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第65回東京箱根間往復大学駅伝競走

1989年の箱根駅伝 ウィキペディアから

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第65回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい65かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、1989年昭和64年)1月2日から1月3日までに開催された第65回目の東京箱根間往復大学駅伝競走である。昭和最後の箱根駅伝。

概要 試合日程, 出場校 ...

実施日程

  • 往路:1989年1月2日
大手町読売新聞東京本社前(スタート)~鶴見~戸塚~平塚~小田原~箱根町芦ノ湖駐車場入口(ゴール)
  • 復路:1989年1月3日
箱根町芦ノ湖駐車場入口(スタート)~小田原~平塚~戸塚~鶴見~大手町読売新聞東京本社前(ゴール)
  • 予選会:1988年11月3日
大井埠頭周回コース

出場校(チーム)

前回まで37回連続で出場していた専修大学が予選会で落選し、代わって法政大学が第60回大会以来5年ぶりに出場した。

さらに見る シード校, 大学名 ...
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概要

要約
視点

3連覇中の順天堂大学が往路・復路ともに制して完全優勝、4連覇を達成した。

往路

1区

17km手前で日体大・深井剛が仕掛け、順大・三浦武彦とのマッチレースとなる。六郷橋の下りでスパートした三浦が深井に6秒差をつけトップでタスキリレー。

2区

大会史上初のケニア人留学生、山梨学大のジョセフ・オツオリが6.3kmで順大・鈴木賢一をかわし7人抜きで首位に浮上。区間賞の走りで2位の順大に54秒差をつける[1]

3区

山梨学大は3区の福田正志も区間4位の好走で首位を堅持。4位でタスキを受けた大東大・山口政信が、区間賞の走りで1分05秒差の2位に浮上。順大が1分11秒差の3位で続く。

4区

3位でタスキを受けた順大・倉林俊彰が5.1kmで大東大を捉え6kmで引き離すと、10.1kmで山梨学大をかわし再び首位に浮上。区間賞の走りで2位に1分47秒差をつける。その2位争いは、日体大・別府健至が5.9kmで中大、14.5kmで大東大、17.4kmで山梨学大をかわし5位から2位に浮上。山梨学大は3位、大東大は4位に後退。

5区

順大は前回6区で区間新記録を樹立した仲村明を今回は5区に起用したが、日体大・嶌津秀一に猛追を許し、国道1号最高点付近で嶌津が仲村に追いつく。それでも仲村は得意の下りに入ると再び差を広げ、順大が2年連続の往路優勝を果たした。日体大は嶌津が区間賞の走りを見せるもわずか12秒届かず2位。中大は4分21秒差の3位、オツオリの好走で波に乗った山梨学大が4位に入った。

シード権争いでは、11位でタスキを受けた駒大・北原慎也が区間3位の好走で5人をかわし6位でゴール。8位東海大・9位日大・10位早大はわずか8秒の間に相次いでゴールし、7位東農大との差も1分以内という混戦となった。6位の駒大以下10校が復路一斉スタートとなった。

復路

6区

日体大・川嶋伸次がわずか1kmで順大・今村稔和に並ぶと、2.5kmで先頭に立ち小涌園前では41秒の差をつける。川嶋は区間賞の走りを見せ、トップでタスキリレー。今村も終盤巻き返して15秒差で続く。早大は当日急遽走ることになった近藤雄二が区間最下位に沈み、シード争いから後退した。

7区

日体大・矢嶋亨が快調に逃げる一方で、順大・橘謙は区間10位と振るわず、平塚中継所で両者の差は1分59秒に広がった。6番手・総合7位でタスキを受けた日大・幸保雅信が区間賞の走りで山梨学大と大東大をかわし、4番手・総合5位に浮上。

8区

順大・畑中良介が区間賞の走りを見せたが、日体大・有川哲蔵も4秒差の区間2位と粘り、両者の差は1分55秒。オツオリとともに注目された山梨学大の留学生ケネディ・イセナは6番手でタスキを受けるも区間最下位に終わり、8.7kmで東海大、戸塚中継所直前で駒大にかわされ最後は歩くようにタスキを繋いだ。

14番手・総合11位でタスキを受けた国士大の1年生・森岡圭一が区間3位と好走し9番手にジャンプアップ、9位の東農大と1分34秒差の総合10位に浮上する。戸塚中継所では法大と早大が繰り上げスタートとなった。

9区

順大・山田和人が猛追を見せ、16.6kmで日体大・大梶義幸をかわすとぐんぐん差を広げ、日体大に2分03秒の差をつけトップでタスキリレー。山田は区間2位に4分近い差をつけるダントツの区間賞であった。

鶴見中継所では筑波大・東農大・明大・早大・国士大・東洋大・法大の7校が繰り上げスタート。9位東農大と10位国士大によるシード権争いは4分54秒の大差がついた。

10区

順大・巽博和と日体大・倉村修一による1年生対決となったが、巽が区間2位の好走で差を広げ総合4連覇のテープを切った。日体大は2分49秒差の2位。主力の平塚潤を怪我で欠いたことが最後に響くかたちとなった。3位は11分52秒差で中大。往路9位と苦しんだ日大は、北川貢が区間賞の走りを見せ4番手・総合5位でゴールした。

山梨学大は7区・8区で区間最下位となるなど復路は苦しい戦いとなったが、総合7位で初めてのシード権を獲得。シード権争いは9区を終わって総合11位の早大・深谷弘が区間3位の好走で追い上げたが、東農大が1分30秒差で逃げ切りシード権を獲得した。

成績

要約
視点

総合成績

さらに見る 総合 順位, 大学名/チーム名 ...
9位以内の大学には次大会のシード権が与えられた。
  • 総合優勝:順天堂大学
    • 往路優勝:順天堂大学
    • 復路優勝:順天堂大学

往路成績

さらに見る 往路順位, 大学(チーム)名 ...
'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

復路成績

さらに見る 復路順位, 大学(チーム)名 ...
'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

区間賞

さらに見る 区間(距離), 選手 ...

区間記録

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  • 太字は区間1位。色つきは区間新記録。

各区間順位

1区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

2区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

3区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

4区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

5区

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6区

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7区

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8区

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9区

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10区

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その他

  • 2区で大東文化大学の実井謙二郎が4位、筑波大学の弘山勉が12位、3区で国士舘大学の成田清和[2]が8位になっている。
  • 日本テレビにより全コースの完全生中継が行われた最初の大会である。
  • 今大会より各大学の伴走車が廃止され、10台の監察車に監督・役員が分乗する形式となった。以降、第79回大会で運営管理車が導入されるまで、選手への助言・声掛けは禁止となった[3]

脚注

外部リンク

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