トップQs
タイムライン
チャット
視点

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

2019年公開のアニメ映画作品 ウィキペディアから

Remove ads

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(えいがすみっこぐらし とびだすえほんとひみつのこ)は、2019年に公開された日本のアニメーション映画であり、ファンワークスが制作し、アスミック・エースが配給を担当した。

概要 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ, 監督 ...

サンエックスのキャラクター群・すみっコぐらしを原作としており、同社にとって初めてのアニメ映画である[注釈 1]

キャッチコピーは「きみも、すみっコ?」、「みんなの知らない、すみっコ物語」。

開発チーム完全監修のオリジナルストーリーが描かれ、ナレーションは20th Century井ノ原快彦と俳優の本上まなみが担当する[3]

本作は2019年11月8日に約110スクリーン規模[注釈 2]で公開した直後から、泣ける映画として話題を呼んだ。また、上映されていない地方からの問い合わせがアスミック・エースに寄せられ、同年11月末から12月頭にかけて約10スクリーン規模でのセカンド上映が決定した。

第29回日本映画批評家大賞アニメーション作品賞受賞作品[5]

2024年夏には舞台化もされている。

Remove ads

あらすじ

いつも通り喫茶すみっコにご飯を食べに行ったところ、地下室にあった絵本にすみっコたちが吸い込まれてしまう。たどり着いたのは絵本の中の世界であり、すみっコたちは絵本の登場人物になっていた。絵本の中でひよこ?と出会い、似た者同士だと勘違いしたぺんぎんを筆頭にひよこ?のお家(ひよこ?が登場人物の物語)を探したが、正体は絵本の落書きであった。すみっコたちと一緒に絵本の外に出ようと試みるが、絵本の外に出られないひよこ?はすみっコたちに手を振り続けた。

絵本の外に戻ったすみっコたちは絵本にひよこ?のおうちとすみっコたちを描いてあげた。

本作でのゲストキャラクター

ひよこ?
すみっコたちが迷い込んだ絵本の世界にいた。
自分が誰で、どこから来たのか全く分からず仲間を探していた。似たもの同士と考えたぺんぎん?を筆頭に、すみっコ達と絵本の中で自分の仲間を探す冒険をする。

主題歌

「冬のこもりうた」
作詞 - 高橋久美子 / 作曲・編曲 - 伊藤ゴロー / 歌 - 原田知世[6]

スタッフ

©2019 日本すみっコぐらし協会 映画部

Remove ads

作品背景

企画

本作の規格が持ち上がったのは2016年ごろであり、この時点では45分の作品を想定しており、すみっコたちより小さなオリジナルキャラクターが登場する予定だった[1]

制作

制作は2018年夏頃から始まり、その際「いつものすみっコとはかけ離れすぎない」「いつもと違う新鮮な姿をみせる」「グッズがお客さんに喜んでもらえる」という「3つのだいじなこと」を守るようにしたという。この3つの課題を解決するために選ばれたのが「絵本の中に入る」というアイディアであった[7]

2018年の秋からCGアニメーションの制作が始まり、最初は「ぺんぎん?」の3DCGから制作し、3週間ほどかけて各キャラごとに派生していった。その中でフォルムが微妙に異なる事が発覚し、アニメーションを制作する前に5体のすみっコを一から作り直したという。モデル制作を進める際にはすみっコぐらしチームからグッズ用の三面図等の資料を提供してもらった上で詳細が詰められた。また、キャラクターの個性を掴む上で原作に描かれた各キャラのポーズ集を作成する必要があったが、膨大な資料の前に作業が難航。結果的にサンエックスから社内で使用されているスタイルガイドを提供してもらった上で、作業が進められた。2頭身で可動パーツは少なくて済んだものの、カメラアングルやレンズのミリ数が変わるとキャラ崩れが生じやすいことがわかり、形状を細かく調整できるような複雑なリグが必要になったとされている[8]

2019年2月にテスト試写を実施。セリフフォント、キャラクターのラインや色味、背景美術の質感など、劇場スクリーンでの見え方を確認した[8]

なお、制作にあたっては「すみっコたちのセリフに声をあててしまうと、ファンが違和感を覚える恐れがある」という点が原作者から指摘されており[7]、「すみっコたちに声をつけてセリフを喋らせたくない」という申し入れがアニメ制作チームに寄せられていた[1]。ただし、ナレーションや文字や吹き出しによる表現は認められていたため、そのようにした[1]。監督を務めたまんきゅうは、今思えば声をつけなくても十分感情表現は伝わったと、2020年の「超!アニメディア」とのインタビューの中で振り返っている[1]

Remove ads

関連作品

書籍(映画)

  • 小説『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』角川つばさ文庫、2019年10月31日、ISBN 978-4-04-631938-8
  • 『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ マグネットブック』主婦と生活社、2019年11月1日、ISBN 978-4-391-15425-2
  • 『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ ストーリーブック』主婦と生活社、2019年11月8日、ISBN 978-4-391-15420-7
  • 絵本『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』講談社、2019年11月11日、ISBN 978-4-06-517085-4

CD(映画)

  • 『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ オリジナル・サウンドトラック』ランブリング・レコーズ、2019年11月8日、RBCP-3347

ゲーム

  • 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ ゲームであそぼう! 絵本の世界
据置機ゲーム第四弾。第一弾の映画版とのタイアップ作品。映画に関連したミニゲームを楽しむことができる。
概要 ジャンル, 対応機種 ...
Remove ads

反響

本作は、2019年8日~10日までの3日間で、全国の動員数11万4280人、興収1億3287万3500円を記録し、インターネット上では「泣ける」作品として話題を呼んだほか、映画パンフレットやノベライズ版も重版出来となっている[4]

加えて、2019年11月13日に新宿ピカデリーで行われた男性ファン向け上映会『ぼくらもすみっコ応援団!上映会』は、上映前の時点ですでにチケットが完売するほどの人気ぶりだった[4]

さらに、2019年11月8日に約110スクリーン規模[注釈 2]で公開した直後から、上映されていない地方からの問い合わせがアスミック・エースに寄せられ、同年11月末から12月頭にかけて約10スクリーン規模でのセカンド上映が決定した。

そして、日本映画製作者連盟が発表した2020年1月時点の累計興行収入は14.5億円にまで上った[2][9]

原作者であるよこみぞや、映画の製作スタッフはこの人気ぶりが予想外だったと2021年のオリコンとのインタビューの中で振り返っている[10]

Remove ads

コラボレーション

本作の公開を記念とした様々なコラボレーション企画が実施された。

日本出版販売 

日本出版販売の取引書店にて、2019年8月1日から9月8日まで、本作のイラストを使った参加型のイベント『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ×書店祭』が開催された[11][12]。当イベントでは、イベントマラソンとして、「すみっコたちを探そう」、「すみっコぐらしぬりえをしよう」、「スクエアボックスをつくろう」の3つのイベントが行われた。すべてに参加した完走者には、映画オリジナルの限定ポストカードがプレゼントされ、ポストカードは無くなり次第終了した。

すみすみ~まったりパズル

スマートフォンパズルゲーム『すみすみ~まったりパズル』では、2019年10月25日から11月26日まで、本作をモチーフとした期間限定ゲーム内イベントが開催された[13]。また、期間中にひよこ?のすみすみをゲットできる期間限定のコラボミッションイベントも同時に開催した。

パールレディ

日本生まれのタピオカ&クレープ専門店のパールレディにて、「バナナチョコミルクティー」・「いちごチョコミルク」の限定ステッカー付きのコラボタピオカドリンクが2019年11月1日より販売された[14]

すみっコぐらしブックフェア・すみっコぐらしブックカフェ

本作の公開を記念して、全国の書店で『すみっコぐらしブックフェア』、一部の書店で『すみっコぐらしブックカフェ~とびだす絵本とひみつのコ』が2019年11月1日より期間限定で開催した[15]。ブックカフェでは、映画化を記念した限定メニューやブックカフェデザインのオリジナル商品も限定販売された。

Remove ads

舞台

概要 夏休み!オン・ステージ パペットミュージカル すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコ, 舞台 ...

すみっコぐらし初の舞台化作品『夏休み!オン・ステージ「パペットミュージカル すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコ」』のタイトルで、品川プリンスホテル クラブeXにて上映された[16]。このうち16日から17日、30日から9月1日の公演については台風7号・10号の影響による交通機関の不通や安全確保のため、来場を見送る方に払い戻し対応を実施する対応や、公式Instagramでのインスタライブ企画などが行われた。

パペット(人形)になったすみっコたちと、キャストが共演する内容であり、「すみっこ楽団」による生演奏が物語を彩る。子供から大人まで楽しめる、心あたたまるパペットミュージカル作品となっている。

キャスト
  • 松本美里(ひとみ座
  • 高橋奈巳(ひとみ座)
  • 鈴木裕子(ひとみ座)
  • 松本幸子(ひとみ座)
  • 千田阿紗子
  • 青山祥子
  • 江見ひかる
  • 青山瑠里
  • 横田剛基
  • 池田航汰
  • 川島夕空(Wキャスト) 
  • 新津ちせ(Wキャスト) 
  • 石田隼
すみっこ楽団
  • Conductor/Bass - 西山宏幸
  • Keyboard/Accordion - 佐々木憲
  • Guitar - おーたこーじ
  • Drums - 津田北斗
  • Violin - 小寺里枝

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads