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角梨枝子
日本の俳優 (1928-2005) ウィキペディアから
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角 梨枝子(すみ りえこ、1928年3月7日 - 2005年10月12日)は、日本の女優[1][2][3][4]。
来歴・人物
要約
視点
本名は角 泰枝(すみ やすえ)[2][5]。広島県広島市翠町(現・南区)出身[1][2][5]。父親は広島文理科大学数学教授だった[2]。五人姉妹の末女[2]。広島文理科大学付属小学校[2]ー広島第一高女(現・広島皆実高校)を経て[2]、1945年、神戸女学院音楽部に進学したが[2]、同年8月帰郷したおり被爆したため中退[2][3]。1947年大阪音楽大学進学[2][5]。翌1948年、初代・ミスヒロシマに選定され[1][2][3][5]、東宝からスカウトされて映画界入り[2][5]。豊田四郎監督の『エデンの海』の主役に抜擢されるが[2]、東宝争議により製作中止された[2][5]。
同郷の杉村春子と親交があり、演技力をつけるため文学座の研究生として1年在籍[2][3][5]。1949年、千秋実の薔薇座入り[2][5]。同年、角の主演、豊田四郎の演出で『エデンの海』が新宿セントラル劇場で舞台化された[2][5]。同じ年に藤本真澄プロデューサーが設立した藤本プロ初の専属女優として迎えられ[2][3]、映画『妻と女記者』(新東宝)でデビュー[1][2][3]。『山の彼方に』の前後篇の主役に抜擢され[2]、新人スターとして華々しく売り出され、映画も大ヒットした[2]。1950年、東横映画に貸し出された『七色の花』(春原政久監督)では、杉村春子、原節子と共演[2]。日本人離れした抜群のプロポーションとエキゾチックな美貌で注目を集め、主演スターとなった[2][3]。

藤本プロとの契約切れで、大映と松竹が引き抜きにかかり[2]、1951年松竹に移籍[2][3][5]。『恋文裁判』等に主演し、1953年に主演した松竹第2回カラー映画『夏子の冒険』(三島由紀夫原作)は年間トップ4に入る大ヒットになり高い人気を得た。1954年には東宝『山の音』(成瀬巳喜男監督)に出演[3][4]。また、林芙美子原作の名作を映画化した東映『放浪記』に主演[3][5]。原作のアナーキーな迫力は無かったが、ほのぼのとした明るさで代表作とした[2][5]。同年、新東宝に移籍し、『慈悲心鳥』に主演。
1956年には大映に移籍し[3][5]、『人情馬鹿』に主演[1]。1957年以降は脇に回り[2][5]、60年代半ばまで活躍。、大映で60本近い映画に出演した[3]。1962年、吉村公三郎監督が広島の原爆禍を若尾文子主演で撮った『その夜は忘れない』では、被爆した女を鬼気迫る好演で見せた[2]。1965年にフリーになったとされるが[1][5]、大映の倒産前年、1970年の最後の大映社員名簿に契約女優として記載がある[6]。テレビドラマ『ザ・ガードマン』、『キイハンター』などに出演したが[1]、次第に仕事から遠ざかり、女優業を引退していた。1973年の東映『夜の歌謡シリーズ 女のみち』が最後の映画出演[2]。
若原雅夫と灼熱の恋に燃え、伊豆の今井ヶ浜で二人っきりのバカンスを送ったこともあったが[7]、その後は実業家に嫁いで平々凡々の生活を送った[7]。自宅は目黒区東が丘にあった[2]。
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主な出演作品
映画
- 妻と女記者(1949年)
- 山のかなたに(1950年)
- 七色の花(1950年)
- とんかつ大将(1952年)
- 本日休診(1952年)
- 夏子の冒険(1953年) 初のカラー映画出演
- 山の音(1954年、原作:川端康成)
- 放浪記(1954年、原作:林芙美子)
- 柳生連也斎 秘伝月影抄(1956年)
- 永すぎた春(1957年)
- 白鷺(1958年、カンヌ国際映画祭特別表彰受賞作品)
- 薔薇の木にバラの花咲く(1959年、原作:芝木好子)
- 千代田城炎上(1959年)
- 痴人の愛(1960年、原作:谷崎潤一郎)
- その夜は忘れない(1962年)
- 第三の影武者(1963年)
- 剣(1964年)
- 花実のない森(1965年、原作:松本清張)
- みな殺しの霊歌(1968年)
- 夜の歌謡シリーズ 女のみち(1973年)
テレビドラマ
- グッド・バイ(1960年、KRテレビ)
- ザ・ガードマン(大映テレビ室、TBS)
- 第12話「夜は二つの顔」(1965年)
- 第238話「女がライバルを殺す方法」(1969年)
- 第266話「団地・マイホーム殺人」(1970年)
- 第273話「怪談・ミイラ墓の幽霊」(1970年)
- 愛よふたたび(1967年、フジテレビ系) - 野中初音
- キイハンター(TBS、東映)
- プレイガール(東京12チャンネル、東映)
- 第42話「スリラー 血ぬられた女の館」(1970年) - 上原夫人
- 第79話「スリラー 浴室の死美人」(1970年) - 丈子
- 第104話「スリラー 死神からの脅迫状」(1971年) - 高瀬夫人
- 第143話「スリラー 女は黙って嘘をつく」(1971年) - 淑子
- 第192話「裸の女に手を出すな」(1972年) - 君子
- 第228話「怪談 美女の亡霊が欲情に燃えた」(1973年) - 綾江
- 第251話「なんで私を裸で殺すの?!」(1974年) - たき子
- 徳川おんな絵巻(1970年-1971年、フジテレビ系)
- 千葉周作 剣道まっしぐら(1970年-1971年、TBS)- お加代
- 特別機動捜査隊(NET、東映)
- 第453話「狙え!事件記者」(1970年) - 絹子
- 第506話「銭に生きる女」(1971年) - 弥生
- 第518話「わが道を行く」(1971年) - 律子
- 第582話「消えゆく灯」(1972年) - ちとせ
- 第642話「女ざかりの女」(1974年) - 昌子
- バーディー大作戦(TBS、東映)
- 第25話「結婚サギ師の華麗な冒険」(1974年)
- 第38話「結婚前夜! 吹雪の中の殺人」(1975年)
- プレイガールQ(東京12チャンネル、東映)
- 第6話「裸のままでさようなら」(1974年) - 戸村銀子
- 第64話「女の勝負は裸で迫る」(1976年) - 八重
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脚注
参考文献
外部リンク
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