トップQs
タイムライン
チャット
視点

臼井 (つくば市)

茨城県つくば市の大字 ウィキペディアから

臼井 (つくば市)
Remove ads

臼井(うすい)は、茨城県つくば市大字郵便番号は300-4211[2]

概要 臼井, 国 ...

筑波山の南麓に位置する集落で、縄文時代遺跡古墳が多く見つかっている[3]

地理

つくば市北部の旧筑波町北東部に位置し[4]、筑波研究学園都市周辺開発地区に含まれる。筑波山の南麓にあたり、山から流出する豊かな沢水に恵まれている[5]農業地域であり、臼井・立野(たての)・六所(ろくしょ)の3つの集落がある[4][6]

  • - 男女川、逆川(鴨井川・酒香川)、橘川
  • 滝 - 六所の滝
  • 沢 - 六所沢、立野沢

北はつくば市筑波、東は石岡市小幡、南はつくば市神郡、西はつくば市筑波(飛地)・沼田と接する。

小・中学校の学区

市立中学校に通う場合、秀峰筑波義務教育学校学区となる[7]

歴史

要約
視点

縄文時代中期の遺跡が小字臼井、六所、立野、裳萩津(もはきつ)で発見されており、裳萩津遺跡からは土師器須恵器の出土もあった[3]。裳萩津は奈良時代歌垣(嬥歌)が行われた地「裳羽服津」(もはきつ)とされ、夫女が原(ぶじょがはら)の異名を持つ[3][6]。このほか、赤塚古墳群、七三塚古墳群[3]、3つの円墳を持つ臼井古墳群、6つの円墳を持つ燧ヶ池古墳群、水城を思わせる遺構のある十三塚遺跡がある[6]。南隣の神郡と同じく[6]、臼井にも古代条里制遺構があったが、1979年(昭和54年)の耕地整理で失われた[3]

文字による記録では、文禄4年7月16日グレゴリオ暦1595年8月21日)付の佐竹義宣知行充行状写に「四百九拾六石五斗壱升 臼井」という記載がある[3]江戸時代を通して常陸国筑波郡に属した[3]。当初佐竹氏領であったが、慶長7年(1602年)に天領、慶長11年(1607年)に真壁藩領、正保2年(1645年)に旗本井上氏領、元禄年間(1688年 - 1704年)に護持院領、幕末筑波山神社領と目まぐるしく変遷した[3]。元禄8年(1695年)に中禅寺領となったとする記録もある[6]。この時代には近隣の村と水争いや山林所有を巡る争いを展開し、支配者である護持院に強訴することもあった[3]農村であったが、筑波山への登山口として発達し、幕末には水車を利用した製粉や油搾りが行われた[3]

明治以降は大字となり、今日まで存続している。1966年(昭和41年)には、筑波山の観光開発が原因の山津波(土石流)が発生した[3]1989年(平成元年)、都市住民が自然や農村を体験することのできる場として「筑波ふれあいの里」が開業した[8]。ふれあいの里は宿泊・研修施設を中心に、遊歩道や冒険広場、展示館、各種体験を提供する施設を有する[8]

臼井では農業従事者の減少により耕作放棄地が増え、イノシシなどによる食害が増えるとともに、地区の過疎化が進んでいる[9]。一方まちづくり活動も行われ、里山の整備によって姿を現した滝に「六所の滝」と名付ける[10]筑波大学教授や学生と協力して古民家を臼井に移築し、グリーンツーリズムの拠点とするなどの取り組みが見られる[11]

沿革

  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により筑波郡田井村大字臼井となる。
  • 1955年(昭和30年)2月1日 - 田井村が筑波町、北条町小田村と合併し、筑波郡筑波町大字臼井となる。
  • 1988年(昭和63年)1月31日 - 筑波町がつくば市と合併し、つくば市大字臼井となる。
  • 2002年(平成14年)11月1日 - 住所より「大字」表記が撤廃され、つくば市臼井となる。

地名の由来

諸説ある[3]

  • 清く澄んだ水をたたえ、涸れることなかった井戸にちなんで「薄井」と呼ばれたことから[3]
  • 井戸の形がに似ていたことにちなんで「碓井」と呼ばれたことから[3]
Remove ads

世帯数と人口

2017年(平成29年)8月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

さらに見る 大字, 世帯数 ...

人口の変遷

総数 [戸数または世帯数: 、人口: ]

1891年(明治24年)[3] 148戸
876人
1980年(昭和55年)[4] 170世帯
746人
2013年(平成25年)[12] 220世帯
668人

交通

首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(TX)つくば駅から自動車で北へ約40分ほどの距離にある[9]

公共交通
道路

施設

  • つくば市筑波ふれあいの里
  • 常陸牛料理 ひたち野
  • 特定非営利活動法人 自然生クラブ
  • つくばねカントリークラブ(敷地の一部)

寺社

Thumb
六所皇大神宮跡
  • 飯名神社 - 『常陸国風土記』に記載のある古社[4]
  • 蔵王神社 - 立野にある[6]
  • 旧・六所神社 - 1910年(明治43年)、蚕影神社に合祀される[3][6]。跡地は「六所皇大神宮跡」として奣照修徳会によって整備されている[13]。筑波山神社で行われている「御座替り」は、筑波山神社と六所神社の間で行われるであった[6]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads