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福田村事件 (映画)

2023年公開の日本映画 ウィキペディアから

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福田村事件』(ふくだむらじけん)は、2023年公開の日本映画。監督は森達也関東大震災の混乱の中で発生した福田村事件を元にした劇映画PG-12指定作品。

概要 福田村事件, 監督 ...

あらすじ

提岩里教会事件での日本軍の虐殺を目の当たりにした主人公澤田智一は妻の静子を連れ、日本統治下京城を離れ故郷の千葉県福田村に帰っていた。同じ頃、沼部新助率いる薬売りの行商団香川から関東地方に向けて出発していた。

9月1日、空前絶後の地震により家屋は倒壊し火災が発生、多くの人命が失われた。震災による混乱と朝鮮独立運動が起きてからマスコミが政府指導のもと「社会主義者か鮮人か、はたまた不逞の輩の仕業か」とこぞって世論を扇動していたことも相俟って「朝鮮人が略奪や放火をした」「朝鮮人が集団で襲ってくる」などの流言飛語が飛び交った。不安にかられる人々は自警団を結成し朝鮮人とみなした人を殺害するようになる。そんな最中行商団一行は些細なトラブルにより福田村自警団に取り囲まれてしまう。

キャスト

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スタッフ

製作

製作資金はクラウドファンディングで集められ、2257人から3500万円以上を集めた[33]。そのリターンとして380人ほどの支援者の名前がクレジットタイトルに掲載されている[34]

評価

第28回釜山国際映画祭では「1923年9月」というタイトルで出品され新人監督部門の最優秀作品賞を受賞した。他に第47回日本アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞で優秀賞、第41回ゴールデングロス賞[35]第97回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン第4位、2024年エランドール賞プロデューサー奨励賞、第9回マリ・クレール アジアスターアワードで井浦がアジアスター賞、向里がフェイスオブアジア賞などを受賞した[36][37][38]

批判

本事件が発生した千葉県野田市で活動している市民団体「福田村事件追悼慰霊碑保存会」は本作品の公開により、「関心が高まった」と歓迎する一方、史実と異なる脚色[注 1]により、「犠牲者や被害者の名誉を傷つけ、差別が広まってしまう描き方だ」として、批判している[39]。なお、本作は事件を題材にしたフィクションであり、監督の森達也は、史実も見方によって変わるもので、本作は事実を再現することに価値を持たせていない[40]、としている。

受賞

関連商品

  • 日本シナリオ作家協会・編『'23年鑑代表シナリオ集』協同組合日本シナリオ作家協会、2024年7月31日発行、ISBN 978-4-907881-14-6 - シナリオを収録[44]

脚注

関連項目

外部リンク

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