (F3223) - オーストロネシア語族と関連
O-F742
- O2b(旧O3*) (F742) - 中国(約1.15%[163];上海漢族約1.56%、満州族約1.43%、回族約1.25%、蒙古族約1.12%、苗族約0.91%、イ族約0.72%、土家族約0.67%、壮族0.50%)、韓国(約0.40%[4])、日本、ベトナム、ラオス、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン。
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一塩基多型分岐図
要約
視点
A0000 | A000-T | PR2921 | A00 | A0 | A1a | {{{A0000}}} | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
L1090 | P305 | V221 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
A1b1 | サン族 | PF1608 | BY22527.2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
M42 | M168 | YAP | CTS3946 | M174 | M64.1 | {{{M42}}} | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
P143 | M216 | G系統 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
M89 | F1329 | M578 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
L15 | M9 (P128) | M526 | M2308 | F549 | M214 | {{{L15}}} | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
H系統 | LT系統 | YSC0000186 | {{{H系統}}} | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
IJ系統 | I系統 | クロマニョン人 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
J系統 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
M231 | Y6503 | F2905 | Z1956 | TAT | {{{M231}}} | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Z4762 | L729 | F1360 | L666 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
M176 | F742 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
M175 | M122 | F36[169] | M324 | {{{M175}}} | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
P201 | P164 | M134 | F450 | M117 | M133 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
AM08122 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
F8 | A9459^^ | F14494 | CTS4658 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CTS5308 | 岩出横穴人骨 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
M188 | CTS3106 | CTS445 | CTS201 | MF18110 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
FGC50672 | FGC50643 | FGC50649 | FGC50558 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
BY63584 | FGC50535 | FGC50569 | MF2683 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
L465 | CTS2483 | {{{L465}}} | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CTS10573 | CTS879 | FT318429 | SK1670 | MF9328 | {{{CTS10573}}} | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
F18629 | MF9361 | SK1671 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
MF22416 | MF21150 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
F18 | F117 | F2 | F60 | F2180 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
F26105 | MF6914 | MF16001 | MF14442 | MF18457 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Y16154 | Y27894 | SK1686 | Y46851 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
F4054 | F15439 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
FGC5448 | MF2463 | MF2478 | MF47835 | FTC52891 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
MF9486 | MF8073 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(出典)"Y-Full"(Ver.12.00), "FTDNA Big Y Tree"
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脚注
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