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ラシャド・エヴァンス

アメリカの総合格闘家 (1979-) ウィキペディアから

ラシャド・エヴァンス
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ラシャド・エヴァンスRashad Evans1979年9月25日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家ニューヨーク州ナイアガラフォールズ出身。フロリダ州在住。サンフォードMMA所属。元UFC世界ライトヘビー級王者。TUF 2ヘビー級優勝。UFC殿堂入り。ラシャード・エバンスとも表記される。

概要 ラシャド・エヴァンス, 本名 ...
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笑顔を見せるエヴァンス

身長180cmと小柄ながら、The Ultimate Fighter 2のヘビー級トーナメントを制し、その後無敗のままUFC世界ライトヘビー級王座を獲得した。2019年7月には、現役時代の功績が評価され、UFC殿堂入りを果たした。

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来歴

要約
視点

幼い頃に空手を経験。ナイアガラ・ウィートフィールド高校時代はレスリングを経験し、ニューヨーク州王者に2度輝き、州代表にも2度選出された。その後、1999年にはNJCAAで第4位、2000年にはNJCAA王者に輝いた。ミシガン州立大学時代はNCAAディビジョン1に参加し、大学時代の戦績は通算48勝34敗だった。

元UFCスーパーファイト王者ダン・スバーンのコーチで総合格闘技を始め、2004年にプロ総合格闘技デビュー。その後、小規模大会で5戦全勝の記録を残し、この活躍によりThe Ultimate Fighterへの出場が決定する。

The Ultimate Fighter

2005年UFCリアリティ番組The Ultimate Fighter」のシーズン2に参加し、リッチ・フランクリンのチームに所属。身長180cmと出場選手9人の中で最も身長が小柄で、体重も2番目に軽かったため、全試合でアンダードッグとなっていたが、トム・マーフィー、マイク・ホワイトヘッドキース・ジャーディンに判定勝ちを収めヘビー級トーナメントの決勝進出を果たした。11月5日に行なわれた決勝では身長201cmのブラッド・アイムスに2-1の判定勝ちを収め、UFCとの契約を獲得した。

UFC

2006年4月6日、UFC本戦初出場となったUltimate Fight Night 4でサム・ホーガーと対戦し、2-1の判定勝ち。なお、エヴァンスはこの試合から階級をライトヘビー級に落とした。

2006年6月28日、Ultimate Fight Night 5The Ultimate Fighter シーズン1ファイナリストのステファン・ボナーと対戦し、2-0の判定勝ち。

2007年1月25日、UFC Fight Night: Evans vs. Salmonでショーン・サーモンと対戦。2Rに右ハイキックで失神KO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2007年7月7日、UFC 73で元UFC世界ライトヘビー級王者のティト・オーティズと対戦。2Rにオーティズがエヴァンスのテイクダウンを防ぐ際に金網を掴んで減点1を受け、0-0の判定ドロー。

2007年11月17日、UFC 78で同じくThe Ultimate Fighter優勝者のマイケル・ビスピンと対戦し、2-1の判定勝ち。ビスピンにキャリア初黒星を付けた。

2008年6月7日、UFC 85で元UFC世界ライトヘビー級王者のチャック・リデルと対戦予定であったが、リデルの右大腿屈筋損傷により試合は中止となった。同年9月6日、UFC 88で改めてリデルと対戦し、2Rにカウンターの右フックで失神KO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

UFC世界王座獲得

2008年12月27日、UFC 92のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者フォレスト・グリフィンに挑戦。3R中盤にグリフィンのミドルキックをキャッチし右ストレートでダウンを奪い、グラウンドコントロールからパウンドでTKO勝ちを収め王座獲得に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

世界王座陥落

2009年5月23日、UFC 98のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで挑戦者のリョート・マチダと対戦し、2Rに左フックでKO負け。キャリア15戦目で初黒星を喫すると同時に王座陥落となった。

2009年9月から12月にかけて放送された「The Ultimate Fighter」シーズン10でヘッドコーチを務めた。同じくヘッドコーチを務めたクイントン・"ランペイジ"・ジャクソンとはシーズン中から舌戦を繰り広げるなど因縁を深めたが、シーズン終了後ランペイジは映画出演を優先しコーチ対決を拒否した[1]

2010年1月2日、UFC 108チアゴ・シウバと対戦し、3-0の判定勝ち。試合後、「アクター(ジャクソン)がUFCのファイトに戻ってくると聞いている。ランペイジとやりたい」とジャクソンに対戦要求した[2]

2010年5月29日、UFC 114で因縁浅からぬクイントン・"ランペイジ"・ジャクソンと対戦し、3-0(30-27、30-27、29-28)の判定勝ちを収めた[3]。なお、この試合のPPV販売件数は約105万件に昇った。

2011年、ジャクソンズMMAを離れインペリアル・アスレチックスへ移籍。ラシャド本人のコメントによると、チームメイトのジョン・ジョーンズがUFCライトヘビー王座戴冠後にラシャドとの対戦を受け入れる旨の発言をし、そのことがきっかけで軋轢が生じることとなり、最終的に移籍するに至ったことが示唆されている。

2011年8月6日、UFC 133ティト・オーティズと約4年ぶりに再戦。2R終盤にグラウンドでオーティズのボディーへ膝蹴りを突き刺しパウンドで2RTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2012年1月28日、UFC on FOX 2のライトヘビー級王座挑戦者決定戦でフィル・デイヴィスと対戦。フルラウンドに渡ってデイヴィスを圧倒し、ジャッジ3人が50-45の採点をつける内容で3-0の判定勝ちを収め、ジョン・ジョーンズが持つUFC世界ライトヘビー級王座への挑戦権を獲得した。

2012年4月21日、UFC 145で元チームメイトであるジョン・ジョーンズの持つUFC世界ライトヘビー級王座に挑戦。スタンドの攻防で劣勢となり、0-3の5R判定負けを喫し王座再獲得に失敗した。

2013年2月2日、UFC 156アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦し、0-3の判定負け。自身初の連敗となった。

2013年6月15日、UFC 161でライトヘビー級ランキング3位のダン・ヘンダーソンと対戦し、2-1の判定勝ち。

2013年11月16日、UFC 167でライトヘビー級ランキング6位のチェール・ソネンと対戦し、1R終盤にバックマウントからのパウンド連打でTKO勝ちを収めた。

2014年2月22日、UFC 170ダニエル・コーミエと対戦予定であったが、大会10日前に足の怪我により欠場した。

2015年1月24日、UFC on FOX 14アレクサンダー・グスタフソンとの対戦が予定されるが、エヴァンスは負傷した膝のリハビリが長引いて出場できず、同年2月22日のUFC Fight Night: Bigfoot vs. Mirグローバー・テイシェイラとの対戦が決定するも、テイシェイラが膝の負傷により欠場したため、エヴァンスの復帰戦は再び延期となった。

2015年10月3日、約2年ぶりの復帰戦となったUFC 192でライトヘビー級ランキング4位のライアン・ベイダーと対戦し、0-3の判定負け。

2016年4月16日、UFC on FOX 19でライトヘビー級ランキング4位のグローバー・テイシェイラと改めて対戦し、スタンドパンチ連打で1RKO負け。

2017年には階級をミドル級に下げるも、UFC 209ダニエル・ケリーに1-2の判定負け、UFC Fight Night: Pettis vs. Morenoではサム・アルヴィーに1-2の判定負けを喫し、ミドル級での試合は結局この2試合のみとなった。

2018年6月9日、ライトヘビー級復帰戦となったUFC 225アンソニー・スミスと対戦し、開始53秒に右膝蹴りでKO負けを喫し、5連敗となった。

2018年6月25日、現役引退を表明[4]

2019年7月5日、UFC殿堂入り。

2019年9月20日、エヴァンスがUFCにリリースを要求し、リリースされた[5]

Eagle FC

2022年1月28日、ハビブ・ヌルマゴメドフがプロモーターを務めるEagle FC初参戦となったEagle FC 44でガブリエル・チェッコと約3年7カ月ぶりの復帰戦を行い、3-0の判定勝ち[6]

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ファイトスタイル

スピーディーかつ重い打撃と高いレスリングスキル、また、テイクダウンからの強烈なパウンドを武器とし、スタンド、グラウンド共に穴のないスタイルを持つ。

人物・エピソード

  • 現役時代からUFCのコメンテーターを務めている。
  • 同じく総合格闘家のランス・エヴァンスは実弟。

戦績

総合格闘技

さらに見る 総合格闘技 戦績 ...
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ガブリエル・チェッコ5分3R終了 判定3-0Eagle FC 442022年1月28日
×アンソニー・スミス1R 0:53 KO(右膝蹴り)UFC 225: Whittaker vs. Romero 22018年6月9日
×サム・アルヴィー5分3R終了 判定1-2UFC Fight Night: Pettis vs. Moreno2017年8月5日
×ダニエル・ケリー5分3R終了 判定1-2UFC 209: Woodley vs. Thompson 22017年3月4日
×グローバー・テイシェイラ1R 1:48 KO(スタンドパンチ連打)UFC on FOX 19: Teixeira vs. Evans2016年4月16日
×ライアン・ベイダー5分3R終了 判定0-3UFC 192: Cormier vs. Gustafsson2015年10月3日
チェール・ソネン1R 4:05 TKO(パウンド)UFC 167: St-Pierre vs. Hendricks2013年11月16日
ダン・ヘンダーソン5分3R終了 判定2-1UFC 161: Evans vs. Henderson2013年6月15日
×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ5分3R終了 判定0-3UFC 156: Aldo vs. Edgar2013年2月2日
×ジョン・ジョーンズ5分5R終了 判定0-3UFC 145: Jones vs. Evans
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2012年4月21日
フィル・デイヴィス5分5R終了 判定3-0UFC on FOX 2: Evans vs. Davis2012年1月28日
ティト・オーティズ2R 4:48 TKO(パウンド)UFC 133: Evans vs. Ortiz2011年8月6日
クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン5分3R終了 判定3-0UFC 114: Rampage vs. Evans2010年5月29日
チアゴ・シウバ5分3R終了 判定3-0UFC 108: Evans vs. Silva2010年1月2日
×リョート・マチダ2R 3:57 KO(スタンドパンチ連打)UFC 98: Evans vs. Machida
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2009年5月23日
フォレスト・グリフィン3R 2:46 TKO(パウンド)UFC 92: The Ultimate 2008
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2008年12月27日
チャック・リデル2R 1:51 KO(右フック)UFC 88: Breakthrough2008年9月6日
マイケル・ビスピン5分3R終了 判定2-1UFC 78: Validation2007年11月17日
ティト・オーティズ5分3R終了 判定0-0UFC 73: Stacked2007年7月7日
ショーン・サーモン2R 1:06 KO(右ハイキック)UFC Fight Night: Evans vs. Salmon2007年1月25日
ジェイソン・ランバート2R 2:22 KO(マウントパンチ)UFC 63: Hughes vs. Penn2006年9月23日
ステファン・ボナー5分3R終了 判定2-0Ultimate Fight Night 52006年6月28日
サム・ホーガー5分3R終了 判定2-1Ultimate Fight Night 42006年4月6日
ブラッド・アイムス5分3R終了 判定2-1The Ultimate Fighter 2 Finale
【ヘビー級トーナメント 決勝】
2005年11月5日
ジェイミー・ジャラ5分3R終了 判定3-0Gladiator Challenge 27: FightFest 2
【ライトヘビー級トーナメント 決勝】
2004年6月3日
ヘクター・ラミレス5分2R終了 判定3-0Gladiator Challenge 27: FightFest 2
【ライトヘビー級トーナメント 準決勝】
2004年6月3日
ブライアン・パードー1R 3:24 TKO(パンチ連打)Gladiator Challenge 26: FightFest 1
【ライトヘビー級トーナメント 1回戦】
2004年6月2日
ダニー・アンダーソン1R 3:09 ギブアップ(パンチ連打)Dangerzone 26: Professional Level Cage Fighting
【決勝】
2004年4月10日
デニス・リード1R 0:50 ギブアップDangerzone 26: Professional Level Cage Fighting
【1回戦】
2004年4月10日

総合格闘技エキシビション

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
キース・ジャーディン5分3R終了 判定3-0The Ultimate Fighter 2
【ヘビー級 準決勝】
2005年7月11日
マイク・ホワイトヘッド5分3R終了 判定3-0The Ultimate Fighter 2
【ヘビー級 エリミネイションバウト】
2005年7月8日
トム・マーフィー5分3R終了 判定3-0The Ultimate Fighter 2
【ヘビー級 エリミネイションバウト】
2005年6月25日
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獲得タイトル

表彰

  • ノーギ・ブラジリアン柔術 黒帯
  • ガイドージュツ 黒帯
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2008年/チャック・リデル戦)
  • UFC殿堂入り(2019年)
  • SHERDOG ファイター・オブ・ザ・イヤー(2008年)
  • SHERDOG ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2008年/チャック・リデル戦)

ペイ・パー・ビュー販売件数

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出演

映画

CM

脚注

関連項目

外部リンク

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