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京都迷宮案内

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京都迷宮案内』(きょうとめいきゅうあんない)は、テレビ朝日東映制作のテレビドラマシリーズ。主演は橋爪功

概要 京都迷宮案内, ジャンル ...

1999年から2008年まで、計10シリーズが断続的に制作され、スペシャル版も含めた通算の放送回数は104回に上る。全シリーズとも一貫して、テレビ朝日系列の木曜20時台(20:00 - 20:54)に設けられていた「木曜ミステリー」枠にて放送されており、『科捜研の女』や『おみやさん』などと並んで同枠における定番シリーズの一つとしても数えられていた。

ステレオ放送字幕放送を実施しており、2004年放送の第7シリーズからはハイビジョン制作へと移行している(地上波デジタル放送のみ)。

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概要

全篇を通して、京都で生活している人たちの「心の迷宮」を、主人公である新聞記者・杉浦恭介が人と違った視点で解き明かしていく姿を描くドラマであり、シリーズを重ねるにつれ、事件性による作品構成ではなく、何気ない事柄から見えてくる、ゲストやその周辺にスポットを当てた深く多面的な心の機微を描いた人間描写が多くなっていった。

特にシリーズ初期においては京都駅ビルを始め、嵐山野宮神社の近くにある竹林の道、嵯峨野鞍馬貴船鴨川祇園八坂神社平安神宮大覚寺南禅寺伏見稲荷大社清水寺周辺の二寧坂(二年坂)、産寧坂(三年坂)など京都市内にある観光名所以外にも、一条戻り橋六道珍皇寺、印接寺(千本閻魔堂)、化野念仏寺、下河原通の近くにある石塀小道など、観光バスのルートからは外れるような名所でもロケを行い、撮影所内のセット撮影では表現することが難しい古都「京都」を表現。杉浦や大洞浩次郎の下宿先でもある「田舎亭」も、外観は京都市内に実在する建物が使用されている。タイトルバックも、「千年の古都である、京都の迷宮のような街並みの中を、杉浦が真実を求めて走り回る」というコンセプトの下で制作され、演出もドラマ本編のスタッフとは別に、CM制作会社である東映CM株式会社のディレクター[1]が手がけている。基本的には番組冒頭に流れるが、例外として第8シリーズの最終話では、本編の流れに合わせて番組の最後にタイトルバックを流すという構成とされ、この回限りの第1シリーズから第8シリーズまでのタイトルバックの名シーンが使用された。

2003年放送の第6シリーズではリニューアルが図られ、前述したテーマこそ踏襲しつつも、タイトルを「新・京都迷宮案内」と変更、舞台も「京都日報」の京都府警記者クラブから本社社会部へと移された。また、この第6シリーズは前シリーズまでと同様に2004年の1月クールでの放送が予定されていたが、当初2003年10月クールに放送予定であった『西部警察2003』が、諸般の事情にて放送中止となったため、第6シリーズを急遽前倒しで放送する形とされた[2]

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登場人物

京都日報

杉浦恭介(すぎうら きょうすけ)
演 - 橋爪功
本シリーズの主人公である新聞記者。もともとは、東京の新聞社でキャップを務めていたが、管理職に収まるのをよしとせず、シリーズ開始当初から第5シリーズまでは、京都日報京都府警記者クラブのヒラ記者となる。第6シリーズ以降は、本社社会部遊軍へ異動となる。
曽ヶ端渚(そがばた なぎさ)
演 - 国生さゆり(第6シリーズ - )
杉浦と同じく本社社会部遊軍の記者で、3人の子持ち。
円谷晋作(つぶらや しんさく)
演 - 小木茂光(第6シリーズ - )
杉浦と渚の直属の上司である、本社社会部遊軍長。
城戸剛史(きど たけし)
演 - 西田健(第7シリーズ - )
本社社会部部長。
橘つた子(たちばな つたこ)
演 - 野際陽子
シリーズ開始当初から第5シリーズまでは、京都日報京都府警記者クラブのキャップであったが、第6シリーズより杉浦とともに本社社会部遊軍へ異動。第7シリーズからは本社社会部デスクを務める。

田舎亭

良成貞子(よしなり さだこ)
演 - 市田ひろみ
杉浦と大洞浩次郎が下宿している「田舎亭」の女将。
大洞浩次郎(おおぼら こうじろう)
演 - 北村総一朗(第2シリーズ - )
京都府警総務部長。第1シリーズに登場した大洞善一朗の双子の弟で、杉浦と同じ「田舎亭」に下宿している。

京都府警察

中風明世(なかかぜ あきよ)
演 - 島木譲二(第1シリーズ - 第3シリーズ第10話)
刑事。
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スタッフ

  • 脚本 - 西岡琢也(第2シリーズ - )、公園兄弟(真辺克彦と鴨義信の共同ペンネーム)(第5シリーズ - 第6シリーズ・第8シリーズ - )、林誠人(第1シリーズ)、ちゃき克彰(第1シリーズ - 第2シリーズ)、渡辺善則(第1シリーズ - 第2シリーズ)、日暮裕一(第1シリーズ - 第2シリーズ)、橋本一(第3シリーズ)、真辺克彦(第4シリーズ)、中山乃莉子(第4シリーズ)、塩田千種(第4シリーズ - 第5シリーズ)、久松真一(第8シリーズ)
  • 音楽 - 池頼広
    • 全シリーズを通して、劇伴はすべて池頼広が手がけている(主題歌や、一部の作品に歌謡曲洋楽など用いられていることがあるが、それらを除く)。サウンドトラック盤については2006年に発売が予定されながらも立ち消えとなっており、それから15年を経た2021年に配信限定でリリースされた(詳細は後述)。
  • 監督 - 黒沢直輔(第1シリーズ - )、齋藤光正(第1シリーズ)、松田秀知(第1シリーズ・2001年スペシャル)、橋本一(第1シリーズ - 第5シリーズ)、杉村六郎(第2シリーズ - 第8シリーズ)、森本浩史(第4シリーズ・第6シリーズ)、藤岡浩二郎(第4シリーズ - 第8シリーズ)、山下耕一郎(第5シリーズ・第9シリーズ・2007年スペシャル・第10シリーズ)、榎戸耕史(第9シリーズ - )、石川一郎(第9シリーズ - )、猪崎宣昭(第10シリーズ)
  • 脚本協力 - 西田通子(第8シリーズ第8話・第9シリーズ第8話・第10シリーズ第5話)
  • チーフプロデューサー - 井圡隆(テレビ朝日)、手塚治(東映)
  • プロデューサー - 加藤貢、手塚治(東映)、塚田英明、井圡隆、菊地恭(テレビ朝日)、小野川隆(東映)
  • プロデューサー補 - 菊池恭、岡田佳治、大川武宏、小野川隆(東映)
  • 制作協力 - 東映太秦映画村
  • 制作 - 東映京都撮影所)、テレビ朝日

主題歌

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受賞歴

放送日程

京都迷宮案内 第1シリーズ(1999年)

  • 放送期間:1999年1月14日 - 3月11日
  • 放送回数:全9回
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京都迷宮案内2 第2シリーズ(2000年)

  • 放送期間:2000年1月20日 - 3月16日
  • 放送回数:全9回
  • キャッチフレーズは「これでも、取材中。」。
  • 関東地方のみ、19:59 - 20:54にて放送。
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京都迷宮案内3 第3シリーズ(2001年)

  • 放送期間:2001年1月18日 - 6月21日
  • 放送回数:全18回
    • 本シリーズとしては唯一、2クール(半年間)での放送となった。
  • キャッチフレーズは「5W1Hの向こう側へ……」。
  • 最終回では渡瀬恒彦福本清三がそれぞれ本人役で出演。
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京都迷宮案内 スペシャル(2001年)

  • 木曜夜の2時間枠(20:00 - 21:48)にて放送。
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京都迷宮案内4 第4シリーズ(2002年)

  • 放送期間:2002年1月10日 - 3月21日
  • 放送回数:全11回
    • 最終回のみ、2時間枠(20:00 - 21:48)でのスペシャル版として放送。
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京都迷宮案内5 第5シリーズ(2003年)

  • 放送期間:2003年1月9日 - 3月20日
  • 放送回数:全11回
    • 最終回のみ、2時間枠(20:00 - 21:48)でのスペシャル版として放送。
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新・京都迷宮案内1 第6シリーズ(2003年)

  • 放送期間:2003年10月30日 - 12月25日
  • 放送回数:全9回
    • 最終回のみ「テレビ朝日開局45周年記念企画」として、2時間枠(21:30 - 23:24)でのスペシャル版として放送。
  • キャッチフレーズは「さらなる迷宮へ」。
  • 同シリーズのタイトルバック中で地図に指を指すシーンがあるが、その地図は実は京都の地図ではなく、東京(日暮里付近)の地図である。
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新・京都迷宮案内2 第7シリーズ(2004年)

  • 放送期間:2004年10月28日 - 12月9日
  • 放送回数:全7回
  • 前シリーズに引き続き10月クールにて放送。
  • 第5話には、主題歌の歌唱を担当した唐沢美帆がゲスト出演したほか、第1話には同じ木曜ミステリーにて放送されていた『京都地検の女』より、名取裕子船越英一郎渡辺いっけいの3人が、同シリーズでの役柄のまま出演し話題を呼んだ。この「お返し」として、第7シリーズの後番組として放送された『京都地検の女』第2シリーズの初回に、本シリーズより杉浦(橋爪)がゲストとして登場している。
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新・京都迷宮案内 スペシャル(2005年)

  • スペシャル版の第1弾と同様に、木曜の2時間枠(20:00 - 21:54)にて放送。
  • 当初は2005年1月6日に、「新・京都迷宮案内 新春スペシャル」として放映予定だったが、翌週より始まる第8シリーズの内容との関係や、当時の社会情勢を考慮して放送が2か月半後に延期された。
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新・京都迷宮案内3 第8シリーズ(2006年)

  • 放送期間:2006年1月12日 - 3月16日
  • 放送回数:全10回
    • 最終回のみ、2時間枠(20:00 - 21:54)でのスペシャル版として放送。
  • 同シリーズより、第5シリーズまでと同様の1月クールでの放送に回帰。
  • 第9話は当初第5話として放送予定であったが、小野商事の社長の逮捕によって繰り下げとなり、代わって第8話として放送予定であった回が第5話に繰り上げられた。
  • 第2話には、杉浦の友人「筒井康隆氏(クレジット表記も同様)」として、筒井康隆本人がゲスト出演している。
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新・京都迷宮案内4 第9シリーズ(2007年)

  • 放送期間:2007年1月11日 - 3月8日
  • 放送回数:全9回
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新・京都迷宮案内 スペシャル(2007年)

  • 前2回のスペシャル版と同様に、木曜夜の2時間枠(20:00 - 21:54)にて放送。
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新・京都迷宮案内5 第10シリーズ(2008年)

  • 放送期間:2008年1月17日 - 3月6日
  • 放送回数:全8回
    • 最終回のみ、2時間枠(20:00 - 21:54)でのスペシャル版として放送。
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京都迷宮案内 スペシャル(2009年)

  • 従前までのスペシャル版と同様に、木曜夜の2時間枠(20:00 - 21:48)にて放送。
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備考

  • 他の「木曜ミステリー」作品においても、作中にて新聞が出てくるシーンには「京都日報」が用いられる場合が多く、『科捜研の女』では主人公の榊マリコ(演:沢口靖子)の自宅の玄関先にも、「京都日報」と書かれたポストが登場する。また、同シリーズのSeason2では京都日報の記者として友田香織(演:今村恵子)が登場した。
  • 京都府警の記者クラブを主舞台としていた『迷宮案内』では、どこの新聞社のブースであるかを区別するため、各ブースの出入り口に暖簾がかけられている。
    • 第1シリーズにおける京都日報の暖簾は、単に「京日」とだけ書かれていた(第1・2・4話では無地のものを使用)。記者クラブは、ガムテーブで破れたところを張っていたソファーが置かれていた。
    • 第2シリーズ以降、暖簾には会社の社標も付け加えられ、「京都日報」と記されていた。記者クラブはソファーが無くなり、畳敷きのスペースが新たに設置された。
  • 主舞台が本社に移った『新・京都迷宮案内』でも、シリーズごとに遊軍スペースの変化が見られる。第6シリーズでは単独のスペースであったが、第7シリーズ以降は壁が取り払われて社会部と一続きになっている。一方で渚が洗濯を干したり、杉浦が煙草を吸っているテラスや、右横書きで「遊軍魂」と書かれた「書」のように不変な部分もない訳ではない。
  • 物語が複数回に跨ったり、1話完結ながらも関連がある場合は、前編に相当する回のラストに「つづく」と表示されることがある(例:第4シリーズの第5話と第6話、第7シリーズの第6話と第7話)。
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関連商品

サウンドトラック

京都迷宮案内 オリジナルサウンドトラック(STK-010)
新・京都迷宮案内 オリジナルサウンドトラック(STK-010A)
2021年1月27日に同時リリース。劇伴の作曲を手掛けた池頼広の個人レーベル「スタジオキッチン」より、配信限定という形でリリースされたものであり、共にiTunesとmoraにて配信。また、「新・迷宮案内」のサウンドトラックのみe-onkyoでも配信が行われている他、mora・e-onkyoではハイレゾ対応とされている。収録曲数は「迷宮案内」が58曲、「新・迷宮案内」が12曲。
もともと本シリーズのサウンドトラック盤として、2006年3月22日に「京都迷宮案内 主題歌&BGM集」(日本コロムビア、COCP-33618)のリリースが予定されており、未発売に終わった同盤から15年を経て音源化が実現する格好となった。

DVD

いずれも発売元はベストフィールド、販売元は東映・東映ビデオ

京都迷宮案内 コレクターズDVD Vol.1(DSZS10178)
2022年9月14日発売。第1シリーズの全話数を収録。
京都迷宮案内 コレクターズDVD Vol.2(DSZS10179)
2022年10月12日発売。第2シリーズの全話数を収録。
京都迷宮案内 コレクターズDVD Vol.3(DSZS10205)
2023年1月11日発売。第3シリーズの全話数と、スペシャル版第1弾を収録。
京都迷宮案内 コレクターズDVD Vol.4(DSZS10206)
2023年2月8日発売。第4シリーズの全話数を収録。
京都迷宮案内 コレクターズDVD Vol.5(DSZS10207)
2023年3月8日発売。第5シリーズの全話数を収録。
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脚注

関連項目

外部リンク

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