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メガネグマ

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メガネグマ
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メガネグマ(眼鏡熊、Tremarctos ornatus)は、哺乳綱ネコ目(食肉目)クマ科メガネグマ属に分類されるクマ[1]。現生種では本種のみでメガネグマ属を構成する。

概要 メガネグマ, 分類 ...
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分布

エクアドルコロンビアペルーベネズエラ西部、ボリビア[2][3][4]

クマ科で唯一、南半球に分布する熊である[5]

形態

Thumb
頭骨

体長120-200センチメートル[4]。尾長5-7.5センチメートル[3]。肩高70-80センチメートル[3][4]体重オス130-200キログラム、メス35-65キログラム[3]。毛衣は黒や暗褐色[3]。目の周囲や喉に白や黄白色の斑紋が入り、個体によってはメガネのように見えることが和名の由来[2][3][4]。種小名ornatusは「装飾された」の意。斑紋は個体変異が大きい[4]。斑紋が入らない個体もいる[2][3]

咬筋が付着する下顎骨の窪み(咬筋窩)の数は2[3]上腕骨下部の内側に、神経や動脈が通る孔(内側上髁孔)があるとされる[3]

乳頭の数は4[3]

生態

主に標高1,800-3,300メートルにある雲霧林に生息するが、草原、砂漠や乾燥林にも生息する[3][4]夜行性で、昼間は大木の下や樹洞、樹上に木の枝を組み合わせた巣などで休む[2][4]

食性は植物食の強い雑食で、主に果実を食べるが木のアナナス類、ヤシ類)、樹皮昆虫、小型哺乳類、爬虫類なども食べる[4]

繁殖形態は胎生。妊娠期間は160-225日[4]。1回に1-3頭の幼獣を産む[3][4]。オスは平均で生後5年、メスは生後4-7年で性成熟する[3]。飼育下では36年5か月の生存記録がある[4]

人間との関係

農地開発や道路建設による生息地の減少、毛皮目的や娯楽としての狩猟、害獣としての駆除などにより生息数は減少している[4]。生息地では法的に保護の対象とされている[4]。ペルー北部での1977-1979年における生息数は約850頭と推定されている[3]

画像

関連項目

参考文献

外部リンク

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