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小川哲
日本の小説家 (1986-) ウィキペディアから
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小川 哲(おがわ さとし、1986年〈昭和61年〉12月25日 - )は、日本の小説家。千葉県千葉市出身、東京都在住。妻は漫画家の山本さほ。
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経歴
千葉大学教育学部附属小学校、千葉大学教育学部附属中学校、渋谷教育学園幕張高等学校[1]から東京大学理科一類を経て[2]東京大学教養学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退[3]。博士課程2年時の2015年、投稿作『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞し[4]、作家デビューした。
2017年、カンボジアの現代史を絡めたSF小説『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞を受賞した[5]。同作は第39回吉川英治文学新人賞候補になり[6]、第31回山本周五郎賞を受賞した[7]。
2020年には『嘘と正典』が第162回直木三十五賞の候補作となったほか[8]、収録短編の「魔術師」が中国にて銀河賞の銀賞に輝いた(翻訳:丁丁虫)[9]。
2022年、樋口恭介編『異常論文』に収録された短編「SF作家の倒し方」(初出は『S-Fマガジン』2021年6月号)が第53回星雲賞日本短編部門を受賞した[10]。同2022年、『地図と拳』で第13回山田風太郎賞を受賞[11]。また、第43回日本SF大賞の最終候補にも挙げられた[12]。同作は「このミステリーがすごい! 2023年版」において9位、「ミステリが読みたい! 2023年版」国内編で8位と、ミステリとしても高い評価を得た。2023年1月には同作で第168回直木三十五賞を受賞した[13]。
2023年、前年に発表した『君のクイズ』が本屋大賞にノミネートされ、第6位に選出された[14]。同年5月、『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞[15]。
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人物
大学院在学中は、数学者・論理学者のアラン・チューリングについて研究した[17]。
大学三年の時に理系から文転した。その際、「今まで体系だって本を読んでない」という理由から[18]岩波文庫を毎日一冊読む。
小説を書く際は、プロットを立てずに書く[18]。
ミステリ・ランキング
- 週刊文春ミステリーベスト10
- 2022年 - 『君のクイズ』14位、『地図と拳』17位
- このミステリーがすごい!
- 2018年 - 『ゲームの王国』42位
- 2022年 - 『嘘と正典』23位
- 2023年 - 『地図と拳』9位
- 2024年 - 『君のクイズ』7位
- 本格ミステリ・ベスト10
- 2023年 - 『君のクイズ』28位
- ミステリが読みたい!
- 2023年 - 『地図と拳』8位
- 2024年 - 『君のクイズ』2位
作品リスト
単行本
小説
- 『ユートロニカのこちら側』(2015年10月:早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション / 2017年12月:ハヤカワ文庫JA)
- 『ゲームの王国 』上・下(2017年8月:早川書房 / 2019年12月:ハヤカワ文庫JA)
- 一部が2017年1月発行 『伊藤計劃トリビュート 2』(早川書房編集部編)に収録
- 『嘘と正典』(2019年9月:早川書房 / 2022年7月:ハヤカワ文庫JA)
- 『地図と拳』(2022年6月:集英社 / 2025年6月:集英社文庫)
- 『小説すばる』2018年10月号 - 2021年11月号 連載
- 『君のクイズ』朝日新聞出版、2022年10月7日
- 『小説トリッパー』2022年夏季号 掲載
- 『君が手にするはずだった黄金について』新潮社、2023年10月18日
- 「プロローグ」(『小説新潮』2022年1月号 掲載)
- 「三月十日」(『小説新潮』2019年7月号 掲載)
- 「小説家の鏡」(『小説新潮』2021年1月号 掲載)
- 「君が手にするはずだった黄金について」(『小説新潮』2021年7月号 掲載)
- 「偽物」(書き下ろし)
- 「受賞エッセイ」(『小説新潮』2022年7月号 掲載)
- 『スメラミシング』河出書房新社、2024年10月8日
- 「七十人の翻訳者たち」(2018年12月:『NOVA 2019年春号』河出文庫 収録)
- 「密林の殯」(『文藝』2019年夏季号 掲載)
- また、『文学 2020』(日本文藝家協会編、講談社、2020年5月)に収録
- 「スメラミシング」(『文藝』 2022年夏季号 掲載)
- また、『文学 2023』(日本文藝家協会編、講談社、2023年5月)に収録
- 「神についての方程式」(『文藝』2022年冬季号 掲載)
- 「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」(『文藝』2024年夏季号 掲載)
- 「ちょっとした奇跡」(『小説現代』2021年2月号 掲載)
- また、『Voyage 想像見聞録』(講談社、2021年6月)にも収録
寄稿
連載中
- 「古見宇博士の珍奇な発明」:「cakes」(Web上)2016年10月〜(不定期連載)
- 『オルロージュ』:千葉日報 2023年12月〜
- 「小説を探しに行く」:群像2024年6月号〜
単行本未収録作品
小説
- 「ラダイトを盗んだ男」(『小説すばる』2016年8月号 掲載)
- 「十二月二十五日」(『小説新潮』2020年1月号 掲載)
- 「あんなカレーに」(『小説トリッパー』2020年夏季号 掲載)
- 「ラグアフィ公国の掟」(『小説新潮』2020年11月号 掲載)
- 「黄金の書物」(『ポストコロナのSF』(日本SF作家クラブ編、ハヤカワ文庫JA、2021年4月)収録)
- 「SF作家の倒し方」( 『S-Fマガジン』2021年6月号 掲載)
- 後に『異常論文』(樋口恭介編、ハヤカワ文庫JA、2021年10月)収録
- 「矜持」(『Story Box』2021年12月号 掲載)
- 後に『超短編 大どんでん返し Special』(小学館文庫編集部編)収録
- 「walk」(『別冊文藝春秋』2022年7月号 掲載)
- 「魔法の水」(『S-Fマガジン』2022年8月号 掲載)
- 「凍った心臓」(AI執筆)(『S-Fマガジン』2023年2月号 掲載)
- 「猪田って誰?」( 『Story Box』2023年9月号 掲載)
- 「革命前夜」(『新潮』創刊120周年記念特大号 2024年6月 掲載)
エッセイ・論考
- 「小川哲インタビュウ」:『S-Fマガジン』2015年12月号 掲載
- 「タコ足の火星人はなぜ絶滅の危機に瀕しているのか?」 : 『ユリイカ』2016年1月号 掲載
- 「Oh! マイアイドル」:『小説すばる』2016年2月号 掲載
- 「思い出の映画」 : 『小説現代』2016年3月号 掲載
- 「三つの旅」:『小説トリッパー』2017年冬号(2017年12月号) 掲載
- 「こども時代の噓」:『群像』2017年12月号 掲載
- 「3月10日」 : 『別冊文藝春秋』2018年1月号 掲載
- 「伊藤計劃とフィリップ・K・ディック」:『kotoba』2018年春号 掲載
- 「選考会前後の大惨事と抱いた決意」:『小説新潮』2018年7月号 掲載
- 「作家の目 真面目な取材旅行」:『小説すばる』2018年10月号 掲載
- 「トースト恐怖症」:『STORY BOX』2018年10月号 掲載
- 「2020年のわたし」 : 『SFが読みたい! 2020年版』(S-Fマガジン編集部、早川書房、2020年2月10日)掲載
- 「コロナの時代の愛」 : 『小説幻冬』2020年7月号 掲載
- 「栄光学園、ハンダノビッチ、そしてロラン・バルト」 : 『ユリイカ』2020年7月号 掲載
- 「ソウヤーの気配」:『S-Fマガジン』2020年10月号 掲載
- 「満州で愚かさを記す」:『ゲンロン11』(株式会社ゲンロン、2020年9月)掲載
- 「旅という名の無」:『新潮』2021年5月号 掲載
- 「SF作家vs.マーダーミステリー」:『小説新潮』2022年2月号 掲載
- 「作家とサッカー」: 『小説すばる』2023年8月号 掲載
書評
対談・鼎談など
- 「ぼくたちの歴史と記憶――スーダン、渋谷幕張、カンボジア」(彩瀬まるとの対談) : 『別冊文藝春秋』2020年3月号 掲載
- 「『息吹』&文庫版『ゲームの王国』発売記念トークイベント」(大森望との対談) : 『S-Fマガジン』2020年4月号 掲載
- 「いまディザスター小説を読む」(円城塔との対談) : 『文學界』2020年8月号 掲載
- 「いくつも中心のある短篇の円環」(鴻巣友季子、上田岳弘との鼎談[19]) : 『文學界』2020年9月号 掲載
- 「沖縄×ベルリン×カンボジア 想像力は境界を超える」(真藤順丈、深緑野分との鼎談) : 『小説現代』2020年9月号 掲載
- 「別冊文藝春秋LIVE TALK vol.2 精神世界のニューノーマル」(松山大耕(僧侶)との対談) : 『別冊文藝春秋』2020年11月号 掲載
- 「中国SF『三体』座談会」(池上彰、大森望との鼎談) : 『小説すばる』2021年1月号 掲載
- 「新たな小説の分岐を求めて」(高山羽根子との対談) : 『小説トリッパー』2021年6月号 掲載
- 「マーダーミステリー普及促進会議」(海猫沢めろん、山本さほとの鼎談) : 『小説すばる』2021年9月号 掲載
- 「地図とは何か。建築とは何か。そして小説とは何か。」(新川帆立との対談) : 『小説すばる』2022年8月号 掲載
- 「小説の中に“歴史”を造る」(荻堂顕との対談) : 『小説新潮』2022年9月号 掲載
- 「都市と小説の交差点」(深緑野分、町村敬志との鼎談) : 『小説すばる』2022年11月号 掲載
- 「小説家は嘘をつく」(高瀬隼子との対談、司会・原稿構成 渡辺祐真) : 『新潮』2024年2月号 掲載
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映像化作品
テレビドラマ
出演
脚注
関連項目
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