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帝国アラム文字 (Unicodeのブロック)

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帝国アラム文字(ていこくアラムもじ、英語: Imperial Aramaic)は、Unicodeブロックの一つ。

概要 範囲, 面 ...

解説

紀元前600年頃から紀元後600年ごろ、かつて中東のメソポタミア地域における共通語(リングア・フランカ)であり、新アッシリア王国及びペルシア帝国[1]の公用語であった、アフロ・アジア語族セム語派に属するアラム語の古い形である古代アラム語、帝国アラム語、中期アラム語、後期アラム語や、ペルシア帝国内で話されていたその他の言語を表記するために用いられたアラム文字を収録している。なお、現在のアラム語(現代アラム語)はシリア文字などが使われており、この文字体系は使われていない。

ブロック名の「帝国(Imperial)」は、ペルシア帝国においてアラム語が地域間および地域を超えた通信言語として用いられていたことに由来したものであるが、実際には前述した通りアラム文字はそれ以前から同様の用途で使用されており、ペルシア帝国滅亡後も用いられていた[1]

アラム文字はフェニキア文字筆記体[1]から派生した文字体系であり、音素文字のうち基本的に母音を表記せず、子音字のみで綴られるアブジャドに分類される。アラビア文字ヘブライ文字などと同様に右から左への横書き(右横書き)であり、単語毎に分かち書きをする[1]

加えて、アラビア文字タイ文字などと同様に独自の数字体系(アラム数字)を有している。

符号位置の順序はおおむね伝統的なアラム文字の順序に従っている。

Unicodeのバージョン5.2において初めて追加された。

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収録文字

要約
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小分類

このブロックの小分類は「字母」(Letters)、「約物」(Punctuation)、「数値」(Numbers)の3つとなっている[2]

字母(Letters

この小分類にはアラム文字のうち、基本的な字母が収録されている。

約物(Punctuation

この小分類にはアラム文字で用いられる句読点などの約物類が収録されている。

数値(Numbers

この小分類にはアラム文字に固有の数字が収録されている。

これらの数字は位取り記数法を用いず、単位数字を並べて数値を表し、異なる桁にはその桁のための専用の数字を用いているため、Unicode上では10進法の位取り記数法を用いる"digit"とは区別されて"number"と呼ばれている。

文字コード

帝国アラム文字(Imperial Aramaic)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+1084x 𐡀 𐡁 𐡂 𐡃 𐡄 𐡅 𐡆 𐡇 𐡈 𐡉 𐡊 𐡋 𐡌 𐡍 𐡎 𐡏
U+1085x 𐡐 𐡑 𐡒 𐡓 𐡔 𐡕 𐡗 𐡘 𐡙 𐡚 𐡛 𐡜 𐡝 𐡞 𐡟
注釈
1.^バージョン16.0時点

履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

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出典

関連項目

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