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若宮八幡古墳 (東松山市)

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若宮八幡古墳(わかみやはちまんこふん、下唐子3号墳)は、埼玉県東松山市石橋にある古墳。形状は円墳下唐子古墳群(うち塚原支群)を構成する古墳の1つ。埼玉県指定史跡に指定されている。

概要 若宮八幡古墳, 別名 ...

概要

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墳丘

埼玉県中部、東松山台地の西縁に築造された大型円墳である。現在は墳頂に八幡神社が所在する。江戸時代に発掘されたと伝わるほか、2010-2011年度(平成22-23年度)に調査が実施されている。

墳形は円形で、直径34メートル・高さ4.5メートルを測る[1]。墳丘周囲には部分的に周溝が認められ[2]埴輪片(円筒埴輪・人物埴輪)が出土したと伝わるほか(詳細不明)[3]1988年昭和63年)の所在確認調査時に墳丘西側で円筒埴輪片が検出されている。埋葬施設は両袖式の横穴式石室で、南東方向に開口する。截石切組積みによって構築された整美な大型石室であり、玄室・前室・羨道からなる複室構造で、内部には石棺が据えられたと伝わる(非現存)。石室内の副葬品は明らかでない。築造時期は、古墳時代後期の6世紀後半頃と推定される[1]

古墳域は1964年(昭和39年)に埼玉県指定史跡に指定された[2]。現在では石室内への立ち入りは制限されている。

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遺跡歴

  • 慶長元年(1596年)、鶴岡八幡宮から分祀して八幡神社が鎮座と伝承[4]
  • 明和年間(1764-1772年)頃、村民が発掘し、石棺(非現存)を発見(『新編武蔵風土記稿』)[5]
  • 戦前、打木村治の小説『天の園』に「恐怖の八幡穴」として紹介[1]
  • 1964年昭和39年)3月27日、埼玉県指定史跡に指定[2]
  • 2010-2011年度(平成22-23年度)、修復保存整備に伴う調査(東松山市教育委員会、2012年に報告書刊行)。

埋葬施設

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石室内部

埋葬施設としては両袖式横穴式石室が構築されており、南東方向に開口する。玄室・前室・羨道からなる複室構造の石室である。石室の規模は次の通り[1]

  • 石室全長:8.8メートル
  • 玄室:長さ4.28メートル、最大幅2.9メートル
  • 前室:長さ2.55メートル、最大幅2.0メートル
  • 羨道:長さ1.97メートル、最大幅1.4メートル

石室の石材は砂質凝灰岩で、截石切組積み(石の角をL字に切り込み組み合わせながら積む)によって構築される。玄室の平面形は、中央部が膨らむ胴張り形である。

江戸時代の発掘では石棺が発見されたというが、現在は失われている。副葬品も詳らかでない

文化財

埼玉県指定文化財

  • 史跡
    • 若宮八幡古墳 - 1964年(昭和39年)3月27日指定[2]

交通アクセス

脚注

参考文献

関連文献

外部リンク

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