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宇宙開発利用大賞
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宇宙開発利用大賞(うちゅうかいはつりようたいしょう)は、宇宙開発利用に関して研究開発や宇宙の利用拡大、日本の宇宙産業の発展に多大な貢献をした人物や団体を表彰し、宇宙開発利用に対して国民の認識と理解を深める目的で開催されているものである[1][2]。
概要
2013年(平成25年)より宇宙開発利用を広く進行する目的で設置された本賞は、内閣府主催の元、総務省・外務省・文部科学省・農林水産省・経済産業省・国土交通省・環境省・防衛省など複数の省が参画している表彰である。
2013年1月に宇宙開発戦略本部によって策定された日本の宇宙基本計画の基本的な方針である「宇宙利用の拡大」と「自立性の確保」に則った形で同年に設立された[3]。それ以降回を重ねた本大賞においても同年(同年度)内に決定された宇宙基本計画に則った形で受賞者が選考されている。
2017年(平成29年)5月に宇宙政策委員会によって策定された「宇宙産業ビジョン2030 第4次産業革命下の宇宙利用創造」において、本大賞の抜本強化が明記された[4]。「宇宙産業ビジョン2030」で示された内容としては、第2回大賞まででは宇宙開発利用に成功した優秀事例のみが選考の対象となっていたが、第3回大賞以降では新たなアイディアの開拓を活性化させる目的で今後成功を目指すベンチャー企業なども選考の対象となった。また、本大賞を受賞した人物や団体について、内閣府による事業化に向けた関連事業者とのマッチングや政府系金融機関による資金援助などのフォローアップが約束された。
更に第3回大賞からは、以前の受賞事例に農林水産分野からの選出があったことや、農林水産分野においても宇宙を活用した事業や研究が活性化することを期待されたため、新たに農林水産大臣賞が新設された。
第6回大賞からは今までの11の大賞に加えて、官公庁の枠に捕われない独創的・挑戦的・先駆的な事例を発掘し、表彰機会を拡大するために選考委員会特別賞が追加された。
また、本大賞の募集を広く周知するためバーチャルYouTuberである宇推くりあとのタイアップ・PRキャラクター就任が2023年10月13日に行われた高市早苗内閣府特命担当大臣定例記者会見にて発表された[5][6][7]。
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募集対象
募集対象は、「宇宙の利用拡大への実績」・「利用拡大につながる可能性が期待できる独創的なアイディアの発案」・「日本の宇宙産業の発展関して重要な技術の保有」・「卓越した研究や開発」・「特筆すべき広報活動や教育普及活動」・「社会問題や安全保障分野における課題解決」などで日本の宇宙開発利用に赫赫たる貢献をした個人や団体である。 ここで選考の対象となる宇宙開発利用に関する貢献には、前回の本大賞から今回の間までなどといった期間的制約は存在しない。
ただし、候補者が国や独立行政法人が発注した製品を納入したのみであった場合は、顕著な貢献をしたとはみなされず選考の対象外となる。
審査の観点
審査の観点は宇宙開発利用の創造や市場の拡大、人材育成などの5項目からなり、どれも宇宙利用の振興に結び付いているものである。宇宙開発利用市場の拡大への貢献や、経済・社会の高度化への貢献、宇宙技術への貢献、教育普及活動への貢献についての観点は第1回募集要項案の時点で策定されており[8]、後に既存の分野に捕らわれることのない新たな領域の創造。という審査基準が追加された。
募集方法
自薦・他薦を問わない公募方式。
候補者・受賞者に必要な資格と受賞の取り消し
候補者や受賞者の国籍に関しては問われないが、日本国内で住居を置いて活動している個人や日本国内の法に則って設立された団体に限定している。
以前に国家機関から表彰された経歴がある場合は、すべての賞において選考対象から外されている。ただし、以前に本大賞を受賞していた場合は本賞の中で受賞歴のある賞のみ選考から除外される。同一回での同一人物による複数受賞は行われない。
禁固刑以上の刑暦を有する者及び受賞後禁固刑以上の刑暦を有した者は、選考から外れると共に、すでに受賞していた場合は受賞取り消し・表彰状の返却を求められる。
表彰の種類
- 内閣総理大臣賞
- 極めて顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞
- 特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 総務大臣賞
- 情報通信の発展、地域の振興等の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 外務大臣賞
- 平和で安全な国際社会の維持、良好な国際環境の整備及び国際協力の推進等の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 文部科学大臣賞
- 科学技術・学術の振興等の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 農林水産大臣賞
- 農林水産分野における宇宙開発利用の推進の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)(第3回大賞より新設)
- 経済産業大臣賞
- 宇宙産業の振興の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 国土交通大臣賞
- 国土交通分野における宇宙開発利用の推進の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 環境大臣賞
- 地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護及びその他の環境の保全の視点から特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 防衛大臣賞
- 防衛分野における宇宙開発利用の推進、宇宙空間の安定的利用の視点から、防災を含む国民の安心・安全への寄与に特に顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 宇宙航空研究開発機構理事長賞
- 宇宙開発利用の技術の観点から顕著な功績があったと認められる事例(1件)
- 選考委員会特別賞
- 以上の賞に該当しないものの独創的・挑戦的・先駆的な宇宙開発利用を推進する観点から顕著な功績があったと認められる事例(3件以内)(第6回大賞より新設)
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選考方法
JAXA及び関係各省で予備選考を経たのち、有識者等で構成される選考委員会によって審査・選考、受賞者の選出が行われる。
選考委員会委員
要約
視点
平成25年度第1回宇宙開発利用大賞選考委員会選考委員
(この節の出典:[9])
平成27年度第2回宇宙開発利用大賞選考委員会選考委員
(この節の出典:[10])
平成29年度第3回宇宙開発利用大賞選考委員会選考委員
(この節の出典:[11])
その他内閣府、総務省、外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省、宇宙航空研究開発機構からなる委員。(非公開)
令和元年度第4回宇宙開発利用大賞選考委員会選考委員
(データなし)
令和3年度第5回宇宙開発利用大賞選考委員会選考委員
(この節の出典:[12])
令和6年度第6回宇宙開発利用大賞選考委員会選考委員
(この節の出典:[13])
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受賞事例
要約
視点
(この節の出典:[14])
第1回大賞受賞事例
科学技術館サイエンスホールにて授賞式開催(2013年10月10日)
第2回大賞受賞事例
一橋講堂にて授賞式開催(2016年3月22日)
第3回大賞受賞事例
イイノホールにて授賞式開催(2018年3月20日)
第4回大賞受賞事例
第5回大賞受賞事例
第6回大賞受賞事例
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脚注
関連項目
外部リンク
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