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おみやさん
日本のテレビドラマ ウィキペディアから
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『おみやさん』は、石ノ森章太郎原作・東映制作の刑事ドラマシリーズ。主演は渡瀬恒彦。
2002年から2016年まで、テレビシリーズ9作、スペシャル版4作の通算94話が断続的に制作され、テレビ朝日系列で毎週木曜20時 - 20時54分に放送された。
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概要
要約
視点
京都府警鴨川東警察署資料課(作中での通称は「迷宮課」)に勤務する主人公・鳥居勘三郎が、部下の七尾洋子とともに、今起こっている事件から迷宮入りした未解決事件を解決していく。石ノ森の萬画の一つである、『草壁署迷宮課おみやさん』を原作としているものの、同作品やそれを原作とした過去のドラマ作品(『迷宮課刑事おみやさん』、『六本木ダンディーおみやさん』、いずれもABC制作)とは異なり、京都が物語の舞台として設定されている点や、主人公である鳥居のキャラクターなど、一部本シリーズ独自の脚色・変更も加えられている[1]。
作品タイトルは、シリーズを重ねるにつれて複数回変更されており、第1シリーズのみ『京都鴨川東署迷宮課おみやさん』、第2シリーズから第8シリーズまでは『おみやさん』のタイトルがそれぞれ使用された。レギュラーシリーズとしては最後となる第9シリーズでは、ヒロインの交代とともに『新・おみやさん』へと再び改題されている[2]。
レギュラーシリーズの終了後も、2014年から2016年にかけてスペシャル版が3作制作されており、2016年に「土曜ワイド劇場」で放送されたスペシャル版第1弾(通算3作目)では、舞台も従前までの鴨川東署から京都府警本部へと移された[3]。
渡瀬恒彦と本作品への関わり
2010年刊行の『東映マイスター』VOL.9にて、当時の東映京都撮影所所長(また大学の先輩にあたる)である奈村協と対談した際、渡瀬は『おみやさん』に対するこだわりの一端を披露している。その一つが、「毎回のエンディングで鳥居と洋子が一緒に鴨川縁を歩くシーンは、必ず寒い時期でなければいけない」というものである。渡瀬曰く、京都の風景が美しく映える寒い季節に我慢して撮影するだけの値打ちがあるということだった[4]。この対談が行われた当時、本シリーズは既に第7シリーズに達していたが、渡瀬は俳優としては出来上がっているのでプロデューサーによって持ち込まれる脚本が勝負と話していた。現場で新しいアイディアが出たら、渡瀬は最終判断は監督に委ねながらも「やってみよう」という前向きな姿勢を貫いた[4]。
本シリーズの撮影中には、『水戸黄門』(TBS系列)の撮影で太秦に滞在していた里見浩太朗と顔を合わせることが多く、近くの食堂で一緒に食事をしたり、麻雀をする仲だった。両者の共演は2015年の『警視庁捜査一課9係』が初めてとなった[5]。
シリーズ最後の作品となった『おみやさんスペシャル2』の撮影時(2016年6月 - 8月)には、既に病魔が渡瀬の体を蝕んでおり、7月に入ってからは撮影続行が危ぶまれるまでに体調が悪化した。しかし渡瀬の妻が京都まで駆けつけ、献身的に支えたことで無事クランクアップを迎えたという[6]。翌2017年3月14日に渡瀬が急逝した際、秘話のひとつとして、鳥居行きつけの店という設定で撮影をしていた京都の料理店「辰樹」に撮影以外でも2004年から訪れていたことが紹介された。東日本大震災の当日に、櫻井淳子と訪れたのが最後であったとのことで、店主は健康に気を使っていた渡瀬の死を惜しんだ[7]。また渡瀬の死に対し、レギュラー・ゲスト出演者やスタッフ総勢20名以上がSNSなどメディアを通じ、哀悼の意を表している(おみやさんの登場人物#鳥居勘三郎を演じた渡瀬恒彦への追悼も参照)。
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キャスト
要約
視点
→詳細はそれぞれの役名を、他の登場人物は「おみやさんの登場人物」を参照
主人公とパートナー
- 鳥居勘三郎
- 演 - 渡瀬恒彦
- 経歴:京都府警刑事部捜査一課
- → 京都府警鴨川東警察署資料課 課長(第1シリーズ - 新春スペシャル)
- → 京都府警本部刑事企画課資料係 係長(スペシャル第1弾 - )
- 階級は警部。通称「おみやさん」。
- 七尾洋子
- 演 - 櫻井淳子(第1シリーズ - 第8シリーズ / 新春スペシャル)
- 経歴:京都府警鴨川東警察署資料課(第1シリーズ - 第8シリーズ)
- → 京都府警東山中央警察署刑事課
- → 京都府警本部捜査一課(新春スペシャル)
- おみやさん唯一の部下。
- 青山ちはる
- 演 - 京野ことみ(第9シリーズ・新春スペシャル)
- 経歴:京都府警会計課
- → 京都府警鴨川東警察署資料課(第9シリーズ)
- → 京都府警下柳警察署生活安全課(新春スペシャル)
- 洋子の後任。京都府警会計課から異動してきた。
- 寺尾みき
- 演 - 高島礼子(新春スペシャル)
- 経歴:京都府警本部捜査一課
- → 京都府警鴨川東警察署資料課(新春スペシャル)
- 寺社巡りが趣味の、通称「おてらさん」。自ら志願して資料課へ転属してきた。
- 神尾ちず
- 演 - 貫地谷しほり(スペシャル第1弾・第2弾)
- 京都府警捜査一課の刑事。鳥居のお目付け役。
京都府警鴨川東警察署
刑事課
- 大滝鉄也
- 演 - 加勢大周(第1シリーズ - 第4シリーズ)
- 刑事課員。
- 兵藤兵吾
- 演 - 不破万作(第1シリーズ - 新春スペシャル)
- 刑事課の古株。
- 吉川新平
- 演 - 林泰文(第5シリーズ - 新春スペシャル)
- 第5シリーズで鴨川東警察署刑事課に配属された刑事。
- 茅野太一
- 演 - 小野寺丈(第1シリーズ - 新春スペシャル)
- 刑事課の清涼剤。
- 高岡俊介
- 演 - 一條俊(第2シリーズ - 新春スペシャル)
- 刑事課員。
- 星野康夫
- 演 - 白井滋郎(第1シリーズ - 新春スペシャル)
- 刑事課員。
- 田口浩司
- 演 - 浜田隆広(第1シリーズ - 第5シリーズ)
- 刑事課員。
- 緑川みどり
- 演 - 戸田恵子(第9シリーズ・新春スペシャル)
- 課長。階級は警部。村井の後任。
鑑識課
署長と副署長
鳥居家
小料理屋
店名は、「越路」(第1シリーズ) → 「辰樹」(第2シリーズ - 第4シリーズ) → 「おかね 久家」(第5シリーズ) → 「冨月」(第6シリーズ) → 「てっ平」(第7シリーズ・第8シリーズ) → 「割烹 てっ平」(スペシャル第1弾・第2弾)
その他
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スタッフ
- 原作 - 石ノ森章太郎
- 脚本 - 石原武龍、塩田千種、林誠人、小木曽豊斗、楠本ひろみ、伊井洋子、奥村俊雄、深沢正樹、砂本量、岩下悠子、森下直、松本美弥子、波多野都、真部千晶、小澤俊介、末安正子、早船歌江子、徳永富彦、守口悠介、李正姫
- 音楽 - 大島ミチル
- 監督 - 和泉聖治、吉田啓一郎、村川透、森本浩史、長谷川康、石川一郎、山下智彦、黒沢直輔、兼崎涼介
- トリックスーパーバイザー - 広真紀、金子ツトム、岩下悠子
- 原案協力 - 塩見健、佐藤善孝、黒木重昭(小学館「隔週刊ビッグコミック」編集部)
- チーフプロデューサー - 井圡隆(テレビ朝日 / 第1シリーズ - 新春スペシャル)、大川武宏(テレビ朝日 / スペシャル第1弾・第2弾)
- 現プロデューサー
- 川島誠史(テレビ朝日 / 第8シリーズ - )、榎本美華(東映 / 第1シリーズ - )、丸山真哉(東映 / 第1シリーズ・第2シリーズ・スペシャル第1弾・第2弾)
- 旧プロデューサー
- 制作 - テレビ朝日・東映
主題歌
- 第1シリーズ - 髙橋真梨子「枯れない花」[8](ビクターエンタテインメント・VICL-35382)
- 第2シリーズ - 柴田淳「ため息」(ドリーミュージック・MUCD-5035)[9]
- 第3シリーズ - Rin'「八千代ノ風」(エイベックス・AVCD-30607)[10]
- 第4シリーズ - 柴田淳「おかえりなさい。」[11](ドリーミュージック・MUCD-5077)
- 第5シリーズ - 堀江里沙「まごころ」(ゲートレコーズ・GTCR-05027)[12]
- 第6シリーズ
- 第7シリーズ - 安全地帯「オレンジ」[15](ユニバーサルミュージック・UICZ-5047)
- 第8シリーズ - 曽根由希江「HOME」[16](ドリーミュージック・MUCD-5189)
- 第9シリーズ - 平原綾香「NOT A LOVE SONG」[17](ドリーミュージック・MUCD-5194)
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放送日程
第1シリーズ(2002年)
→ゲストは「第1シリーズ(2002年)」を参照
- 放送期間:2002年5月9日 - 7月18日
- 放送回数:全9回
- 話数カウントには「File No.~」の表記[注 1]が使用されており、以降一部の例外を除いて第7シリーズまで踏襲された。
第2シリーズ(2003年)
→ゲストは「第2シリーズ(2003年)」を参照
- 放送期間:2003年4月17日 - 6月26日
- 放送回数:全10回
- 6月5日はプロ野球中継放送のため休止。
第3シリーズ(2004年)
→ゲストは「第3シリーズ(2004年)」を参照
- 放送期間:2004年6月17日 - 9月16日
- 放送回数:全12回
- 特番などによる放送休止は以下の通り。
- 7月1日:『いきなり!黄金伝説。』3時間スペシャル内の「よゐこの無人島0円生活」放送のため
- 8月5日は:プロ野球中継放送のため
第4シリーズ(2005年)
→ゲストは「第4シリーズ(2005年)」を参照
- 放送期間:2005年4月21日 - 6月23日
- 放送回数:全10回
第5シリーズ(2006年)
→ゲストは「第5シリーズ(2006年)」を参照
- 放送期間:2006年10月19日 - 12月14日
- 放送回数:全8回
- 最終回のみ、2時間枠(20時 - 21時54分)でのスペシャル版として放送。通常回を2話連続で放送する2部構成とされており、以降も第8シリーズまでこのスタイルが踏襲された。
- 10月26日は「2006年日本シリーズ・中日対日本ハム(第5戦)」中継放送のため休止。
第6シリーズ(2008年 - 2009年)
→ゲストは「第6シリーズ(2008年 - 2009年)」を参照
- 放送期間:2008年10月16日 - 2009年3月19日
- 放送回数:全15回
- 最終回のみ、2時間枠(20時 - 21時54分)でのスペシャル版として放送。
- 本シリーズとしては唯一、2クールで放送されたシリーズでもある。
- 話数カウントは、前シリーズまでとは異なり「第○話」の表記へと変更(EPG(電子番組表)では「FILE.○」の表記を引き続き使用)。
- 特番などによる放送休止は以下の通り。
- 2008年10月23日:「セ・リーグCS・巨人対中日(第2ステージ第2戦)」中継放送のため
- 2008年11月6日:「2008年日本シリーズ・巨人対西武(第5戦)」中継放送のため
- 2008年11月13日:キリンチャレンジカップ(サッカー日本代表強化試合)日本対シリア戦(神戸市御崎公園球技場)中継放送のため
- 2009年2月5日:『いきなり!黄金伝説。』3時間スペシャル放送のため
- 2009年3月5日:テレビ朝日開局50周年記念番組「2009 WBC東京ラウンド・日本対中国」中継放送のため
第7シリーズ(2010年)
→ゲストは「第7シリーズ(2010年)」を参照
- 放送期間:2010年4月15日 - 6月10日
- 放送回数:全8回
- 初回のみ、2時間枠(20時 - 21時48分)でのスペシャル版として放送。
- 話数カウントは再度「File.~」表記へと回帰、初回スペシャルでは「Special File」の表記が用いられた。
- 4月29日は『いきなり!黄金伝説。』2時間スペシャル放送のため休止。
スペシャル(2010年)
→ゲストは「スペシャル(2010年)」を参照
- 木曜の2時間枠(20時 - 21時48分)にて放送。レギュラーシリーズのスペシャル版と同様に2部構成が採用されている。
第8シリーズ(2011年)
→ゲストは「第8シリーズ(2011年)」を参照
- 放送期間:2011年4月28日 - 6月23日
- 放送回数:全9回
- 最終回のみ、2時間枠(20時 - 21時48分)でのスペシャル版として放送。
- 渡瀬の死去からちょうど1年となる2018年3月14日には、同シリーズの第1話・第2話が再放送された(第1話は15時1分 - 15時55分、第2話は15時55分 - 16時50分にそれぞれ放送)。
第9シリーズ(2012年)
→ゲストは「第9シリーズ(2012年)」を参照
- 放送期間:2012年4月12日 - 6月14日
- 放送回数:全9回
- 初回のみ、2時間枠(20時 - 21時48分)でのスペシャル版として放送。従来までの2部構成とは異なり、同シリーズではシリーズとしては初めて1部構成での放送とされた。
- また、この初回では同じ「木曜ミステリー」の『京都地検の女』とのコラボレーションも行われ、同シリーズにて主演を務める名取裕子がゲスト出演した。この返礼として、次番組に当たる『京都地検の女』第8シリーズの初回では、渡瀬が鳥居役でゲスト出演している。
- 4月19日は『世界フィギュアスケート国別対抗戦2012』放送のため休止。
スペシャル(2014年 - 2016年)
→ゲストは「スペシャル(2014年 - 2016年)」を参照
- 新春スペシャルは金曜の2時間枠(19時 - 20時54分)にて放送。
- スペシャル第1弾・第2弾は、共に「土曜ワイド劇場」(土曜21時 - 23時6分)にて放送された。
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備考
脚注
関連項目
外部リンク
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