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三木淳賞
日本の写真賞 ウィキペディアから
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三木淳賞(みきじゅんしょう)は、これからの活躍が期待される新進作家に授与される日本の写真賞である[1]。株式会社ニコンイメージングジャパンが運営する公募制の写真展会場、ニコンサロン[注釈 1]の年度賞[注釈 2]で、新進作家による最も優れた作品に授与される。作家の年齢は不問[3]。
1999年、銀座ニコンサロン開館30周年を記念して設立。若手写真家の活動支援を目的とし、ニコンサロン運営委員でニッコールクラブ第3代会長、報道写真家三木淳の名を冠した[1][4]。
賞状、正賞(山田朝彦作「無限」)、副賞(デジタル一眼レフカメラ)、賞金300万円(THE GALLERY での受賞新作展開催の制作支援金)が贈呈される[1][5]。
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来歴
要約
視点


アメリカの雑誌『ライフ』で日本人唯一の正規スタッフ写真家だった三木淳は、1950年に来日したデビッド・ダグラス・ダンカンらの、『ライフ』誌の写真家たちにニコンを紹介し”世界のニコン”となる契機を作った。1952年、ニッコールクラブ設立の中心的な人物のひとりとなり同クラブの理事を務めた[4]。1968年、写真文化の普及と向上を目的として、誰でも応募できる公募による写真展会場、ニコンサロンが開設される。三木は運営委員として、1968年の開設から1992年急逝するまでの間、運営に携わった[6][4]。ニコンサロンはプロ、アマの壁を取り払い、企業戦略に影響されず、あらゆる分野の優れた写真を展示し、写真展本来の姿を追求する作品発表の場として運営された[7]。1974年、ニッコールクラブ第3代会長となり、アマチュア写真家愛好家のサポート、後輩の育成に尽力した。1992年に急逝[4]。
1998年、ニコンサロンは開館30周年を記念して、35歳以下の若手写真家を対象に、「ニコンサロンJuna 21(ユーナ21)」と称した公募写真展を始めた。1999年、この写真展の年間最優秀作品に対して、「三木淳賞」が設立された[5]。賞は若手写真家の活動支援を目的とし、ニコンとの関わりが深かく、アマチュア写真家や後輩を熱心に指導してきた三木淳の名を冠した。2003年度から2017年度までは、「三木淳賞奨励賞」も併設された[8][9]。
2017年8月、ニコン創立100周年を機に、ニコンサロンの運営がリニューアルされる。「ニコンサロンJuna 21」は廃止され、若手写真家支援制度として、新たに「Be a Photographer」が開始された。これに伴い、若手写真家の公募はニコンサロンの公募に集約される。この制度変更により、「三木淳賞」はニコンサロンで開催された、もっとも優れた新進写真家(作品応募時点で、35歳以下の作家)の写真展に対する年度賞となる。新制度による賞の贈呈は、2018年度第20回から開始された。審査年度の期間は、毎年8月から翌年7月に至る1年間を対象年度とした[5]。翌、2019年度第21回からは、年齢制限を撤廃。作家の年齢に関わらず、これから活躍が期待される新進作家の写真展を対象とした[3][10][11]。
株式会社ニコンイメージングジャパンは、ニコンサロンの年間賞として、最優秀作品に「伊奈信男賞」、新進作家による最優秀作品に「三木淳賞」を毎年秋に贈呈している[8]。
2020年、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として選考対象となる一部写真展の会期を変更しことに伴い、賞の選考期間を2019年8月~2020年12月に変更。受賞作品の発表は、2021年2月上旬となった[12]。
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表彰内容
受賞者(1名)には、賞状、正賞(山田朝彦作「無限」)、副賞(デジタル一眼レフカメラ)。特典として受賞展開催後2年以内に「THE GALLERY」で作品を発表する機会が与えられ、制作支援金として総額300万円を授与される[5]。
選考委員
ニコンサロン選考委員(2007年3月以前は、ニコンサロン運営委員)が、三木淳賞の選考にあたる。2023年4月1日付の選考委員は、次の5名である。
小髙美穂(キュレーター)、高砂淳二(写真家)、畠山直哉(写真家)、藤岡亜弥(写真家)、港千尋(写真家)[13]
(赤背景色が2023年4月1日付現任者。開設年、1968年からのニコンサロン運営委員・選考委員の一覧はニコンサロン参照。)
「三木淳賞」受賞者一覧
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「三木淳賞奨励賞」受賞者一覧
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脚注
参考文献
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