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生まれたところを遠く離れて

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生まれたところを遠く離れて(うまれたところをとおくはなれて)は、1976年4月21日に発売された浜田省吾の1枚目のアルバム。デビューシングル「路地裏の少年」と同時発売された。

概要 『生まれたところを遠く離れて』, 浜田省吾 の スタジオ・アルバム ...
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背景

キャッチコピーは『シティボーイの悲しみと怒りを歌う、独りぼっちのロック詩人(シンガー)』。

浜田はロックバンド愛奴」のドラマーヴォーカリスト、ソングライターとして1975年にデビューしたが、自身のドラマーとしての技量やバンド活動の難しさ、音楽性の違いから同年にバンドを脱退。ソロとしての活動を始め、最初に制作されたアルバムである。本人は「これが最初で最後のソロ・アルバムになるだろう」と思いながら制作していたという。全ての曲を作詞作曲し、編曲も浜田が手掛けて、ほぼ一発録りに近い形で制作された。既に愛奴を脱退していた浜田だが、殆んどのメンバーがレコーディングに参加している。

しかし、周囲の評価は決して芳しくなく、先輩である吉田拓郎泉谷しげるに持っていっても「こんな重いレコードじゃ売れないよ。どうして『二人の夏』や『恋の西武新宿線』のようなポップな曲を作らなかったの?」と言われたという。実際、発売当時は1万枚も売れなかった。

プロデュースを、本作から1983年12月1日発売アルバム『Sand Castle』まで、当時所属していたホリプロの先輩で元モップスのドラマーである鈴木幹治(鈴木ヒロミツの実弟)が担当した。現在に至るまで浜田の重要な音楽パートナーとして共に活動している。

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裏ジャケット

裏ジャケットで浜田と手を組んで歩いている女性は、浜田の夫人(当時は恋人)である。このジャケットの構図は、浜田が敬愛するボブ・ディランのアルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を真似たものである。

記録

1996年時点での累計売上は200,063枚(アナログ盤・CD・カセットを合わせた総計)[2]

収録曲

LP盤

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CD盤

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楽曲解説

  1. 路地裏の少年
    本作と同時発売されたシングル。シングルヴァージョンとアルバムヴァージョンでは歌詞及び、アレンジが異なる。
    23歳の誕生日の前日に書かれたので、ラストが22歳になっている。
  2. 青春の絆
    2021年発売のシングル「この新しい朝に」でリメイクされた。
  3. 朝からごきげん
    愛奴を脱退する時に、置き土産として作られた曲。発表は愛奴版の方が後になる。
    1997年1月発売のアルバム『初夏の頃 〜IN EARLY SUMMER〜』でリメイクされた。
  4. 雨上がりのぶるーす
    未発表部分の歌詞が存在する。
  5. 悲しい夜
  6. 街角の天使
    歌詞カードのクレジットに「Inspiration by Lamont Dozier with Rod Stewart. Can you dig it?」との表記があり、ロッド・スチュワートに影響を受けたことを自己申告している。
    当初の予定では、大貫妙子とデュエットする計画だった。
    1997年1月発売のアルバム『初夏の頃 〜IN EARLY SUMMER〜』でリメイクされた。
  7. 壁にむかって
    シングル「路地裏の少年」のB面曲。
  8. HIGH SCHOOL ROCK & ROLL
    未発表部分の歌詞が存在する。
    当時はキャロルクールスなどのツッパリ・ロックが人気で、それらに対するアンチテーゼとして書かれた曲。
  9. 生まれたところを遠く離れて
    この曲が出来た時に、プロデューサーである鈴木の家に電話をして電話口で歌いながら聴かせたという、10分を超える大作。
    1997年10月発売のシングル「イメージの詩」でカップリング曲としてリメイクされた。
  10. とらわれの貧しい心で
    現在もライブ等で演奏されている曲。
    1996年2月発売の映像作品『ROAD OUT "MOVIE"』と、2010年10月発売のベスト・アルバムThe Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend』でリメイクされた。
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参加ミュージシャン

  • Drums:岡本あつお
  • Bass:秋本良一
  • Piano and Keyboards:ジョン山崎
  • Electric and Acoustic Guitar:青山徹町支寛二
  • Acoustic Guitar:浜田省吾
  • Trumpet:羽鳥幸次・中沢健次
  • Trombone:新井英治
  • Tenor Saxophone:村岡建
  • Baritone Saxophone:岡崎広志

脚注

外部リンク

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