トップQs
タイムライン
チャット
視点

甘木鉄道甘木線

佐賀県三養基郡基山町から福岡県朝倉市に至る甘木鉄道の鉄道路線 ウィキペディアから

甘木鉄道甘木線
Remove ads

甘木線(あまぎせん)は、佐賀県三養基郡基山町基山駅から福岡県朝倉市甘木駅に至る甘木鉄道鉄道路線である。旧日本国有鉄道(国鉄)の特定地方交通線を承継した路線である[1]

概要 甘木線, 基本情報 ...
さらに見る 停車場・施設・接続路線 ...
Remove ads

路線データ

運行形態

途中駅での始発・終着はなく、すべての列車が基山駅 - 甘木駅間を運行する。朝ラッシュ時の2両編成の列車をのぞきワンマン運転である。平日の朝・夕時間帯は約15分間隔、土曜・休日と平日の昼間時間帯は約30分間隔で運転されている。日祝日は早朝深夜の一部の列車が運休する。

2022年9月23日改正時点の運行本数は平日42往復、土曜・休日34往復で、甘木駅の始発は5時27分(土曜・休日は56分)、基山駅の最終は23時36分(土曜・休日は23時05分)である。なお、平日の最終便は甘木駅終着時刻が日付を跨ぐ。

2両編成の列車であっても、貫通扉は使用せずに乗務員は1両目と2両目の前部に乗務し、2両目の乗務員も運賃・乗車券の確認を行う。そのため、ワンマン列車を2両繋げた形態となっている。かつては、3両編成の列車も運行されていたが、車両の大型化が進んだことと大原信号場新設、太刀洗駅交換設備復活による列車増発により廃止された。

国鉄時代は鹿児島本線に乗り入れ博多駅に直通する列車も設定されていた。運行は朝夕のみで甘木駅での車両滞泊はなく、21時台で最終になっていた。竹下気動車区の車両が使用され、最末期はキハ40形を中心に、キハ20形も併用されていた。

連絡運輸の取り扱いは、九州旅客鉄道(JR九州)との定期乗車券のみである。かつては甘木駅に基山駅からのJR乗車券を発売する券売機と、西鉄小郡駅からの西日本鉄道(西鉄)の乗車券を発売する券売機を設置していた。甘木鉄道には西鉄の企画切符「あまぎぐるりんフリーきっぷ」でも乗車できる。

Remove ads

利用状況

輸送実績

甘木線の輸送実績を下表に記す。[3][4] 表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

さらに見る 年度別輸送実績, 年 度 ...

収入実績

甘木線の収入実績を下表に記す。 表中、収入の単位は千円。数値は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

さらに見る 年度別収入実績, 年 度 ...
Remove ads

歴史

甘木・朝倉地区では大正期に鉄道新設の機運が高まり、鹿児島本線鳥栖駅 - 上山田線臼井駅間を結ぶ鳥臼線期成会や、久大本線の朝倉地区誘致期成会、また当時建設が予定されていた筑紫電気軌道(後の西鉄天神大牟田線)横隈駅(現在の三沢駅付近と思われる)と甘木を結ぶ路線等の構想が持ち上がったが、いずれも実現しなかった。

1919年(大正8年)に開設された陸軍太刀洗飛行場への輸送は、軽便鉄道である中央軌道(依井(新町) - 上田代間。後に朝倉軌道田代線)や朝倉軌道が行なっていたが、輸送力に限界もあることなどから「大刀洗飛行隊第4連隊鉄道引込線」が計画された。これが甘木線の始まりである。1935年昭和10年)12月に建設が正式決定され、1939年(昭和14年)4月28日に開業した。

1966年(昭和41年)に太刀洗飛行場跡に開設されたキリンビール福岡工場の貨物輸送を行っていたが、トラック輸送への移行により1984年(昭和59年)に貨物営業を廃止した。

年表

  • 1935年(昭和10年)12月:国有鉄道甘木線の建設が正式決定。
  • 1937年(昭和12年)5月:着工。
  • 1939年(昭和14年)4月28日甘木線 基山駅 - 甘木駅間が開業、筑後小郡駅・筑後松崎駅・西太刀洗駅・太刀洗駅・甘木駅が開業。
  • 1960年(昭和35年)11月1日:筑前高田駅開業。
  • 1981年(昭和56年)9月18日:第1次特定地方交通線として廃止承認。
  • 1984年(昭和59年)
    • 2月1日:太刀洗駅 - 甘木駅間の貨物営業が廃止。
    • 9月19日:基山駅 - 太刀洗駅間の貨物営業が廃止[5]
  • 1986年(昭和61年)4月1日:甘木鉄道に転換[1]。筑後小郡駅を400m東へ移転の上で小郡駅に[1]、筑後松崎駅を松崎駅に[1]、筑前高田駅を高田駅に[1]、それぞれ改称。
  • 1987年(昭和62年)11月1日:立野駅、大板井駅、山隈駅が開業[6]
  • 2002年平成14年)12月1日:今隈駅開業。
  • 2003年(平成15年)4月1日:大原信号場設置。
  • 2006年(平成18年)7月4日:大雨により宝満川橋梁の一部が傾斜したため大板井駅 - 松崎駅間が不通となる。同年12月20日から運行再開。不通の間はこの区間をバス代行輸送していた。また、全所属車両8両中3両が基山駅 - 大板井駅間に取り残されていた。
Remove ads

駅一覧

  • *印は甘木鉄道転換以降の新設駅。( )内は転換直前の駅名。
  • 線路(全線単線) … ◇:列車交換可能、|:列車交換不可
さらに見る 駅名, 駅間キロ ...
Remove ads

脚注

参考文献

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads