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狼と香辛料 (アニメ)
2008年・2009年及び2024年に放送されたアニメシリーズ ウィキペディアから
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『狼と香辛料』(おおかみとこうしんりょう)は、支倉凍砂による同名のライトノベルを原作としたアニメ。
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2008年版
要約
視点
2007年8月にテレビアニメ化が発表され[2]、2008年1月から3月までテレ玉ほかにて放送された。
2008年10月に開催されたイベント「電撃文庫 秋の祭典」にて第2期『狼と香辛料II』の制作が発表され[3]、2009年7月から9月までtvkほかにて放送された。一部を除く放送局ではハイビジョン制作。キャストと監督、脚本はそのままで、制作会社はIMAGINからブレインズ・ベースとマーヴィージャックへ、キャラクターデザイン・総作画監督は黒田和也から小林利充へと変更されている。
登場人物(2008年版)
→詳細は「狼と香辛料 § 登場人物」を参照
スタッフ(2008年版)
制作(2008年版)
監督の高橋丈夫によれば本作のテーマは「誰もが自分の物語を生きている」であるという。高橋はアニメ制作において意識した点として「原作の持ち味を損なわないようにする」ことを挙げている[6]。高橋は第1期が好評だったゆえに第2期制作に繋がったことを明かしたうえで、第2期制作においては「第1期の雰囲気をどうやってそのまま持続していくか」を意識したと話している[7]。
ロレンス役の福山潤は本作は情報量の多い経済をテーマとして扱っており、気を抜くと演じる側が情報の波に流されてしまうことから、まずはホロとロレンスの会話を楽しんでもらえる雰囲気作りをしながら、自然に情報が得られるペース作りをすることを意識したと話している。一方で、ホロ役を演じる小清水亜美はホロがかなりマイペースなキャラクターであることから、会話の主導権をロレンスに奪われないために、自身のペースで会話をすることを意識したと話している[8]。また、小清水はホロの廓詞が魅力としたうえで、演じる際には噛まないで喋ること(「くりゃれ」が「くられ」にならないようにするなど)を気を付けていると話している[7]。
基本的に原作小説に忠実に描かれているが、パスロエ村の麦売買交渉人・ヤレイがアニメ版では少女・クロエに変更されている。これにより、パッツィオにてホロとロレンスが被ったトラブルの元凶はクロエとなり、その根幹には「ロレンスへの好意」と「ホロへの嫉妬」があると解釈させるものとなっている。これらの改変は「アニメーション的な華を持たせる」「犯行の動機付けをより視聴者に分かりやすくする」というメリットを生み出している[9](なお、2024年版では、原作通りヤレイになっている)。
主題歌(2008年版)
- 「旅の途中」
- 清浦夏実による第1期オープニングテーマ。作詞は小峰公子、作曲・編曲は吉良知彦。第13話ではエンディングテーマとして使用された。
- 「リンゴ日和 〜The Wolf Whistling Song」
- ROCKY CHACKによる第1期エンディングテーマ。作詞はChris Mosdell、作曲は山下太郎&noe、編曲は保刈久明。第13話では使用されなかった。
- 「蜜の夜明け」
- 新居昭乃による第2期オープニングテーマ。作詞・作曲は新居。
- 「Perfect World」
- ROCKY CHACKによる第2期エンディングテーマ。作詞は岩里祐穂、作曲は山下太郎&noe。
反響・評価(2008年版)
「アキバ総研」によれば、テレビアニメの放送開始以降、原作小説第1巻の品切れ状態が長期間続いたという[10]。
ライターの宇多田イタチは廓詞を使用するホロの可愛さに称賛するとともに、本作が「本格的な経済アニメ」であると評した。宇多田はエピソードの中でロレンスが金銭のやり取りをせずに二つの契約を交わす「為替」を例に挙げており、ファンタジーアニメを見ていたはずが「為替の仕組み」まで理解でき、一石二鳥であると述べている[11]。
各話リスト(2008年版)
放送局(2008年版)
DVD / BD
ホロのショートアニメ
2008年版第2期BDの第1巻と第2巻に収録された映像特典。DVDには未収録。第1巻では作中のパンと葡萄酒について解説し、第2巻ではヨイツ流ストレッチをレクチャーする。サブタイトルは以下の通り。
- わっちと”おべんきょう”
- わっちと”すとれっち”ヨイツ流
インターネットラジオ
2007年12月、アニメイトTVにてテレビアニメ第1期の放送に先駆けて『小清水亜美・福山潤のオオカミックラジオ』として配信開始し、2008年4月25日に終了した。
2009年、テレビアニメ第2期の放送が決定したことを受け、2009年6月10日よりラジオ第2期『小清水亜美・福山潤のオオカミックラジオII』の配信が開始され、2009年10月28日に終了した。
小清水亜美・福山潤のオオカミックラジオ
- コーナー
- ふつおた
- 普通のお便りを紹介する。
- コーナー募集
- やってほしいコーナーをリスナーから募集する。
- わっちを惚れさせるなや?
- ホロを口説き落とすためのシチュエーションと台詞を募集、その台詞を福山が読み、小清水が判定する。
- 第10回のみ「俺を困らせるなよ」、として2人の役割が変わった。
- 賢狼に訊け!
- リスナーが日頃疑問に思っていることや悩み事等を募集し、小清水が解答していく。
- 3分イラスト道場 オオカミの穴!
- 狼と香辛料にちなんだお題のイメージイラストを制限時間内に二人が描き、対決する。
- 狼が来るぞ〜
- 狼と香辛料の関連商品を紹介する。
- ラジオドラマ「狼と琥珀色の憂鬱」
- オリジナルドラマ。
小清水亜美・福山潤のオオカミックラジオII
- 配信期間:2009年6月10日 - 2009年10月28日(全10回)
- 配信日:第2・第4水曜日
- 配信サイト:アニメイトTV
- パーソナリティ:小清水亜美(ホロ役)、福山潤(ロレンス役)
- コーナー
- 配信前、「第1期ではできなかったこと」などをテーマに番組内で行うコーナー提案の募集が行われた。
- 今日オオカミック商会
- 第2期からの新コーナーで、各地の名産・食べ物を募集する。
- 豊作の歌
- 第2期からの新コーナー。ロレンスこと福山潤がリスナーが手に入れた凄い物の価値を判定する。
- 狼の穴II
- 第1期から引き継いだ、福山潤と小清水亜美の対決コーナー。
- 荷物はな〜に?
- 第2期からの新コーナー。何かをするとき役立つものは何かをリスナーに訊ねる。
- 賢狼に聞けII
- 曰く、第1期で人気だったコーナー。寄せられた相談を、賢狼ホロではなく小清水亜美が答える。
- ふつおた・アニメの感想も!
- 質問、相談、挑戦状などのメールを募集。
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2024年版
要約
視点
![]() | この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
2022年2月25日には、完全新作アニメの制作が発表された[27]。『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』のタイトルで、第1期が2024年4月から9月までテレビ東京ほかにて放送された[28][29][30]。第2期の制作が決定している[31]。
登場人物(2024年版)
→詳細は「狼と香辛料 § 登場人物」を参照
スタッフ(2024年版)
- 原作 - 支倉凍砂[28]
- キャラクター原案 - 文倉十[28]
- 総監督 - 高橋丈夫[28]
- 監督 - さんぺい聖[28]
- 助監督 - 北村充基
- シリーズ構成 - 浦畑達彦(第1クール)、木澤行人・猫田幸(第2クール)
- キャラクターデザイン - 羽田浩二[30]
- 美術監督 - 井上一宏[30]
- 美術設定 - 青木薫・天田俊貴(第1クール)、小畑嶺二[30]、中村嘉博・行信三・芳崎正樹(第2クール)
- 色彩設計 - 小山知子[30]
- 撮影監督 - 林幸司[30]
- 編集 - 丹彩子[30]
- 3DCGディレクター - 加納真季
- 音響監督 - 吉田知弘[30]
- 音楽 - Kevin Penkin[28]
- 音楽プロデューサー - 小林健樹
- 音楽制作 - 東宝ミュージック
- チーフプロデューサー - 高橋敦司、武井克弘
- プロデューサー - 堀田章一、近藤朋久、山内未來、外川明宏、宮原恵
- エグゼクティブプロデューサー - 山中一孝、久保雄一郎
- アニメーションプロデューサー - 西藤和広
- プロデュース - ENISHIYA[28]
- アニメーション制作 - パッショーネ[28]
- 製作 - ローエン商業組合[30]
制作(2024年版)
スタッフィング
テレビアニメ化に際しては、「2008年版を否定しない」としつつも絶対ではないという方針が立てられた[32]。2008年版で監督を務めた高橋丈夫が総監督を務める一方、2008年版の第2期に演出を手掛けていたさんぺい聖が監督を務める[32]。
美術
ホロ役の小清水亜美はアニメイトタイムズとのインタビューの中で、2024年版のホロのデザインについて、根本は変わらないとしつつ、やや肉付きが良くなったとしている[33]。
演技・キャスティング
ロレンス役とホロ役はいずれも2008年版と同様に 福山潤と小清水亜美が起用されており、2人とも2008年版の続編かと思っていたと話している[33][34]。小清水はアニメイトタイムズとのインタビューの中で自分にホロ役のオファーが来たこととに驚いたと話しつつも、全体が見えていない時点からどうすべきか悩んだとも話している[33]。小清水は変わらない部分を大切にしつつも、令和の視聴者たちが見たいと思える作品にしなくてはならないと述べている[33]。一方、ロレンス役の福山潤は第1話の台本を読んだ際に最初からアニメ化することを知り複雑な気持ちになったとまんたんウェブとのインタビューの中で振り返っている[32]。
主題歌(2024年)
各話リスト(2024年版)
放送局(2024年版)
BD
VTuber
2024年4月3日より毎週水曜日19時にてYouTubeのTOHO animationチャンネル及びTikTokのアニメ公式アカウントで、ホロが公式宣伝大使となって動画配信者としてVTuber活動が開始された[41]。
本企画はVTuber事業を展開している株式会社any styleと本アニメの製作委員会「ローエン商業組合」の共同施策による配信である[42]。
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脚注
外部リンク
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