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世界原子力発電事業者協会
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世界原子力発電事業者協会(せかいげんしりょくはつでんじぎょうしゃきょうかい、英語: World Association of Nuclear Operators、略称:WANO)は、世界の原子力発電事業者が加盟する国際的な非営利団体である。
概要
WANOは、1986年チェルノブイリ原子力発電所事故を契機に、世界の原子力事業者が国や企業の垣根を越えて情報交換を行うため、1989年に設立された[2][3]。
本部はロンドンに置かれ、アトランタ、モスクワ、パリ、東京に地域センター、上海にサポートセンターを設けている[4]。世界30以上の国・地域の130を超える原子力発電事業者が加盟しており、世界のすべての商業用原子炉が加盟している[5]。
活動内容
WANOは、以下の主要なプログラムを通じて、会員間の相互支援と情報共有を促進している。
- ピアレビュー:経験豊富な専門家チームが各原子力発電所を訪問し、運転性能を評価・助言する。
- パフォーマンス分析:運転データや事故・トラブルの情報を収集・分析し、得られた教訓を会員に共有する。
- 運転経験情報の共有:原子力発電所で発生した事象を分類・解析し、得られた教訓を会員に周知徹底する。
- 研修・技術支援:ワークショップ、セミナー、技術訪問などを通じて、会員の技術力や安全文化を向上させる。
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沿革
- 1986年:チェルノブイリ原子力発電所事故が発生。
- 1989年:モスクワで設立総会を開催。イギリスの物理学者・ウォルター・マーシャル卿とソビエト連邦のニコライ・F・ルコーニン原子力エネルギー大臣が共同で主催し、29か国から約140名の代表が出席した[7][8]。
- 1992年:ハンガリーのパクシュ原子力発電所で初のピアレビューを実施。
- 2006年:ピアレビューが会員の義務となる。
- 2010年:世界のすべての商業用原子力発電所が少なくとも1回のピアレビューを完了[9]。
- 2011年:福島第一原子力発電所事故を受け、安全と性能向上を支援するために活動を拡大。事故後の改善点をまとめた12の主要プロジェクトを策定し、世界で実施した[10]。
- 2020年:上海にサポートセンターを設置[4]。
世界原子力発電事業者協会東京センター
WANOの東京地域センターは、一般社団法人世界原子力発電事業者協会東京センターとして東京都港区に拠点を置いている[11]。加盟団体は、北海道電力、東北電力、東京電力ホールディングス、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、日本原子力発電、電力中央研究所、核燃料サイクル開発機構、電源開発、韓国水力原子力発電、台湾電力、インド原子力発電公社、パキスタン原子力委員会、中国核工業集団の18団体[12]。
出典
関連項目
外部リンク
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