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乗代雄介

日本の小説家 ウィキペディアから

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乗代 雄介(のりしろ ゆうすけ、1986年6月18日[1] - )は、日本の小説家東京都葛飾区在住[2]

概要 乗代 雄介(のりしろ ゆうすけ), 誕生 ...

来歴

北海道江別市生まれ。幼少期に東京都練馬区に移る。中学生のとき、「侍魂」などのテキストサイトが流行していたことや、いがらしみきおの『のぼるくんたち』の影響などからブログで「創作」と呼ばれる文章を書き始める。ブログのタイトルは、キンクスの曲名に由来する「ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ」。高校時代から、読んだ本の気に入った部分をノートに書き写すという習慣を持つようになる。ブログを創作の原点と考えているという[3]。大学のセンター入試前後、2ちゃんねる国内サッカー板に立てたスレッド「今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら」が別の書き手によって書き継がれ[4]、小学館から単行本化された経験をもつ[5]

法政大学社会学部メディア社会学科卒業。在学中は田中優子のゼミに所属[6]。卒業後、学習塾に勤務。インターネットで知り合った爪切男こだまらとともに文芸同人誌「なし水」に参加[7]

2015年、「十七八より」[注釈 1]で第58回群像新人文学賞を受賞しデビュー[3]。受賞時の職業は塾講師[8][リンク切れ][9]2018年、『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞受賞[10]2020年、「最高の任務」で第162回芥川龍之介賞候補[11]2021年、「旅する練習」で第164回芥川龍之介賞候補[12]。『旅する練習』で第34回三島由紀夫賞受賞[13]2022年、「皆のあらばしり」で第166回芥川龍之介賞候補[14]。『旅する練習』で第37回坪田譲治文学賞受賞[15]2023年、「それは誠」で第169回芥川龍之介賞候補[16]。『それは誠』で第40回織田作之助賞受賞[17]2024年、同作で第74回芸術選奨文部科学大臣賞受賞[18]2025年、「二十四五」で第172回芥川龍之介賞候補[19]、第1回永井荷風文学賞候補[20]

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作品リスト

単行本

  • 『十七八より』(2015年8月、講談社 / 2022年1月、講談社文庫
    • 初出:『群像』2015年6月号
  • 『本物の読書家』(2017年11月、講談社 / 2022年7月、講談社文庫)
    • 「本物の読書家」 - 『群像』2016年9月号
    • 「未熟な同感者」 - 『群像』2017年7月号
  • 『最高の任務』(2020年1月、講談社 / 2022年12月、講談社文庫)
    • 「生き方の問題」 - 『群像』2018年6月号
    • 「最高の任務」 - 『群像』2019年12月号
  • 『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』(2020年7月、国書刊行会
    • 「創作」 - 初出:本人ブログ(掌編66篇)
    • 「ワインディング・ノート」 - 初出:本人ブログ(長篇エッセイ)
    • 「虫麻呂雑記」 - 書き下ろし
  • 『旅する練習』(2021年1月、講談社 / 2024年1月、講談社文庫)
    • 初出:『群像』2020年12月号
  • 『皆のあらばしり』(2021年12月、新潮社 / 2025年7月、新潮文庫
    • 「皆のあらばしり」 - 『新潮』2021年10月号
    • 「ニセ偽書事始」(文庫版のみ) - 『ユリイカ』2020年12月号
    • 「『皆のあらばしり』の成立について」(文庫版のみ) - 『新潮』2024年6月号
  • 『掠れうる星たちの実験』(2021年12月、国書刊行会)
    • 「掠れうる星たちの実験」 - 『群像』2021年7月号
    • 「書評」
      • 『職業としての小説家』村上春樹
      • 『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』J・D・サリンジャー(金原瑞人訳) - 『図書新聞』第3370号
      • 『アナーキストの銀行家 フェルナンド・ペソア短編集』フェルナンド・ペソア(近藤紀子訳)
      • 『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29』ジェイ・ルービン編 - 『新潮』2019年6月号
    • 「創作」
      • 「八月七日のポップコーン」
      • 「センリュウ・イッパツ」
      • 「水戸ひとりの印」
      • 「両さん像とツバメたち」
      • 「鎌とドライバー」
      • 「本当は怖い職業体験」
      • 「This Time Tomorrow」
      • 「六回裏、東北楽天ゴールデンイーグルスの攻撃は」
      • 「フィリフヨンカのべっぴんさん」
  • 『パパイヤ・ママイヤ』(2022年5月、小学館 / 2024年6月、小学館文庫
  • 『それは誠』(2023年6月、文藝春秋
  • 『二十四五』(2025年1月、講談社)
    • 初出:『群像』2024年12月号

アンソロジー収録

  • 「生き方の問題」 - 『文学2019』(2019年4月、講談社)
    • 初出:『群像』2018年6月号
  • 「さいごのしれい」 - 『Story for you』 (2021年3月、講談社)
    • 初出:「tree」2020年7月30日公開[21]
  • 「フィリフヨンカのべっぴんさん」 - 『文学2022』(2022年6月、講談社)
    • 初出:『掠れうる星たちの実験』(2021年12月、国書刊行会)
  • 「教えてあげたい」 - 『ベスト・エッセイ2023』(2023年6月、光村図書出版
  • 「犬馬と鎌ケ谷大仏」 - 『鉄道小説』(2022年10月、交通新聞社
  • 「客人の思惑」 - 『超短編! 大どんでん返し Special』(2023年12月、小学館文庫
    • 初出:『STORY BOX』2021年9月号
  • 「一人ぼっちで、それでも伝えるために」 - 『みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン』(2024年9月、河出書房新社
  • 「風後の灯火」 - 『孤独の時間。』(2025年6月、講談社)
    • 初出:『群像』2025年3月号
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単行本未収録

小説

  • 「三舟山」 - 『すばる』2023年5月号
  • 「北見から」 - 『GOAT』第1号(2024年11月)
  • 「金城氏」 - 『紙魚の手帖』vol.22(2025年4月)
  • 「ボートハウス」 - 『群像』2025年6月号
  • 「津山線を撮れ!」 - 『GOAT meets』01(2025年7月)
  • 「背番号10のヘッドスライディング」 - 『群像』2025年9月号

随筆・論考・書評・対談・その他

  • ミシェル・レリスはテニスが下手」 - 『文學界』2015年8月号
  • 「お手紙拝見」 - 『群像』2015年11月号
  • 「個人の個人による個人のための」 (村上春樹『職業的としての小説家』書評) - 『群像』2015年12月号
  • 「想像力の行き着く先」 - 『新潮』2016年4月号
  • 「月と純金」 - 『文芸ラジオ』3号
  • 「書かない者のまなざしを忘れて書くことはできない」(保坂和志との対談) - 『群像』2019年1月号
  • 「任務の半ばにある風景」 - 『本』2020年2月号
  • 「サメじゃないから」 - 『はなはなし』第109号
  • 「患者のよろこび」 - 『はなはなし』第110号
  • 「最新翻訳小説地図」(フェリスベルト・エルナンデス、浜田和範訳『案内係』) - 『群像』2020年6月号
  • 「小説のプランを信じ続ける」 (磯﨑憲一郎との対談)- 『文學界』2020年8月号
  • 「いま再読したい「私を変えた一冊」」(J・D・サリンジャー『大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章-』) - 『群像』2020年10月号
  • 「ナニをかくにせよ」(木下古栗『サピエンス前戯』書評)[22] - 『文藝』2020年冬季号
  • 「思い出せる限りの生活や景色――「小説を書くこと」に加え、「小説を読まれること」にも想像を巡らせる」(太田靖久『ののの』書評) - 『図書新聞』第3479号
  • 「受賞記念エッセイ 赤坂遠足記」 - 『新潮』2021年7月号
  • 「片隅の佐竹徳」 - 『新潮』2021年9月号
  • 「飼育の終わり」(金子薫『道化むさぼる揚羽の夢の』書評) - 『群像』2021年10月号
  • 「「凡庸さ」を睨みつつ「凡庸」から逃れる試み」(文庫解説) - 磯﨑憲一郎『鳥獣戯画/我が人生最悪の時』(講談社文芸文庫、2021年10月)
  • 「こんなことしてていいのか日記」 - 『すばる』2022年1月号 - 3月号
  • 「私の書棚の現在地」(書評連載)
    • 「「ひとり」の神通力」(鈴木忠平『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』) - 『新潮』2022年2月号
    • 「やれるだけのことを」(藤子・F・不二雄原作、福島直浩著『小説 映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』) - 『新潮』2022年5月号
    • 「時を隔てた人々を媒介しうるもの」(酒井信『現代文学風土記』) - 『新潮』2022年8月号
    • 「途方もない世界への信頼」(酒井信『現代文学風土記』) - 『新潮』2022年11月号
    • 「他人と共有不可能な感触」(ダビット・サンデン『この本はよまれるのがきらい』) - 『新潮』2023年2月号
    • 「鵺文学の賜物」(菱岡憲司『大才子 小津久足 伊勢商人の蔵書・国学・紀行文 』) - 『新潮』2023年5月号
    • 「個性はすり減らない」(全国学校図書館協議会編『考える読書 第68回青少年読書感想文コンクール入賞作品集』) - 『新潮』2023年8月号
    • 「隔絶された人々の側に立つということ」(ピーテル・ヴァン・ロメル『「田舎教師」の時代 明治後期における日本文学・教育・メディア』) - 『新潮』2023年11月号
  • 「プロムナード」 - 『日本経済新聞』夕刊2022年7月 - 12月連載(月曜担当)
  • 「人の数だけ思い出し方がある 夫婦にもそれぞれの感じ方がある」(滝口悠生『ラーメンカレー』書評)[23] - 『週刊新潮』2023年4月27日号
  • 浅原才市に学んだ小説」 - 『アンジャリ』WEB版 2023年5月1日更新号
  • 「インターネットの黎明期 「同性愛の世界」に接近する青年の欲望」(千葉雅也『エレクトリック』書評)[24] - 『週刊新潮』2023年7月13日号
  • 「こんな風に生きられたらウソを書く必要なんかないだろうな」(畑正憲『生きるよドンどん ムツゴロウさんが遺したメッセージ』書評)[25] - 『週刊新潮』2023年9月7日号
  • 「アメリカ現代文学の新世代作家が問う「あなたは何者ですか?」」(キャサリン・レイシー『ピュウ』書評)[26] - 『週刊新潮』2023年10月26日号
  • 「文一の本棚 D・H・ローレンス『アメリカ古典文学研究』」 - 『群像』2023年11月号
  • 「芥川賞受賞作家が描く「作家デビュー」 頭の中を人目に晒すということは――」(高瀬隼子『うるさいこの音の全部』書評)[27] - 『週刊新潮』2023年12月7日号
  • 「ハリー・ニルソンの追想」 - 『小説トリッパー』2024年春季号
  • 「コンビで培ってきたネタ作りを昇華! 創りこみが職人的な芸人小説の傑作」(福徳秀介『しっぽの殻破り』書評)[28] - 『週刊新潮』2024年2月1日号
  • 「イヤな出来事がありすぎる……共感すら拒否する稀有な読後感」(三木三奈『アイスネルワイゼン』書評)[29] - 『週刊新潮』2024年3月21日号号
  • 「理解不能に奇妙で、目を背けたくなるほど下品。不協和音を奏でる作品世界」(吉村萬壱『みんなのお墓』書評) - 『週刊新潮』2024年5月16日号
  • 「さえない中年男性が語る、草食恐竜と肉食恐竜の間に芽生えた切ない友情」(山野辺太郎『恐竜時代が終わらない』書評) - 『週刊新潮』2024年6月27日号
  • 「過ぎ去り、語りは届く——『日本蒙昧前史』論」 - 『文學界』2024年8月号
  • 「仙台で執筆を続ける私小説作家が東北各地を辿る、現代の「おくのほそ道」」(佐伯一麦『ミチノオク』書評) - 『週刊新潮』2024年8月8日号
  • 「見慣れたくない地図のために」(東辻賢治郎『地図とその分身たち』書評) - 『群像』2024年9月号
  • 「私が旅に持ち歩くもの」 - 『すばる』2024年10月号
  • 「アンケート あの人のブックマーク」 - 『文學界』2024年10月号
  • 三島由紀夫の文 『音楽』」 - 『新潮』2025年2月号
  • 「絵画という地図を手にして」 - 『群像』2025年6月号から連載
  • 「もうすでに失われてしまったものの儚さ」(トルーマン・カポーティ著、村上春樹訳『草の竪琴』書評)[30] - 『』2025年7月号
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脚注

外部リンク

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