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笠ヶ岳

岐阜県高山市の山 ウィキペディアから

笠ヶ岳map
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笠ヶ岳(かさがたけ)は、岐阜県高山市にある飛騨山脈標高2,898 mである[4][注釈 1]中部山岳国立公園内にあり[5]日本百名山[3]及び新・花の百名山[6]に選定されている。

概要 笠ヶ岳, 標高 ...

概要

丸いお椀型の隆起がなだらかな稜線の上に、ポッカリと突き出た特徴的な姿で、北は立山連峰、南は御嶽山からでも、一目でそれと分かる山容をしている。山名もその笠を伏せたような姿に由来している。日本の各地に同名の山が複数あり、その最高峰である[7]

春になると、山頂直下を頭とする馬の雪形が現れ、高山盆地からも望むことができる。飛騨では、この雪形が現れる頃が田植えの時期と昔から言い伝えられている。

北は、槍ヶ岳西鎌尾根双六岳を結ぶ東西の稜線上の樅沢岳に至り、南は岩峰で日本有数のロック・クライミングのルートを持つ錫杖岳に連なっている。また、高原川支流蒲田川の源流を挟んで、東の槍穂高連峰と対峙している。北西側は金木戸川高原川の支流)の源流となっている。

歴史

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登山

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笠新道杓子平付近のシナノキンバイハイマツ
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秩父岩方面から望む笠ヶ岳

ルート

3つの登山ルート(登山道)がある[13]

  • 笠新道
山頂への最短ルート。ワサビ平の南側に登山口がある。登山口までの林道は、半分以上は砂利道であるが、自転車移動も可。過去に下部の岩小舎沢で登山道が崩落し、北のワサビ平側にルートが付け替えられている。杓子平までは急斜度の登りが連続する。杓子平から抜戸岳山頂近くの稜線合流点までは、高山植物お花畑が続く。ここから山頂までは森林限界ハイマツ帯で、ライチョウの生息地となっている。
  • 弓折岳からの縦走路
小池新道をとって、わさび平小屋鏡平山荘を経て、稜線上の弓折岳付近まで登り、そこから双六小屋に向かい一泊、翌日Uターンして笠ヶ岳に至るルート。大きく迂回する形となるが、初級者向けである。新穂高温泉から双六小屋までの登りは標高差があり時間もかかるが、途中に山小屋もあり、ルート自体も危険箇所がない。また、双六小屋から笠ヶ岳の稜線伝いのルートも、標高差がほとんどなくお花畑が点在しており、一部のガレ場以外は比較的楽な道が続く。なお、前述のコースで泊を鏡平山荘にして、翌日、双六小屋往復部分はカットし、弓折岳から直接笠ヶ岳に向かうこともできる。
  • クリヤ谷のルート
クリヤの頭を通り槍見温泉に下るルート。途中、沢を何度も横切るため、雨天後などの増水時には注意が必要である。

これ以外のバリエーションルートとしては穴毛谷がある。第一岩稜、第二岩稜などがロッククライミングの登攀対象となる。この谷は雪崩の巣であり、積雪期の登攀には十分な注意が必要である。

周辺の山小屋

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山頂から望む笠ヶ岳山荘と北アルプス

周辺には複数の山小屋があり、登山シーズン中に営業されている[13]

さらに見る 名称, 所在地 ...

地理

笠ヶ岳周辺はかつて存在したカルデラ浸食されることにより形成されたコールドロンである[14]

周辺の主な山

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位山から望む笠ヶ岳周辺の北アルプスの山並

飛騨山脈(北アルプス)南部の双六岳の主稜線から南に派生する尾根上にある。南部に延びる尾根には、錫杖岳と大木場ノ辻のピークがある。北西及び南西に延びる尾根もある[15]

さらに見る 山容, 山名 ...

源流の河川

以下の源流となる河川高原川水系日本海へ流れる[15]

  • 穴毛谷(蒲田川の支流)
  • 金木戸川と笠谷(高原川の支流)
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笠ヶ岳の風景と展望

笠ヶ岳の風景

笠ヶ岳からの展望

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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