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九段理江
日本の女性小説家 (1990-) ウィキペディアから
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九段 理江(くだん りえ、1990年9月27日[1] - )は、日本の小説家。埼玉県浦和市(現・さいたま市)生まれ[1]。
経歴
子供の頃は県内を20か所に転居した。高校から大学まではさいたま市内で過ごしていた。高校は県立で埼玉県南部に通った[2]。出身大学は非公表。
大学研究室助手を経て2014年に石川県に転居し、金沢市に1年、能美市に2年半暮らす[3][4]。2015年にスコットランドに3ヶ月ほど住む。[5]金沢市の学校法人・国際ビジネス学院の講師、金沢市の古書店・オヨヨ書林のアルバイトなどを経験する[6]。
2017年、「花の文法」で第122回文學界新人賞の最終候補。(藤生理江として)
2018年、「海の聴力」で第123回文學界新人賞の最終候補。
2018年、「マイ・ヴァイオレント・ハート」で第50回新潮新人賞二次選考通過。
2021年、「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー[7]。
2022年、太宰治「女生徒」を本歌取りした「Schoolgirl」で第166回芥川龍之介賞候補[8][9]。同作を表題作とする初の単行本『Schoolgirl』で第35回三島由紀夫賞候補[10]。
2023年、『Schoolgirl』で芸術選奨新人賞受賞[11][12]。同年、「しをかくうま」で第45回野間文芸新人賞受賞[13]。
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人物・エピソード
ペンネームについて
- デビュー以前は「藤生理江」のペンネームで投稿をしていた。
- ペンネームを現在の九段理江に変えた理由は、新人賞の選考委員の一人にペンネームの真ん中に生理が入っていること(「藤生理江」)を指摘されたことなどを挙げている。[15]
- 九段姓の由来はさまざまあり、以前九段下に住んでいたこと、 初めて一人暮らしをしたマンション名が「パークサイド九段」 だったこと[16]、三島由紀夫と同じく名前に漢数字を入れたかったこと、転生した三島由紀夫と「九段の滝」で会うため[17]、井上陽水の『九段』というアルバムが好きだったこと、J・D・サリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』にあやかりたいという思いなどがあったと挙げている。[18]また九段自身はこれらの理由について「諸説あり」[19]としている。
- ローマ字表記の場合の「Rie QUDAN」の理由としてQuestion や、Queenなどの好きな言葉の頭文字であること、Kとは違い曲線があることを理由としてあげている。[20]なおこのWikipediaを含む海外メディアで取り上げられた頃の初期は多くのメディアで「Rie KUDAN」の表記となっていたことに『文學界』2024年3月号に掲載されたエッセイ「九段理江」で怒りと驚きを表明した。[21]それにより、のちに修正された。
音楽について
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作品リスト
要約
視点
「」、あるいは『』直後に引用URLのあるものはそのサイトで無料公開中。
単行本
小説
- 『Schoolgirl』(文藝春秋、2022年1月)ISBN 978-416391-508-1
- 『東京都同情塔』(新潮社、2024年1月)ISBN 978-410355-511-7
- 初出:『新潮』2023年12月号
- 『しをかくうま』(文藝春秋、2024年3月)ISBN 978-416391-816-7
- 初出:『文學界』2023年6月号
対談
インタビュー
- 「小説執筆における生成AIの役割」-『日経ムック 生成AI 協働・共生の時代』(日本経済新聞出版、 2024年6月18日)に収録
アンソロジー収録作品
単行本未収録
小説
エッセイなど
- 「自分だけの辞書」 - 『FRaU』2024年6月号「特集:いま、ラグジュアリーを、日本から」
- 「私がミニシアターで観た思い出の映画『ウイークエンド』『女は女である』」-『週刊文春CINEMA』2024夏号
- 「今日〆切の原稿に立ち向かう小説家のための14の小さな真実」 - 『新潮』2024年6月号
- 「作家・九段理江を構成する、一生ものの、本と映画と音楽とアート」 -『GINZA』2024年6月号
- 「彼らの国で」 - 『優駿』2024年7月号 第91回日本ダービー観戦記
- 「SNSは我々をどこへ連れて行ったか?」 - 『プレジデント』62巻23号2024年12月13日
- 「2024年 トレンドフード調査隊!焼鳥 with 九段理江」[29] - 『Hanako』2025年1月号
- 「三島由紀夫への手紙『私へ』」 - 『新潮』2025年2月号
- 「永遠は水玉の中に」[30] - 『家庭画報』2025年3月号(特集 草間彌生)
- 「プロムナード」 - 『日本経済新聞』夕刊2025年7月4日 - 連載中(毎週金曜日担当)
- 「AIの心、作家の体」 - 『文學界』2025年8月号
書評
- 「私の書棚の現在地」 - 『新潮』(書評連載)連載中
- 「豊かであること、その功罪」(『いろんな私が本当の私』ー 長嶋有(原作)、雁須磨子、コナリミサト、丹羽庭、鶴谷香央理、三本阪奈、米代恭)、(『トゥデイズ』ー長嶋有)、(『Haruki Murakami Manga Stories』村上春樹(原作)、ジャン・クリストフ・ドゥヴニ(翻案)、PMGL(イラスト)) - 『新潮』2024年3月号
- 「終わることについて」(『最後の音楽𝄇ヒップホップ対話篇』 荘子it×吉田雅史) - 『新潮』2024年7月号
- 「空気を動かす動詞」(『くうきをつくる』青木淳) - 『新潮』2024年10月号
- 「言語と非言語の間の言語」(『明るくていい部屋』 金川晋吾) - 『新潮』2025年1月号
- 「假面の告白へ告白する仮面」(『假面の告白 初版本復刻版』三島由紀夫) - 『新潮』2025年4月号
- 「誰のものでもない言葉」(『翻訳する私』ジュンパ・ラヒリ、小川高義訳) - 『新潮』2025年7月号
- 「想像と妄想」(「自分は『底辺の人間』です――京都アニメーション放火殺人事件」京都新聞取材班) - 『新潮』2025年10月号
- 「読書目録」 - 『すばる』(書評連載)(全3回完結済み)
- 「ある現実の受け手から」[31]- 『波』2025年4月(朝比奈秋「受け手のない祈り」書評)
インタビュー
- 「九段理江さん『Schoolgirl』特別インタビュー動画」聞き手・木村綾子 - 『コトゴトブックス』2022年1月[32]現在販売終了
- 「book『Schoolgirl』九段理江さん」 - 『クロワッサン』2022年6/25号
- 「二人の編集者」[33]聞き手:編集部 - 『波』2024年3月号(『東京都同情塔』芥川賞受賞記念談話)
- 「九段理江さん 芥川賞機呈式ルポ 」- 『毎日新聞』2024年3月1日夕刊
- 「悩んだ中高生時代 読書に救われた」[34] -『読売中高生新聞』2024年5月31日グラビア面「PERSON」
- 「答えの無い時代に考え続けるということ」聞き手・倉本さおり - 『小説トリッパー』2024年夏季号
- 「芥川賞作品と逆 95%AI小説」- 『朝日新聞』2025年4月2日夕刊
対談・ 鼎談
- 石田夏穂×九段理江「筋肉は文学の夢を見るか?」 - 2022年4月9日(土)に本屋B&Bにて行われたトークイベント[35]
- 阿川佐和子×九段理江「どこか今の社会に接続するような小説を書きたい、ということは意識しています。」 - 『週刊文春』2024年3月28日号
- 九段理江×今井翔太 「「AIが仕事を奪う」は人を過小評価している。芥川賞作家・九段理江と東大AI研究者が語る、人類の未来」[36] - ウェブメディア「CINRA」で公開中、2024年3月29日
- 稲垣吾郎×九段理江×河崎秋子「小説の書き方」 - 『週刊文春WOMAN』 vol.21(2024春号) (文春ムック)
- 九段理江×柴田元幸「ポール・オースターが『東京都同情塔』に与えたもの」 - 『新潮』2024年7月号
- 九段理江×永山祐子「建てること、書くこと 未来を創り出すこと」 - 『芸術新潮』2024年7月号
- 九段理江×波立裕矢「純文学と現代音楽の交叉点」 - 『文學界』2024年9月号
- 九段理江×森脇透青「「門はあるけど城はない」世界を生き延びる」[37][38] - 堀之内出版公式ブログ、2024年11月7日
- 九段理江→山中瑶子「“今”を切り取る、違いと同じ」[39] - 『GINZA』2024年12月号
- 九段理江×宮地尚子「幻とのつきあい方」[40] - 2024年12月12日に【NSK Future Forum 9】で[セッション①]として。
- 九段理江×平野啓一郎「現実を抉るパラレルワールド」 - 『新潮』2025年1月号
- 小川哲×九段理江「AIと小説」[41] - TBSのポッドキャスト「loom」にて7月30日に配信
講演
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脚注
外部リンク
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