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ラスタンサーガ

1987年のタイトーのビデオゲーム ウィキペディアから

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ラスタンサーガ』 (Rastan Saga) は、1987年3月にタイトーから発売された業務用横スクロールアクションゲーム[1]。日本国外でのタイトルは『Rastan』。

概要 ジャンル, 対応機種 ...

家庭用は日本国内では1988年MSX21991年ゲームギアに移植。北米や欧州では1988年にセガ・マスターシステムAmstrad CPCコモドール64ZX Spectrum1990年Apple II GSPC/AT互換機に移植された。

アーケード版の家庭用ハードへの移植としては日本国内ではPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ 上巻』(2005年)、PlayStation Portable用ソフト『タイトーメモリーズ ポケット』(2006年)に収録された他、北米および欧州ではPlayStation 2ならびにXboxWindows用ソフト『Taito Legends』(2005年)に収録された。また、2024年5月2日に『アーケードアーカイブス』の1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信されている[2]。また、アーケード版は2014年10月に業務用ビデオゲーム用のコンテンツ配信システム『NESiCAxLive』のタイトルの1本としても配信されていた[3]

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概要

主人公「ラスタン」を操作し、最終ボスであるドラゴンを倒すのを目的としている。ヨーロッパ風ファンタジー世界を舞台に、たくましい鋼の肉体を持つ蛮人の戦士ラスタンを操り、敵の城に乗り込みドラゴンを倒すアクションゲーム。8方向レバーで移動と、2ボタンによる攻撃・ジャンプでラスタンを操作する[4]

シリーズ作として、『ラスタンサーガ2』(1988年)、『ウォリアーブレード(Warrior Blade RASTAN SAGA EPISODE III)』(1992年)がある。また、アメリカのSaffireが開発し、PlayStation 2ニンテンドー ゲームキューブXbox用ソフトとして発売された『Barbarian』(2002年)という3D格闘アクションがある。日本ではタイトーからPlayStation 2版とニンテンドーゲームキューブ版として、『ウォーリアーブレイド ラスタンvsバーバリアン編』(2003年)のタイトルで発売されたが、タイトーが開発したゲームではないため、ラスタンサーガシリーズとのゲームの関連性はほとんどなかった。

またラスタンは、その肉体を生かし、アーケードゲーム『チャンピオンレスラー』(1989年)には選手として出場している。

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ゲーム内容

ミスの条件

以下の条件でミスとなる

  • 体力が0のときにラスタンがもう一度ダメージを受ける。
  • 火の海や底なしの池、穴などに落ちる。
  • 地面から生える槍とタケノコに接触する。

アイテム

アイテムはステージの決まったところに設置されている他、特定の敵を倒すと出現するものがある。武器、防具、強化アイテム、その他アイテムに分かれており、武器や防具は同時に1種類しか持てない。武器は手に入れてから約1分間有効で、設置場所が決まっているためパターン化しやすくなっている。

武器

武器は初期装備を含めて4種類ある。剣以外は一定時間の経過かミスで効果を失い、剣に戻される。

ラスタンの初期装備[4]
  • 斧(アクス)
剣の2倍の攻撃力を持つ。
  • 炎の剣(ファイアソード)
剣の3倍の攻撃力を持つ。なおかつ剣の先端から炎を飛ばすことができる。
  • ハンマー(鉄球)
剣と同等の攻撃力だが、攻撃が遠くまで届くようになる。

武器は一瞬後方に振りかぶってから前方に突き出すため、一瞬だが背中から後頭部付近にかけても攻撃判定が生じる。ツルに捕まって崖を上ったところに敵がいる場合は、これを利用して、敵に背中を向けた状態で剣を振ることで、安全に敵を倒せるといったテクニックがある。

防具

防具は以下の3種類がある。

  • マント
敵との接触によるダメージを半減する。
  • シールド
敵から受けた攻撃によるダメージを半減する。
  • アーマー
敵の接触によるダメージ、および攻撃によるダメージを半減する。

強化アイテム

  • 指輪
攻撃速度がアップする。武器と合わせて取ることで、炎の剣から出る炎の連射ができるようになる。
防具の有効時間が延びる。

その他のアイテム

その他のアイテムは以下の通り。

  • 宝石
3種類あり、色によって得られる得点が異なる。
  • 体力回復剤
体力が少し回復する。
  • 毒薬
体力が少し減るが、代わりに高得点が得られる。
  • ゴールドシープ
体力が全回復する。特定の敵を倒した時のみ出現する。
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キャラクター

ステージのボス

各ステージは野外戦→城内戦→ボス戦の3部構成となっている。

  • ステージ1 クラトン
ハルバードと5本以上の剣を持っている。
  • ステージ2 スライ
アクスで3回攻撃すれば倒せる。外見はただの人間の剣士のように見えるが、まれに悪魔のような翼が生え、飛ぶこともある。
  • ステージ3 シュムプレーガデス
5方向に弾を撃つ魔法使い。
  • ステージ4 ラーイオス
竜騎士。攻撃力が高いため、強敵。
5頭の蛇。

家庭用移植版

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MSX2版
  • 完全ライフ制でアーケード版で即死の場合もライフが減るだけになっている。
  • 画面はスクロールせず切り換え方式。全7ステージ。敵キャラクターのほとんどが単色表示になっている。
セガ・マスターシステム版
  • MSX2版をベースとしており画面のスクロールや敵キャラクターの多色表示に対応している。日本未発売だがFM音源に対応している。
ゲームギア版
  • マスターシステム版をゲームギアのマスターシステム互換モードで動くようにしたもの。解像度もマスターシステム版と同じ。
PlayStation 2『タイトーメモリーズ 上巻』版
  • スコアを100万点以上にしてメモリーカードにセーブすると、次回ゲーム起動時に百万の位が切り捨てられ、6桁の得点になるというバグが存在する。
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スタッフ

アーケード版
  • プロデュース、ディレクト:小林よしのり ※漫画家の小林よしのりとは別人
  • ゲーム・デザイン:NENKO NISHIMURA(西村年幸)
  • ゲーム・プログラム:小林よしのり、とみおかひであき、たかはしとおる、かざまひでお
  • キャラクター・デザイン:NENKO NISHIMURA(西村年幸)
  • アート・デザイン:NENKO NISHIMURA(西村年幸)、讃岐平、河上聖治、栗城源也
  • ハードウェア・エンジニア:竹下登
  • ハードウェア・デザイン:山口雅裕
  • ミュージック・コンポーザー、サウンド・エフェクト:八木下直人、高木正彦
  • アート・アドバイザー:鎗田準次
  • グラフィック・デザイン:ながいひろやす
  • スペシャル・サンクス:MANAGER MR.SANBE(三部幸治)

評価

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ゲームギア版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計20点(満40点)となっている[13][出典無効]

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ラスタンサーガII

要約
視点
概要 ジャンル, 対応機種 ...

ラスタンサーガII』(Rastan Saga II)は、1989年3月にタイトーから発売された業務用横スクロールアクションゲーム[15]。『ラスタンサーガ』シリーズの第2弾である。

主人公が「ラスタン」の称号を得る前であり、時系列的には前作よりも以前の話である。北米向けは『Nastar Warrior』、その他日本国外向けは『Nastar』のタイトルで発表された。移動速度の遅さを始めとした操作性の悪さや単調な敵の行動パターンから、ゲームとしての評価は低い[4]

家庭用は1990年PCエンジンメガドライブで発売。PCエンジン版は後の2009年Wiiバーチャルコンソールで配信。アーケード移植版は日本国内ではPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ 下巻』(2005年)、北米および欧州ではPlayStation 2ならびにXboxWindows用ソフト『Taito Legends 2』(2005年)に収録された他、2024年6月20日に『アーケードアーカイブス』の1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信された[16]

ゲーム内容

基本ルール

8方向レバー、2ボタン(攻撃、ジャンプ)でラスタンを操作して、ボスを倒す。全5ステージ+1構成。制限時間あり[4]

前作との違い

2人協力プレイが可能になっている(PCエンジン版、メガドライブ版は1人プレイ専用[4])ため、1人がやられてもその場で復活できる仕様になった。

装備としては爪やロングソードが存在する[4]

ミスの条件

  • ライフが0
  • タイムオーバー
  • 火や穴に落ちた時

ラストバトルの条件

ステージ5のボスを2人で倒すと1Pと2Pのプレイヤー同士の決闘になる。どちらか一方が勝った後エンディングへ。

移植版

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アーケードアーカイブス版
  • 「こだわり設定」では1P側のコントローラーで2P側のキャラクターを使用できるようにする「使用するキャラクター切り替え」、ラウンド5の敵キャラクターを倒した時に落とすアイテムを制限する「アイテムドロップの制限」といった設定が可能。

スタッフ

アーケード版
  • プログラマー:とみおかひであき、いわのまり、杉山和彦、TED AONO、どいまなぶ
  • ハードウェア・デザイナー:高橋栄吉
  • ミュージック・コンポーズ:......OGR.(TEAM ZUNTATA) (小倉久佳
  • サウンド・エディター:YACK (TEAM ZUNTATA) (渡部恭久
  • グラフィック・デザイナー:ながいひろやす
  • スペシャル・サンクス:石川幸生、西村年幸
  • ゲーム&アート・デザイナー:薮崎久也

評価

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PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計22点(満40点)[22][出典無効]、『月刊PCエンジン』では75・80・70・70・70の平均73点、『マル勝PCエンジン』では6・6・7・5の合計24点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.95点(満30点)となっている[17]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で479位(485本中、1993年時点)となっている[17]

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メガドライブ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計20点(満40点)[23][出典無効]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、10.19点(満30点)となっている[18]

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脚注

外部リンク

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