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朝鮮中央放送

朝鮮民主主義人民共和国の国営放送機構 ウィキペディアから

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朝鮮中央放送(ちょうせんちゅうおうほうそう、: 조선중앙방송, : Korean Central Broadcasting)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国営放送局

概要 種類, 略称 ...
概要 朝鮮中央放送 조선중앙방송, 運営 ...
概要 朝鮮中央放送, 各種表記 ...

朝鮮中央放送委員会(ちょうせんちゅうおうほうそういいんかい、: 조선중앙방송위원회 , : Korean Central Broadcasting Committee , : KCBC)が運営。朝鮮中央テレビとしてテレビ放送も実施している。

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概説

国内向け放送の「朝鮮中央放送」、朝鮮語の海外向け放送の「平壌放送」、朝鮮語を含む9つの言語を用いた国際放送の「朝鮮の声放送」(英語: Voice of Korea)がある。[注 1]

朝鮮中央放送及び平壌放送では、放送開始時の国歌愛国歌)演奏後に「栄えあるわが祖国、朝鮮民主主義人民共和国、万歳!」「朝鮮人民の全ての勝利の立役者であり、導き手である朝鮮労働党、万歳!」と言うスローガンを読み上げている。

2003年4月までは、「偉大な領袖金日成同志の革命思想万歳!」「栄えある朝鮮労働党万歳!」というスローガンを使っていた[1])。

歴史

前史

  • 1936年4月10日 - 大日本帝国の朝鮮放送協会平壌放送局が第1放送の仮放送を開始(呼出符号:JBBK)。
  • 1936年4月11日 - 平壌放送局、第2放送の仮放送を開始(第1放送が日本語、第2放送が朝鮮語という構成)。
  • 1936年11月15日 - 平壌放送局、二重放送(第1放送、第2放送)による本放送を開始[2]
  • 1937年6月5日 - 清津放送局、放送開始(単一放送、呼出符号:JBCK)。
  • 1938年10月30日 - 咸興放送局、放送開始(単一放送、呼出符号:JBDK)。
  • 1941年8月 - 清津放送局、二重放送を開始。
  • 1942年10月 - 開城補助放送所、運用開始(単一放送)。
  • 1943年7月15日 - 元山放送局、放送開始(呼出符号:JBJK)。
  • 1943年8月1日 - 海州放送局(呼出符号:JBKK)・新義州放送局(呼出符号:JBLK)、放送開始。
  • 1943年11月1日 - 城津放送局、放送開始(呼出符号:JBPK)。
  • 1943年11月10日 - 元山放送局・海州放送局、二重放送を開始。
  • 1944年3月 - 長箭補助放送所、運用開始。
  • 1945年8月15日 - 終戦の詔勅を中継放送。
  • 1945年8月26日 - 北緯38度線以北の放送専用線を切断、京城中央放送局(現在の韓国放送公社(KBS)本社)からの中継放送を廃止(南北の放送の分断)。

解放後

  • 1945年10月1日 - 平壌放送局、「金日成将軍帰国」のニュースを放送開始(朝鮮人民解放祝賀大会に向け、ソ連による群衆動員作戦開始)。
  • 1945年10月14日 - 平壌放送局、戦前からの施設を使用し放送を再開。「ソ連解放軍歓迎・朝鮮人民解放祝賀大会(金日成将軍祖国凱旋歓迎平壌市民大会とも呼ばれる)」の中継放送を実施(現在の朝鮮中央放送の始まり)。
  • 1946年5月 - 平壌放送局、平壌中央放送局に改称。
  • 1947年3月16日 - 平壌中央放送局が「ラジオ平壌」の名称で、中国語放送を開始(現在の「朝鮮の声放送」の始まり)。
  • 1948年2月 - 平壌中央放送局、北朝鮮中央放送局に改称。
  • 1948年11月 - 北朝鮮中央放送局、朝鮮中央放送局に改称。
  • 1950年7月10日 - 平壌放送、日本語放送を開始。
  • 1951年1月1日 - 海外向け放送として平壌放送(Radio Pyongyang)設立。
  • 1955年4月 - 朝鮮中央放送局、有線スピーカー放送(第3放送)を開始。
  • 1955年10月14日 - 朝鮮中央放送局、朝鮮語による独自の対南・対外放送開始(現在の平壌放送の始まり)。
  • 1967年12月 - 朝鮮中央放送、放送系統を朝鮮中央第1放送(対内放送)と朝鮮中央第2放送(対南及び対外放送)に分離。
  • 1972年11月10日 - 組織改編により、朝鮮中央第1放送を「朝鮮中央放送」、朝鮮中央第2放送を「平壌放送」と改称、平壌放送を朝鮮中央放送から分離(1973年当時の日本語放送の局名アナウンスは、「こちらは平壌(ピョンヤン)、朝鮮(チョソン)中央放送局です」)。
  • 1973年4月13日 - 金日成放送大学開学(平壌放送を利用した通信教育)。
  • 1989年1月1日 - 平壌FM放送、放送開始。
  • 2001年2月16日 - 朝鮮語以外の海外向け国際放送「平壌放送」(Radio Pyongyang)が「朝鮮の声放送」(Voice of Korea)に改称。
  • 2004年10月31日 - 金日成放送大学インターネット配信への切り替えにより放送終了。
  • 2009年4月 - 金日成放送大学、放送再開。
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周波数

  • 2025年6月現在
さらに見る 放送時間(PYT), 帯域 ...
  • この他、657、702、765、801、810、819、873、882、927、999、3205、6140kHzでDRM波による不定期の試験送信が行われており、一部の周波数では、「조선중앙제2라지오방송(朝鮮中央第2ラジオ放送)」の局名表示が確認されている。ただし、いずれも番組の放送はされていない。
  • 電力不足による停電や放送機器の故障、老朽化などで頻繁に放送が停波する。

※PYT=UTC+9 日本標準時韓国標準時に同じ。2015年8月15日から2018年5月4日まではUTC+8:30(以下同文)

元山清津咸興沙里院新義州江界平城恵山に系列局があり、ローカル放送も行っている。

放送内容

放送内容は、平壌放送と同様にニュースや音楽、労働新聞の論評、政治宣伝番組(プロパガンダ)や小説の朗読番組(ラジオドラマ)などを中心に放送している。

放送時間は午前5:00から翌朝3:00まで。放送開始前には「金日成将軍の歌」の冒頭メロディーによるインターバル・シグナル(IS)を電子オルガンで演奏したものが流れる。続いて北朝鮮の国歌「愛国歌」の演奏が放送される。(これは平壌放送、朝鮮の声放送も同じ)その後は「金日成将軍の歌」と「金正日将軍の歌[注 2]の音楽が流れる。

放送されたラジオ番組
  • 漫評(マンピョン、まんぴょう) ※評論(風刺)番組 - 笑い声である「ウェー・ハッハッハ」を朝日新聞が原文のまま報じたことで話題となった。
  • 金日成主席の回顧録~世紀とともに

脚注

関連項目

外部リンク

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