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大分自動車道
佐賀県鳥栖市から大分県日出町に至る高速道路 ウィキペディアから
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大分自動車道(おおいたじどうしゃどう、英語: OITA EXPWY[1])は、佐賀県鳥栖市の鳥栖ジャンクション (JCT) を起点とし大分県速見郡日出町の日出JCTに至る、総延長104.7キロメートル (km) の高速道路(高速自動車国道)である。略称は大分道(おおいたどう)[2]。
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(大分県日田市)

奥は鶴見岳
高速道路ナンバリングによる路線番号は、長崎自動車道・ながさき出島道路とともに「E34」となっている[3]。
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概要
要約
視点
交通の要衝である鳥栖JCTから山越えを行なって瀬戸内海岸の大分へ至る高速道路である。高速自動車国道としての路線名は長崎自動車道と併せて九州横断自動車道長崎大分線である。
東九州自動車道の速見インターチェンジ (IC) - 日出JCT - 大分米良IC間も、開通当初は大分自動車道として案内されていた。このうち速見IC - 日出JCT間は大分自動車道の支線(通称「速見支線」)として開通した区間であり、2015年(平成27年)3月1日に東九州自動車道の豊前IC - 宇佐IC間が開通した際に東九州自動車道に呼称が変更された[4]。また、日出JCT - 大分米良IC間は2018年(平成30年)8月5日に東九州自動車道に変更された。
高速道路ナンバリングは「E34」が割り振られている[3]。大分自動車道に並行する1桁・2桁国道がないため、法令上九州横断自動車道長崎大分線として一体となっている長崎自動車道と並行する、国道34号からナンバリングしている[注釈 1]。
大分道の濃霧・雪通行止め
湯布院IC - 由布岳パーキングエリア/スマートインターチェンジ (PA/SIC) 間では西日本高速道路管内で最高標高地点となる、飛岳の標高734メートル (m) [5][6]を境に、湯布院IC - 東九州道大分IC間では最大高低差が約500 mあり[7]、別府湾からの空気が上昇することで冷却されて水蒸気が凝結し[7]、霧が発生しやすく[7][8]、冬季には降雪する[7][5]。国土交通省のまとめた「要因別高速道路通行止め時間」では、2015年(平成27年)度に湯布院IC - 日出JCT間の年間通行止め時間が約357時間となり「災害・悪天候」の部門で最悪となったほか[9]、同率1位に大分県内の日出JCT周辺6区間×上下線の計12区間がランクインしている。「災害・悪天候部門」では、第13位の九州道の約3倍、霧に限定すれば第13位の山陽道の約30倍の通行止め時間となるなど[9]、「大分地方の霧」・「年間を通じて霧の発生回数が多い大分道などの区間」と名指しされるレベルで霧通行止めがたびたび発生している[9]。全要因を含めても宇佐別府道路の大分農業文化公園IC - 速見IC間の4位を皮切りにトップ20に大分道等の区間がラインクインするなど、たびたび通行止めが起こっている。
対策として、「防霧ネット」を1999年(平成11年)から速見IC - 日出JCT間や日出JCT - 別府IC間など合計約11 kmに設置したものの、設置以降も設置前より通行止め時間が多くなる年もあることから、西日本高速道路はその効果は不明としている[7]。その他の対策として、視線誘導灯や路上照明などを設置しているほか[8]、NEXCO西日本は当時、大分自動車道所属であった大分光吉ICのフルIC化を行い国道210号を迂回路として活用できるようにしている[10]。それでも抜本的解決に至らないため、2019年(令和元年)9月17日、大分市議会は国に対し、地方自治法第99条に基づく大分道・東九州道の濃霧対策に関する意見書を採択した[11]。
なお、湯布院IC - 由布岳SIC間は、ETC搭載車で長さ12 m以下の車両のみ、霧通行止め中でも走行することができる場合がある。下り線を走行中の場合は一度、湯布院ICで流出して料金所前の係員に『由布岳SICに向かう旨を伝え』、『ETCを搭載している長さ12 mの車両であることを証明』すれば走行できる[注釈 2]。
また、日田IC - 日出JCTでは2014年度より積雪時の冬用タイヤ規制を導入している[12]。

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インターチェンジなど
IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に該当する。施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。
略字は、JCTはジャンクション、ICはインターチェンジ、SAはサービスエリア、PAはパーキングエリアをそれぞれ示す。 スマートインターチェンジ (SIC) は施設名欄背景色■で示す。また、社会実験中のスマートICが設置されているSA/PAは、斜体で示す。路線名の特記がないものは市道。バスストップ (BS) のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
開通当初、大分自動車道の一部であった速見IC - 日出JCT - 大分米良IC間については東九州自動車道を参照のこと。
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歴史

1987 | (2月)鳥栖JCT - 朝倉IC |
---|---|
1988 | |
1989 | (7月)湯布院IC - 日出JCT |
1990 | (3月)朝倉IC - 日田IC |
1991 | |
1992 | |
1993 | |
1994 | |
1995 | (3月)日田IC - 玖珠IC |
1996 | (3月)玖珠IC - 湯布院IC |
- 1987年(昭和62年)2月5日 : 鳥栖JCT - 朝倉IC開通。
- 1989年(平成元年)7月20日 : 湯布院IC - 日出JCT予定地 - 別府IC開通。
- 1990年(平成2年)3月10日 : 朝倉IC - 日田IC開通(杷木IC - 日田ICは当初暫定2車線)。
- 1992年(平成4年)12月3日 : 別府IC - 大分IC開通。
- 1994年(平成6年)12月15日 : 日出JCT - 速見IC(速見支線)開通により、宇佐別府道路と接続。
- 1995年(平成7年)3月10日 : 日田IC - 玖珠IC開通。
- 1996年(平成8年)
- 1998年(平成10年)11月11日 : 杷木IC - 日田ICの4車線化。
- 1999年(平成11年)11月27日 : 大分米良ICで東九州自動車道と接続。
- 2000年(平成12年)3月21日 : 日田IC-玖珠ICの4車線化。
- 2002年(平成14年)
- 2004年(平成16年)8月30日 : 水分PA - 湯布院ICの4車線化。
- 2005年(平成17年)3月19日 : 玖珠IC - 水分PAの4車線化工事が完了し、大分自動車道が全線4車線で開通。
- 2010年(平成22年)2月2日 : 日出JCT - 速見IC、大分IC - 大分米良ICが無料化社会実験の対象区間に指定される。
- 2011年(平成23年)2月9日 : 日出JCT - 大分ICが無料化社会実験の対象区間に指定される。
- 2012年(平成24年)度:日田IC - 日出JCT間で冬季積雪時の冬用タイヤ規制を導入[12]。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 4月16日 : 未明に熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の地震(熊本地震の本震)が発生。由布岳PA付近を中心に土砂崩れや道路の陥没の被害を受け、鳥栖JCT - 日出JCT - 大分米良IC間と速見IC - 日出JCT間が通行止めとなる[14]。鳥栖JCT - 日田IC間は6時30分に、大分IC - 大分米良IC間は20時にそれぞれ通行止めが解除されるが[15][16]、日田IC - 日出JCT - 大分IC間と速見IC - 日出JCT間が引き続き通行止め[16]。
- 4月17日 : 日田IC - 玖珠IC間、別府IC - 大分IC間の通行止めを解除[17]。
- 4月18日 : 玖珠IC - 湯布院IC間の通行止めを解除[18]。
- 4月21日 : 日出JCT - 別府IC間、速見IC - 日出JCT間の通行止めを解除[19]。
- 5月9日 : 湯布院IC - 日出JCT間の通行止めを解除。湯布院IC - 日出JCT間で対面通行規制や速度制限が残るものの全線で通行可能に[20]。
- 9月15日 : 湯布院IC - 日出JCT間の通行規制を解除[21]。
- 11月27日 : 由布岳PA内に由布岳スマートICが供用開始[22]。
- 2018年(平成30年)
- 2019年(令和元年)9月17日:大分市議会は国に対し、地方自治法第99条に基づく大分道・東九州道の濃霧対策に関する意見書を採択[11]。
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路線状況
要約
視点
車線・最高速度
対面通行であった杷木IC - 日出JCTは70 km/hであったが、往復4車線に拡幅された後は80 km/h。
サービスエリア・パーキングエリア
大分道で売店がある休憩所はサービスエリア (SA) に限定され、売店が設置されているパーキングエリア (PA) は1か所もない。ガソリンスタンド・レストランは山田SAにあり、24時間営業している休憩所はない。玖珠SAにはガソリンスタンド・レストランはないが、上下線ともにコンビニエンスストアが設置されており、大分道で唯一、24時間営業の店舗があるエリアとなっている。なお、2013年(平成25年)8月9日より山田SA上下線に電気自動車用の急速充電設備が各1基設置されており[24]、これに関しては24時間稼動となっている。
由布岳PAは開設後、一度廃止されている。現在の施設は2005年(平成17年)に行われた周辺における車線拡幅に伴い、新規に設置されたものである。
主なトンネル
- 高山トンネル(山田SA - 杷木IC):上り線582 m、下り線626 m
- 杷木トンネル(杷木IC - 萩尾SA):上り線476 m、下り線477 m
- 萩尾トンネル(杷木IC - 萩尾SA):上り線1,018 m、下り線1,056 m
- 名里トンネル(日田IC - 天瀬高塚IC):上り線197 m、下り線199 m
- 代太郎トンネル(天瀬高塚IC - 玖珠SA): 上り線2,311 m、下り線2,299 m
- 鷹巣トンネル(玖珠SA - 玖珠IC):上り線199 m、下り線170 m
- 岩室トンネル(玖珠IC - 九重IC): 上り線949 m、下り線959 m
- 水分トンネル(水分PA - 湯布院IC):上り線758 m、下り線769 m
- 福万山トンネル(湯布院IC - 由布岳PA): 上り線1,318 m、下り線1,274 m
トンネルの数
道路管理者
2005年10月の道路公団民営化後は、全区間を西日本高速道路九州支社が管理・運営している。
- 久留米高速道路事務所: 鳥栖JCT - 日田IC
- 大分高速道路事務所: 日田IC - 日出JCT
ハイウェイラジオ
- 山田(朝倉IC - 杷木IC)
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
2002年度
区間別日平均交通量
- 鳥栖JCT - 大分米良IC・日出JCT - 速見IC(区間平均): 15,829台(前年度比102.3%)
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地理
通過する自治体
- 本線
接続する高速道路
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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